あなたが今お金を借りたいとすると、その理由はなんでしょうか。欲しいものがある、海外旅行に行きたい、などの自己欲求もあれば、病気で入院するから手術代が必要という健康上の理由、会社都合での引っ越しを立て替えなければいけない、などの仕事上の理由もあるでしょう。
カードローンでは、どのような理由であっても最低限の条件をクリアしていればお金を貸してくれます。いわば、お金が必要な人にとっての味方です。しかし同時に、使い方によっては自らを苦しめる要因になる可能性も持ち合わせています。
今回の記事では、カードローンの良い点・悪い点を中心にまとめてみました。カードローンにご興味のある方は、是非参考になさってください。
1.カードローンのメリット
(1)比較的誰でも借りやすい
カードローンは住宅ローンやカーローンと異なり、以下のような条件に当てはまる方であれば原則お金を借りる事ができます。
・20歳以上66歳未満
・アルバイトを続けているなどで定期的な収入がある
・複数の借り入れをしていない
この為、成人している学生やパートをしている主婦、そして定年後にアルバイトをしている方などもカードローンを利用することができるのです。
(2)何度もお金を借りられる
1度審査を通過しローン専用カードが発行されれば、ご自身に設定された借入限度額以内で何度でもお金を借りられます。例えば、あなたの借入限度額が50万円だったとします。50万円中40万円を借入しましたが、遅延なく毎月返済していれば50万円から40万円を差し引いた10万円まで続けて借入ができます。さらに、最初に借りた40万円のうち20万円を返済すれば、40万円から20万円を差し引いた20万円を改めて借りることができます。
(3)最低金利(年利)がキャッシングよりも低い
クレジットカードのキャッシング機能と比較し、カードローンは通常最低金利かなりが低く設けられています。最低金利とは、よくカードローンの広告に〇%~△%まで、と書かれている最初の〇%の部分です。
具体的には、以下の表の金利を比較してみてください。
【キャッシングの金利】
クレジットカード名 | 金利 |
楽天カード | 18.00% |
三井住友VISAクラシックカード | 18.00% |
ライフカード | 15.00%~18.00% |
エポスカード | 18.00% |
SBIレギュラーカード | 7.0~20.00% |
イオンカードセレクト | 7.8~18.00% |
ANA VISA Suicaカード | 18.00% |
【カードローンの金利】
みずほ銀行カードローン | 3.5~14.0% |
楽天銀行スーパーローン | 1.9~14.5% |
三菱東京UFJ銀行カードローン | 1.8~14.6% |
三井住友銀行カードローン | 4.0~14.5% |
オリックスVIPローンカード | 3.0~16.8% |
SMBCモビット | 3.0%~18.0% |
アコム | 3.0%~18.0% |
カード会社はランダムにピックアップしましたが、いずれも比較した場合カードローン会社の金利の低さが目立ちます。金利だけで見た場合、お金を借りたい方はクレジットカードのキャッシング機能でお金を借りるより、カードローンで借りた方がよいのではないでしょうか?
(4)無利息期間がある
最近のカードローンのサービスとして、無利息期間のあるカードがあります。例えば、最初の1週間は全くの無利息で、8日目から利息が発生するというようなカードです。無利息期間のあるカードローンで有名なのは、ノーローンです。他には、プロミス、レイク、アコムといった大手消費者金融系のカードローンでも無利息期間を実施しています。但し、無利息サービスには条件があります。キャンペーン期間中だけの場合や、メルマガ登録をしなければならないなど、無利息となる条件はカードローン会社ごとに違います。事前にチェックしてから利用してください。
(5)ATMやネットバンキングでも返済できる
お金を借りる際に重要なのは、お金を返すという事ですよね。カードローンではコンビニにあるATMはもちろんのこと、銀行振り込み、口座引き落とし、ネットバンクと様々な方法で返済することができます。臨時収入があった際などは、臨機応変に返済額を増額できます。
2.カードローンのデメリット
(1)自分の貯金のように感じてしまう
いつでもカード1枚でお金を気軽に借りられるカードローン。そのため、まるで自分の貯金のように感じてしまうケースもあるようです。カードローンはあくまでカードを使った借金であることを肝に銘じて、計画的に利用することを忘れないようにしましょう。
(2)利息が低いのでつい借りすぎてしまう
カードローンは、前述の通り低金利でお金を借りられる仕組みです。5万円程度を2か月程度借りるのであれば利息は1000円以内で済んでしまいます。あまりに利息が低いので、ついついあと3万円、あと4万円と借りる回数が増えて、借金が膨らんでしまう方も中にはいます。
3.カードローンに向いている人/向いていない人
カードローンに向いている人は、こんな人です。
・クレジットカードを持ったことがあり、遅延なく返済できていた(いる)
・本当に必要な時にローンをすると決めている
・浪費癖がない
・ひと月にどれくらいお金を使えるのか、生活費を把握できている
これらの逆が、カードローンに向いていない人です。特に、自分の収入と支出のバランスを知らない人は、カードを作ることができる条件に当てはまったとしても安易にカードローンに申し込まない方がよいでしょう。また、カードローンを利用するとしても、借入限度額をあらかじめ低めに設定して自己防衛しましょう。
まとめ
カードローンのメリットとデメリットをご案内しました。カードローンは、使い方によってはクレジットカードのキャッシング機能よりも低金利で、なおかつ何度もお金を借りられるという、オトクで便利なサービスです。しかし、その反面気軽にお金を借りてしまうという面もあります。利用の際は、あらかじめ限度額を低めに設定するなどして、計画的に賢く利用しましょう。
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