資金繰りに失敗すると黒字なのに倒産する?!黒字倒産をしないためのポイント

資金繰りに失敗すると黒字なのに倒産する?!黒字倒産をしないためのポイント

会社を経営するためには現金はとても重要です。従業員の給与や仕入れ先への支払いなど、毎月必ず現金が必要になります。損益計算上は黒字でも、手元にある現金が少ないため会社が倒産するということもあり得るのです。今回は黒字倒産を回避するためののポイントをご紹介します。

1.キャッシュフローを見直そう

(1)キャッシュフローとは

資金繰りに失敗すると黒字なのに倒産する?!黒字倒産をしないためのポイント

キャッシュフローとは、簡単に説明すると会社のお金の流れを言います。キャッシュ・イン・フローは一定期間に入ってくるお金、キャッシュ・アウト・フローは一定期間に出ていくお金です。この2つの総称をキャッシュフローと言います。

キャッシュフロー計算書の見方 経営者なら常識?決算書の見方を理解しよう

(2)キャッシュフローを見直すための7つのポイント

ポイント1:資金にゆとりを持たせるための資金調達をする

先にも述べたように、会社の経営には現金は重要です。必要な時に現金が無いという状態を防ぐためにも、資金にはゆとりを持たせることが重要です。

資金を調達するための具体的な方法は、自己資金・融資・出資・補助金、助成金の活用などが考えられます。いざという時のために資金調達の方法を確認し、早い段階で資金調達を行いましょう。

開業前に知っておきたい7つの資金調達方法!

ポイント2:請求と支払のタイミングを検討する

得意先への請求は可能な限り前払いにすることで資金確保がしやすくなります。得意先との関係性など簡単ではないかもしれませんが、交渉してみるということも大切です。

完全後払いではなく、リース契約、分割払い、着手金など現金を確保できる方法を検討し交渉しましょう。

こちらからの支払いについては、月末締めの翌月末払いなど後払いで設定してもらいましょう。但し、支払いが遅れるなどは会社の信用に関わります。支払いは滞りなくしっかりと行いましょう。

ポイント3:給与支給日の設定

給与支払日の設定は極力月末近くにすることをおすすめします。一般的には25日が多いので25日前後を目安に給与支払日を設定しましょう。特に人件費がかかる業種の場合は給与支給日の設定をしっかりと検討する必要があります。他の支払いとの兼ね合いを考え給与支給日を設定してください。また、昇給等を検討する際には月給での昇給よりもボーナスを設定することでキャッシュフローが安定する可能性があります。

ポイント4:クレジットカードを活用する

クレジットカードは基本的には翌月以降の支払いとなります。理想としては法人としてのクレジットカードの作成をおすすめしますが、設立直後で法人カードが無い場合などは、

個人のカードを使用することも検討しましょう。ただし、後払いになるからと無駄に使ってしまうと、翌月以降に苦しむことになるので計画的に使用しましょう。

ポイント5:経費を見直す

経営をしていく上では当たり前のことですが、無駄な経費は極力削減しましょう。何かを購入する時は、いくつかの業者から見積もりをもらい比較するなど、1円でも安く手に入れる方法を検討することは重要です。会社を維持していくための経営という視点でしっかりと判断していくことが経費削減につながります。

何から何まで削減に縛られてしまうと、良くない部分もありますので、お金をかける部分、かけない部分をしっかり判断しましょう。

ポイント6:債権の回収は速やかに行う

入金予定表をしっかりと把握し、入金期限を超えている取引先には早い段階で連絡をするようにしましょう。時間経過によって入金の回収が難しくなって行くということを覚えておきましょう。

ポイント7:消費税を理解しておく

設立から最初の2年間は条件を満たしていると消費税が免税になります。免税になる条件は以下の通りです。

資本金1,000万円未満で最初の半期の売上が1000万円以下の場合

資本金1,000万円未満で最初の半期の人件費が1,000万円以下の場合

場合によっては消費税を支払った方が良いということもあるので、自分はどちらが良いのかは税理士に相談してみましょう。

2.資金繰りの見える化!資金繰りを表にしよう

資金繰り表は営業収支と財務収支から構成し、現金残高を確認できるようにします。翌月に繰り越される金額と現金の残高がしっかりとあっている事を確認しましょう。

資金繰りに失敗すると黒字なのに倒産する?!黒字倒産をしないためのポイント

(1)前月の繰越

前の月の現金の預金残高を入力します。

(2)収入(営業)

営業収入についての項目を記載し、金額を入力します。営業収入は営業活動によって会社に入ってくるお金を言います。最後の行に営業収入の合計を算出します。

(3)支出(営業)

営業支出についての項目を記載し、金額を入力します。営業支出は営業活動によって会社から出ていくお金を言います。最後の行に営業支出の合計を算出します。

(4)営業収支の合計

営業収入の合計から営業支出の合計を引きます。

(5)収入(財務)

借入金など財務収入の項目を記載し、金額を入力します。財務収支は営業活動とは直接的な関係性のないお金で会社に入ってくるものを言います。最後の行に財務収入の合計を算出します。

(6)支出(財務)

借入金の返済など財務支出の項目を記載し、金額を入力します。財務支出は営業活動とは直接的な関係性のないお金で会社から出ていくものを言います。最後の行に財務支出の合計を算出します。

(7)財務収支の合計

財務収入の合計から財務支出の合計を引きます。

(8)経常収支

営業収支の合計と財務収支の合計を足します。この数字がその月の収支を表します。

(9)翌月への繰越

前月の繰越に経常収支を足します。この合計が翌月へ繰り越される金額になります。

3.資金繰り表の活用方法

資金繰り表を作成したら、実際に活用していきましょう。

(1)実績部分の確認をする

①資金に余裕がある場合

資金に余裕があるということは、経営が順調に進んでいる証拠です。設備や将来に向けての投資を検討したり、借入がある場合は繰上げ返済などを検討してみましょう。

②資金が不足する可能性がある場合

まずは債権の回収状況を確認しましょう。大きな取引先で長期間回収が出来ていない場合は要注意です。債権の回収状況以外では、収益を改善させる、借入を検討する必要があります。どちらも1日も早く着手する必要がありますので、資金が不足しそうな可能性が見えてきた場合は早急に対応を行いましょう。

(2)計画部分を確認する

計画と実績に差が出ていないかを確認しましょう。大きく差がでてくる可能性がある場合は、原因の分析を行い対策を検討しましょう。

まとめ

会社経営にとって現金をしっかりと持っているという事はとても重要です。損益上は赤字となっても現金があることで倒産を防ぐことができます。会社設立直後は早い段階で資金繰りを安定させることがポイントとなります。せっかく立ち上げた会社を倒産させないためにも現金の流れをしっかりと把握するようにしましょう。また、資金確保という点では融資などを利用することも検討しましょう。日本政策金融公庫には創業直後の融資制度などもあるので是非活用してみてください。

【関連記事】

融資を受ける必要がなくても創業時に融資を受けた方がよい?

創業時に無担保無保証で受けられる融資制度はあるのか?

創業時に最も早く融資を受けられる金融機関はどこか?

個人事業主でも、創業してすぐに融資を受けられます!

創業から3年で4回融資を受けた方の事例【整骨院編】

お知らせ

資金繰りに失敗すると黒字なのに倒産する?!黒字倒産をしないためのポイント