東日本大震災における被災地復興事業への資金集めや、映画「この世界の片隅に」の大ヒットにより、新たな資金調達方法として注目されるようになったクラウドファンディング。
クラウドファンディングは起業を目指す方の味方にもなりえます。
今回の記事では、クラウドファンディングについて・起業を目指す方向けのクラウドファンディングのメリットについて紹介していきます!
1.クラウドファンディングとは
クラウドファンディングとは、自身で考えたプロジェクトなどに対し支援者・資金を集め、実行していく方法です。
クラウドファンディングは企業・団体だけでなく個人も実行者として活動することができます。日本でも最近クラウドファンディングの存在が知られるようになり、様々なクラウドファンディング運営会社が存在します。
運営会社によって得意分野(映画・社会貢献・クリエイティブ系など)や規模(地域・国内・海外)が違いますので、プロジェクトにあったクラウドファンディング運営会社を選びましょう。
2.クラウドファンディングの種類

《寄付型クラウドファンディング》
支援者に対して、金銭・物品・権利などのリターンがない
《購入型クラウドファンディング》
支援者に対して、リターンとして物品・権利を与える。日本では一般的なクラウドファンディング。今回の記事では購入型クラウドファンディングを行うことを前提に説明していきます。
《金融型クラウドファンディング》
支援者に対して、プロジェクトの利益から配当として金銭的なリターンを行う
3.クラウドファンディングのメリット
★リスクが融資に比べ小さめ
資金調達の方法として、一般的なのは融資を受けることです。
しかし、融資を受けるということは借金を背負うということになります。
一方、クラウドファンディングはリターンとなる商品・権利を決め資金集めを行うので、借金を背負うことにはなりません。リスクは融資に比べて少なめと言えるでしょう。
★アイデアが良ければ、誰でもチャレンジしやすい
融資を受ける際は自己資金や開業からの年数など、様々な条件があります。
クラウドファンディングは特にこのような条件がなく、プロジェクトのアイデアが良ければ誰でもクラウドファンディングを利用できます。
★プロジェクトのPRがしやすい
クラウドファンディングの多くはインターネット上で行われ、プロジェクトの内容・活動を一般に公開して応募します。そのため多くの人にプロジェクトのPRをしやすく、認知されやすいのです。
4.クラウドファンディングの流れ
ここでは、クラウドファンディングの大まかな流れをご説明していきます。

①申請
プロジェクトの目的や、集めたい資金の目標金額などを決め、クラウドファンディング運営会社に申請します。
②審査
クラウドファンディング運営会社による、プロジェクトに対する審査が行われます。
③準備・公開
プロジェクトを実行するためのサイト・ページ作成、リターンの設定・設計などの準備を行います。準備が整い次第、プロジェクトを公開します。プロジェクトを公開後はSNSなどでプロジェクトを告知していくなどの、多くの人に認知されるための活動を行っていく必要があります。
④目標達成・資金受け取り
資金の目標金額が達成されたら、資金を受け取ります。多くの運営会社では、集まった金額から運営会社に対する手数料を差し引いた金額を渡す形になっています。
資金はプロジェクトの公開期間が終了した翌月・翌々月末に入金されることが多いので注意しましょう。
⑤プロジェクトの実行・活動報告とリターン
集まった資金を利用して、プロジェクトを実行します。また支援者に対して、お礼としてプロジェクトの活動報告やリターンを行います。
クラウドファンディングはインターネットで手軽にプロジェクトに対する資金集めを行うことができます。そのため、最近では資金を集めるだけ集めてプロジェクトを実行しないという方が増えているそうです。支援者はプロジェクト実行を楽しみにお金という形で支援をしているので、資金が集まった場合は実行者としてプロジェクトを実行し成功させるという責任をしっかり果たしましょう。
まとめ
起業する際の新たな資金集め・資金調達の方法としてクラウドファンディングが注目されるようになりました。
しかし、クラウドファンディングはアイデアによって資金が集まるかどうかが決まります。多くの人が共感できる・魅力的だと思うプロジェクトであることが、クラウドファンディングでの成功のカギになります。
自身のアイデアで考えたプロジェクトや事業をやってみたい・自信ある方は、ぜひクラウドファンディングに挑戦してみてはいかがでしょうか?