補助金の審査通過のために必要なこととは?

補助金の審査通過のために必要なこととは?
株式会社SoLabo 代表取締役 田原広一
この記事の監修
株式会社SoLabo 代表取締役 / 税理士有資格者
資格の学校TACで財務諸表論の講師を5年行う。税理士事務所勤務を経て、平成23年より個人で融資サポート業務をスタート。
平成27年12月、株式会社SoLabo立ち上げ。
融資支援業務に力を注ぎ、現在では400件以上の融資支援を行っている。

補助金や助成金は、返済義務のない資金を国や自治体から支援してもらえて、条件さえあえば公募期間に申請することができます。

たとえば、厚生労働省が管轄する助成金は、雇用保険に加入する事業所が対象となり、審査は不要です。

経済産業省が管轄する助成金は、厳しい審査が伴うものの、少額から高額な支援まで行われ種類が豊富です。

補助金を申請する際に、重要なポイントを押さえておけば、厳密な審査を通過して採択される可能性が高まります。

今回の記事では、補助金を受給するために必要な審査を通過するポイントについて、お伝えしていきます。

厳密な審査が必要!補助金とは何か

補助金とは、政府(国や自治体・地方公共団体)から一定の要件を満たす事業主に交付されている資金のことです。

経済産業省が管掌しており、政府が公益性の高い事業をサポートするための支援金として支払われます。

また、補助金の公募期間に申請をし、審査を通過できると補助金が全額給付されると思われてしまいがちであるのですが、国や自治体が支払う各補助金の総資金額には限りがあり、受給できる事業所件数の上限があります。

募集期間のタイミングを確認しながら、資金調達のひとつの方法として活用してみましょう。

利用できる補助金は中小機構が運営するJ‐Net21で検索することが出来ます。

参考:https://j-net21.smrj.go.jp/snavi/support

補助金の審査通過のために必要なこととは?

補助金の種類は多岐に渡り、支援される金額は少額の数十万円から数千万円までと、補助金の種類によって異なります。

また、返済する必要がない補助金の申請には厳密な審査が必要になるため、補助金の審査に通過するコツをきちんと押さえて、資金調達への第一歩を踏み出しましょう。

そして、補助金は前払いではなく、後払いであることを認識しておいてください。

つまり必要な資金を事前に用意しておかなければ、途中で運転資金が底を尽いて資金繰りが悪化する可能性が出てきます。

せっかく補助金の審査を通っても本末転倒になりかねませんのでご注意ください。

補助金を申請する際の一般的な流れ

補助金の公募が始まり、補助金の申請から審査を通過して採択されるまでの一般的な流れを簡単に紹介します。

まずは申請書類を作成して、公募先に提出します。

書類審査を通過するとその後、面接が行われて事業主がプレゼンテーションをして、事業主へのヒアリングが行われます。

面接審査を通過して初めて補助金が採択され、交付申請書を提出すると交付決定通知が届きます。

この後、やっと補助金事業を実施でき、事業報告書の作成と提出など必要に応じて報告や指導を受けながら、補助金の確定検査が実施されて補助金の支払い額が決定した後、補助金を請求してやっと入金されます。

書類の作成・審査から始まり、事業を実施して助成金が交付されるまでは長い道のりとなりますが、受給対象者である事業主であれば、審査さえ通過すれば支給される資金ですからタイミングさえ合えば有効活用するべきでしょう。

―補助金の審査を行う有識者とは?

補助金の審査を行うのは外部の税理士や中小企業診断士です。

これらの士業が国に雇われ、審査を実施しています。

審査員の専門分野は、多岐に渡るため、出来る限り分かりやすい資料作りや専門用語を使用する際の配慮が必要になります。

補助金の審査通過のために必要な5つのポイント

補助金の審査通過のために必要なこととは?

①補助金の公募内容を把握すること

補助金の種類は数百以上と多岐に渡り、補助金ごとに受給者の条件やジャンルが変わります。

それぞれ補助金の公募内容や目的によって補助金の支給に値する事業や遂行する力のある事業所なのかなどを判断されるため、申請した事業所と補助金の公募内容が合致しなければ、審査は通らないので、補助金を受給することはできません。

補助金の公募内容と自身の事業が合致する内容になっているのか、公募要項を熟読してから検討しましょう。

②申請書はわかりやすく丁寧に書く

補助金を受け取るためにはまず申請書を提出します。

申請書の内容が読みづらくわかりにくいものだと申請書が審査される段階で振るい落とされます。

また、申請書の記入は審査員が読みやすいように記載されていればパソコンと手書きのどちらで提出しても問題ありません。

―申請書の記載方法の注意点

申請書の内容については、間違っていないか、誰が読んでも理解できるかを考慮して丁寧に推敲してください。

専門用語を使いすぎず、もし使う場合は説明を記載するようにしましょう。

図や表など視覚的に伝わりやすい資料など、審査通過の判断基準になり得るものは積極的に添付してください。

プレゼンテーションの面接審査の際にヒアリングされるため、事業主自身がしっかりと内容を把握しておくことも重要です。

また、初めて申請書を作成するなど不安な場合は、専門家や認定支援機関に依頼する方法もあります。

③事業計画書に客観性と具体性がある

申請書類を審査する判断基準は、主に事業計画書がもとになるため、作成した事業計画書に客観性と具体性があるのかを確認が必要です。

過去に採択された事例を参考に分析し、事業のテーマや目的を絞り込んで公募側が魅力を感じる精度の高い事業計画書を作成しましょう。

また、②と同様に、伝わりやすく理解しやすい内容であることも念頭においてください。

事業とは関りのない審査員が見ても、納得のいく内容とわかりやすさを重視し、場合によっては専門家や認定支援機関の指導を受けて、より具体性の高い事業計画書を作成すれば、助成金の書類申請を通過できる確率が上がります。

④面接審査でのプレゼンテーション

書類審査を通過後、面接審査のプレゼンテーションやヒアリングが行われます。

助成金の面接審査では、審査をする担当者に直接会い、具体的な提示や説明をしていきます。

実際に審査員と会うため、服装や髪型など審査員に悪い印象を与えないように気をつけましょう。

また質問以外のことを冗長に話すのは得策ではありません。

面接審査では限られた時間内で簡潔に伝え、相手の興味を引き、納得させるアピールができるかどうかが、重要な鍵となります。

事業内容をよく吟味し、事業構想の具体性を客観的な説明や自己資金や売上的な資金繰りに関する数字、事業の強みやリスクも含めて端的に伝えられるようにしましょう。

補助金のプレゼンテーションで特に気を付けたいことをいくつか挙げていきます。

補助金の審査通過のために必要なこととは?
  • 視覚的に分かりやすく伝える

ただ言葉を通して淡々と話すだけではなく事業内容を詳しく記載したグラフや表や事例写真や動画などを使うと実際に目で見て確認できるため、わかりやすく伝わります。

  • 結論を話すタイミング

結論は大抵最後のまとめとして説明する場合が多いですが、最初に結論から入ると、答えが見えている分、その結論を導き出すに至った理由や事業スケジュールに説得力を持たせるので、話を聞いている審査員の印象に残りやすくなります。また一度よりは二度、二度よりは三度と、しつこくない程度で結論を繰り返し話すことでも、より印象が強くなるでしょう。

  • 熱い思いを言葉にする

審査員は書類に目を通しているため、書類に書かれている内容だけでなく、書類だけでは伝えられない思いも伝えましょう。但し、ビジョンやコンセプトなどを熱く語るだけでは、助成金の面接審査は通過できません。事業構想の具体性を客観的に説明した上で、自己資金や売上的な資金繰りに関する数字、事業の強みやリスクも含めて、サブ要素として思いを伝えてみましょう。

⑤添付資料で工夫すべきこと

書類審査で提出する補助金の申請書類は、『応募申請書』『事業計画書』『経費明細書』『事業要請書』と意外に種類が少ないです。

事業内容に加えて実績をアピールできる素材があれば、添付資料として必須書類と一緒に提出するといいでしょう。

特に、周囲からどのような評価がついているのかが分かる書類を提出することをおすすめします。

例えば、メディアで紹介されたものや雑誌・新聞への掲載、口コミの評価が高いものなどは第三者の客観的な意見なので、信憑性を高めることが出来ます。

また、自社の事業内容を知らない審査員に対して、自社を知ってもらう大きな材料になりますので、審査員には積極的にアピールをして審査が通過する可能性を高めていきましょう。

補助金の審査通過率を上げるために出来ること

補助金を受け取るためのコツを5つご紹介しました。

次に、補助金に詳しい専門家とはどのような職業の人たちなのか、下記に挙げていきます。

税理士、社会保険労務士、会計士、中小企業診断士といった専門家に依頼することで、補助金の申請をスムーズに進められるほか、いくつかのメリットがあります。

専門家から詳しい情報を聞けることや、事業の目的に即した別の補助金を紹介、最初のハードルとなる申請書作成のサポートもしてくれます。

素人では選び切れないほど補助金制度の種類が多く、募集期間が限られています。

専門家にサポートをお願いすることで、自身が希望する条件や目的に合った助成金を見つけて応募でき、準備や審査への近道になるでしょう。

まとめ

今回は、補助金の審査を通過するためにできる5つのポイントと、確実に審査通過を目指すうえでできることをご紹介しました。

初めて助成金の申請をする方は、不安を拭うためにも最初は専門家に相談するといいでしょう。

まずは事業計画書をしっかり作り込むことが大切です。

有利になる添付書類を提出し、プレゼンテーションで訴求力を挙げるなど積極的にアピールをしてください。

また、助成金の交付は後払いですから、自己資金をしっかりと準備してから、公募期間内に申請しましょう。

株式会社SoLaboがあなたの事業をサポートします!









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