美容院を開業するために必要な知識

美容院を開業するために必要な知識
株式会社SoLabo 代表取締役 田原広一
この記事の監修
株式会社SoLabo 代表取締役 / 税理士有資格者
資格の学校TACで財務諸表論の講師を5年行う。税理士事務所勤務を経て、平成23年より個人で融資サポート業務をスタート。
平成27年12月、株式会社SoLabo立ち上げ。
融資支援業務に力を注ぎ、現在では400件以上の融資支援を行っている。

厚生労働省の発表によると、平成27年度中に新たに美容師免許を取得した者は19,005人であり、前年度より増加していることが明らかになっています。また、同調査では、平成27年3月末時点で、美容院は前項に23万7,525施設あることが分かっています。このように活況ともいえる美容業界ですが、これだけ店舗が多いということは、競合も多いということです。

競合と差別化し、経営を軌道に乗せるためには、開業前の準備が重要になってきます。

今回は、美容院を開業するために必要な知識をご紹介致します。

管理美容師の資格取得を取得するには?

従業員を雇用して、美容院を営業しようとお考えの方は、管理美容師の資格が必ず必要になります。まずは資格取得についておさえておきましょう。

(1)管理美容師資格の取得方法

管理美容師資格を取得するためには、下記2点をクリアすることが求められます。

  • 美容師免許を取得してから3年以上美容院で働いた実績があること
  • 厚生労働大臣の定める基準に従い、都道府県知事が指定した講習会の課程を修了すること

※3年以上勤務した実績を開示するために、 美容業務従事証明書 という資料を作成します。

(2)講習会ではどんなことをするのか?

講習科目 ① 公衆衛生(4時間) ② 理(美)容所の衛生管理(14時間)

詳細は、http://www.rbc.or.jp/pdf/kanri-kyokucho.pdfをご覧ください。

講習会は、年に2回しか開かれないため、事前に準備しておく必要があるでしょう。

また、2店舗を出店するのであれば、どちらの店舗でも管理美容師資格が必要になりますので、従業員に取得してもらいましょう。

(4)講習会の日程はどこで確認するのか?

平成30年度の日程は、こちらでご確認ください。

http://www.rbc.or.jp/2006/10/28.html#004

予約してから、講習会に出席することになります。

美容院をオープンするまでの流れ

1.保健所に事前に相談しておく

美容院を開業するには、必ず保健所のチェックが必要になります。

内外装が終了してから、保健所のチェックを受けても問題はありませんが、すべての内外装が終了した後に、チェックが通らなければ大きな損失がでる可能性がありますので、事前に保健所に相談しながら、進めていくとよいでしょう。

都道府県によって、チェックする基準が異なりますので、ご注意ください。

2.保健所へ届出を提出

美容院を開業するためには、開業予定日の1週間前までに、保健所へ届出を行なわなければなりません。

世田谷の場合には、HPに下記の内容が記載されております。

美容所を始める場合には、許可または届け出等が必要です まずは、面積や構造設備のわかる図面を持参のうえ、事前相談をお願いします。 なお、申請書類等は事前相談の際にお渡ししますので、ダウンロードはできません。 詳しくは、下記担当までお問い合わせください。
担当 世田谷保健所 生活保健課 環境衛生第1係 (世田谷区役所 第2庁舎 1階 3番窓口)
電話番号03-5432-2904 ファクシミリ03-5432-3054  世田谷区のHP

事前に保健所に相談し、担当の方に必要書類をすべて聞き、進めていくことが重要でしょう。

開業するまでにどんな準備が必要になるのか?

保健所へ届出を提出することも大切な作業になりますが、それ以外にも開業するために準備して置かなければならないことがたくさんあります。

では開業までに必要なことはどんなことでしょうか?

1.開業予定地を探す

まずは、開業予定地を探さなければならないでしょう。

融資を受けて開業する方も多いと思いますが、開業予定地が決まっていなければ融資の申し込みはできません。

《注意点》

融資を受ける場合、開業予定地は、仮契約してあれば、融資の申し込みをすることができます。

不動産屋と、本契約した後に融資を申し込んだ場合、万が一融資が通らなければ開業することができませんので、可能であれば、まずは物件を仮押さえし、融資が通った後に、物件の本契約をするとリスクはないでしょう。

《開業予定地が決まったらやっておくべきこと》

開業する場所では、どれだけの人が歩いているのかを調べることをオススメします。

10時から21時まで営業予定であれば、その時間帯で、平日と、休日のいずれの交通量もチェックしておくべきでしょう。

交通量をチェックした資料を金融機関に提出することで融資を受けやすくなります。

2.雇用する人材の確保

従業員がいなければ儲けることが難しくなります。開業してからすぐに働いてくれる方を早めに確保しておきましょう。

3.付随サービスの検討

最近では、多くの美容室で、エステ、マッサージ、ネイル、まつげエクステ等を導入している美容院もあります。

付随サービスを導入するかも早めに確定させておきましょう。

4,自己資金の確保

美容院を開業する際に、約1,000万円程度のお金が必要になります。

1,000万円以上貯金していくのはなかなか難しいでしょうから、お金を借りることを検討しなければならないでしょう。 仮に1,000万円を借りる場合には、300万円以上の貯金を目指して頑張って欲しいです。

5.開業時にどれだけお金がかかるのかをチェック

開業時に必要になるものの例を挙げておきます。

①物件取得費(保証金、仲介手数料、前家賃)

②内装工事

③店内備品

④看板

⑤空調設備

⑥配線工事、証明器具

⑦HP

⑧消耗品

⑨名刺代、DM代

⑩ネット広告料

場所や、規模で初期投資の金額の差に大きな違いが出てきますが、繁華街で、20坪程度のお店を開業するのであれば、1,000万円以上は必要になってくるでしょう。

そのため、融資を受けて開業する方が多いです。

美容院を開業するために必要な知識

まとめ

美容院を開業するために何が必要になるかを把握できましたでしょうか?

一番ネックになってくるのが自己資金になる方が多いので、少しずつ貯金していきましょう。

自己資金が100万円程度でもご家族の出資があれば、融資を受けられることもありますので、早く開業したい方は、ご家族の支援を受けて営業することも考えておくべきでしょう。

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