美容室の開業で必要な資金・費用・助成金とは?

美容室の開業で必要な資金・費用・助成金とは?
株式会社SoLabo 代表取締役 田原広一
この記事の監修
株式会社SoLabo 代表取締役 / 税理士有資格者
資格の学校TACで財務諸表論の講師を5年行う。税理士事務所勤務を経て、平成23年より個人で融資サポート業務をスタート。
平成27年12月、株式会社SoLabo立ち上げ。
融資支援業務に力を注ぎ、現在では400件以上の融資支援を行っている。

美容師として現在働いている方の中で、近い将来、独立して自分の店を持ちたいと考える方は少なくありません。

今回の記事では、美容室の開業で一番気になる部分である「お金」の話を分かりやすくまとめてご紹介致します。

1.美容室の開業で必要な資金はズバリいくら?

どのような美容室を開くのかで必要な資金は変わってきますが、一つの目安として知っておきたいのは1,000万円です。ある美容室開業メディアを参考にすると、過去53件の平均開業費用は1,211万円でした。

また、当サイト(創業融資ガイド)で実際に日本政策金融公庫から融資を受けた方の事例でも融資額は1,000万円。この方の自己資金は200万円でしたので、融資額と合計すると1,200万円となります。詳細は、以下の既存記事をご覧ください。

美容室の創業!夢の独立で高額融資1000万円を借りることができた事例

但し、これはあくまで一般的な美容室の平均開業資金で、新規で物件を取得し、シャンプー台もある美容室を開く場合の数字です。自宅の離れにある部屋を改装し、シャンプー台がないヘアカットのみの美容室を開く場合はこんなにかかりません。

2.美容室の開業で必要な費用はズバリ何にいくら?

1,000万円以上という高額な資金ですが、何にどのくらい使われているのでしょうか。具体的にひとつひとつ見ていきましょう。

①物件取得費=120~160万円が目安

美容室の開業で必要な資金・費用・助成金とは?

不動産契約にお金はたくさんかかります

美容室を開業するにはまず店舗が必要です。(出張美容師さんについては今回は省きます)店舗を構えるには、不動産を探して業者に話をして、契約をします。この契約に関わる必要な費用が物件取得費です。この費用が美容室開業資金全体の15%前後となります。

物件取得費用は毎月の家賃に加え、以下のように敷金・礼金・仲介手数料などの各種費用がかかります。

店舗保証金 + 礼金 + 仲介手数料 + 前払い金 + 保証金

美容室の開業で必要な資金・費用・助成金とは?

例えば、20坪で20万円という物件を借りると仮定しましょう。物件取得費を計算すると以下のような計算式になります。

店舗保証金(20万円)+礼金(20万円)+仲介手数料(20万円)+前払い金(20万円)+保証金(120万円※6か月分)=180万円

この費用をできるだけ抑えるには、①物件の家賃を抑えるか、または②礼金なしの物件を探すか、③保証金の月数が少ない物件を探すという工夫が可能です。不動産業者によっては敷金・礼金が共に0円の物件も出していますし、保証金の月数を6か月ではなく2~4か月程度で設定している場合もあります。逆に、青山や銀座など場所が良いと敷金で10か月を取られる場合もあります。

筆者の経験ですが、ネットで出ている不動産情報って既に古い場合が多いです。とにかくたくさんの物件情報を見て、問合せをして、条件を比較していきましょう。

②店舗内外装工事費=平均500~600万円

美容室の開業で必要な資金・費用・助成金とは?

内装工事費用は美容室の場合高額です。

美容室の開業で一番お金が必要になるのが店舗内外装費です。美容室開業に必要な資金全体の55%程度を占める費用です。美容師一人、シャンプー台1台、セット面が2席だけという小規模美容室の工事だって、店舗内外装工事費は平均で500~600万円かかります。

美容室の内外装工事費はどうしてこんなにかかるのでしょうか?それは、電気・ガス・水道の工事を伴うからです。通常、わたしたちが生活する時に使用する電気・ガス・水道の量より美容室では多くの量を使います。(ドライヤー、シャンプーなど)電気容量とガス容量を増やし水道管を取り換えるといった大規模な工事が必要になるのです。

「正直、そんなにお金かけられないよ、、」という方は、居抜き(いぬき)物件を見つけましょう。前に使っていた方が美容室を経営していて、それをほぼ変えずに利用できる場合は店舗内装費は大幅に抑えられます。また、そう多くはありませんが、美容室の備品もそのまま譲渡してくれるというオイシイ物件もあります。

または、最初から電気・ガスの容量が大きく水道管の太さも適正な物件を探すという手もあります。美容室物件を探す場合、電気やガス管の太さとメーターの号数をチェックする必要があります。

【シャンプー2台までの場合の電気・ガス・水道管の適当なサイズ】

  • 電気管:30A(アンペア)以上
  • ガス管:20mm、メーターの号数は7号
  • 水道管:20mm、水圧は2.0(都市ガスが望ましい。プロパンガスはガスボンベが必要)

③店舗什器・備品費用=平均180万円

シャンプー台、セット面、ワゴン、ボイラー、レジスター、電話などの購入に必要なお金で、美容室開業に必要な資金全体の13%程度です。

ボイラーは小規模美容室には必要のない場合もあります。他には、パソコン、洗濯機、乾燥機などの購入にお金がかかります。

④運転資金・その他経費=平均130万円

運転資金とは、営業するために毎月必要となる薬剤仕入れ(例、30万円)や広告費(例、50万円)などを指します。美容室開業時に必要な資金全体の17%程度です。

カラー材・パーマ液の仕入れだけでなく、この費用ではロッド・タオル・クロス・棚・ソファなどの備品も購入します。広告費ではショップカード、チラシ、ホームページ作成などにお金を使います。他に、諸経費(例、20万円)として雑誌・インテリア雑貨も購入します。

3.美容室の開業で使える助成金ってあるの?

結論から申し上げると、開業するための資金として利用できる助成金はありません開業後に人を雇い入れ、アルバイトから正社員にした場合などであればもらえる助成金はたくさんあります。(キャリアアップ助成金、トライアル雇用助成金など)

助成金ではなく補助金となりますが、小規模事業者持続化補助金は5人以下で経営する美容室などの事業者が利用できる補助金です。商工会議所が募集していて、条件として販路拡大のためのホームページ作成やチラシ制作を行った事業主に対して最大50万円(助成率2/3)が支給されます。この補助金の場合も、開業前にもらえるお金ではなく、開業して使った広告費の一部がキャッシュバックされるという制度です。

助成金・補助金はあなたが支払ったお金を一部戻してくれる制度ですので、今お金がない方には利用できる制度ではありません。

まとめ

美容室開業では平均して1,000万円の資金が必要ですが、良い条件に物件を押さえられればもっとコストを下げることは可能です。

助成金・補助金は事業を始めたあとに支払ったお金の一部をキャッシュバックの制度ですので、これから開業するためのお金がないなら融資を受けるか自己資金を貯めまくるかが現実的な選択肢となります。

 

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株式会社SoLaboは、中小企業庁が認める認定支援機関です。
これまでの融資実績は1,000件以上。
とくに日本政策金融公庫からの融資サポートに力を入れています。

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