優秀なCFOの条件とは?CEOとの肩を並べる財務のプロフェッショナル

優秀なCFOの条件とは?CEOとの肩を並べる財務のプロフェッショナル
株式会社SoLabo 代表取締役 田原広一
この記事の監修
株式会社SoLabo 代表取締役 / 税理士有資格者
資格の学校TACで財務諸表論の講師を5年行う。税理士事務所勤務を経て、平成23年より個人で融資サポート業務をスタート。
平成27年12月、株式会社SoLabo立ち上げ。
融資支援業務に力を注ぎ、現在では400件以上の融資支援を行っている。

CEOというようにCから始まる略称で、経営幹部や執行役員の肩書きを表現する会社が日本でも増えています。

中でも、最高財務責任者として資金調達や財務に関する戦略立案・推進、対外交渉を行うCFO(シーエフオー)は、企業の利益を左右する重要な役職。

CFOに期待されること、優秀なCFOの条件とは、一体どういったものでしょうか。

1.CFOとは?

 ⑴ CFO=財務部長 ではない?

CEOというようにCから始まる略称の肩書きを、日本の企業でも見かけることが珍しくない今日。

このCから始まる肩書きは、欧米ではCレベルエグゼクティブ (C-level exective)と呼び、企業を経営する幹部職を意味します。

例えば、CEOはChief Executive Officerの略で、日本では一般的に会長の役職です。

COO(Chief Operating Officer)といえば、通常は社長のことを指します。

総じて肩書きがチーフ(Chief:長)からの始まるため、経営層のことを「Cレベル」と表現します。

こういったCレベルエグゼクティブはどのようなものがあるのでしょうか。代表的なものを表にまとめました。

主なCレベルエグゼクティブの一覧

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略称はどれもアルファベットをそのまま読みます。

同じ略称でも、全く違う部門のトップを指す可能性があるので、注意しないといけません。

他にも、その企業によって重要とされる部門のトップは、肩書きの頭文字をとった略称で呼ばれます。

 

これらCレベルエグゼクティブは主に欧米で使われているものですが、なぜ日本企業でも使われるシーンが増えてきているのでしょうか。

それは、企業のグローバル化によって、世界共通のわかりやすい役職の表現が求められたというのが大きな要因です。

また、日本企業における上下関係のある経営層の体質改善というのも一因としてあります。

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欧米の経営層は、それぞれの部門のトップが横並びでフラットな関係、つまり対等であることが一般的です。

一方、日本では一般社員から会長に至るまでピラミッド式の上下関係があることが一般的です。

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どちらの構造でも一長一短はあるのですが、フラット構造の方がより主体的に、時には企業を代表して動くことも求められます。

つまり、最高財務責任者であるCFO(Chief Financial Officer)は、財務部長ではないのです。

 

⑵ CFOに期待されること

「CFOは財務部長ではない」という話から、CFOに期待されることが伺えます。

ですが、CFOも財務部長も、財務部門のトップであることは変わりません。

まずは、そもそも財務部門が何をしているかを確認しておきましょう。

 

財務部門は、企業の資金や現状を把握し、必要な資金を調達・管理する部門です。

企業をより大きく成長させていくのに必要な資金の使いみちを考え、計画的に使うことを推進します。

必要な時にすぐ融資をお願いできるよう、外部機関などと話や契約を取り付けるなどの対外折衝も行います。

ちなみに、似た役割に見える会計部門は、経費などを割り出し、決算書などを作成する部門です。

経理部門は「既に使ったお金」を扱い、財務部門は「これから使うお金」を扱う、役割が大きく異なる点に注意です。

 

CFOに期待されること。それは、経営層の一人として企業価値を高めることです。

「財務部長」はピラミッド構造の組織の中で、上からの指示をトップダウン式で進めればよい役職です。

一方、「CFO」はフラット構造の経営層の中で、時にはCEOを含めた経営層に意見し、時には対立してでも、企業が利益の上がるようにコスト構造改革するなど、周りを巻き込んで事を進めることが求められる役職なのです

2.優秀なCFOの条件とは?

⑴ CFOに求められる能力と知識

CFOに求められるのは、財務知識だけではありません。

リーダーシップ、プロジェクトマネジメント経験、コミュニケーション・ネゴシエーション能力、そして他の経営層と渡り合えるだけの経営知識が必要です。

ただ、それだけなら「優秀なCFO」とは呼びにくいでしょう。一言で表現するなら「お金を集められる能力」が何よりも必要なのです。

 

ここで、イメージしやすいよう、企業を一つの家族として考えてみましょう。

「来年の正月、家族でハワイ旅行に行こう!」と父が言いました。

「いいね!行こう!」と子が言います。

「わかった。どうにかして旅行のお金を作るから、みんな協力してね?」と母が返します。

お金を集めるにはどうするか。無駄な出費をなくす、使わない物を売る、副業をする、人から借りる…など、いろいろな方法があります。

母は、まず無駄な出費をなくすことから始めます。

父の映画チケット代、母の美術館代、子のおもちゃ代などの遊興費を一年カット。

次は使わないものや不要なものを売ることに。

父の箱に入ったままのロボットフィギュアのコレクション、母のブランド服やカバン、子の漫画本セット。

父と子からブーイングが出ますが、母が「旅行費には、まだこれだけの金額分、足りない。

来年の正月、旅行に行きたくないの?」と言われ、しぶしぶ本当に要るものだけを残して売り払います。

父も母も、本業に支障を来す副業は原則禁止とする企業に務めています。

企業に確認した上で、父は所有する自動車のシェアリングを申し込み、母は趣味で作っているハンドメイド雑貨のインターネット販売を始めます。

旅行費用を目標値まで集める目処が立ち、「早めに旅行を申し込むことで割引になるから」と旅行に申し込むことにします。

その際、頭金としてまとまったお金が必要とわかるも、現在の手持ちのお金では不足。

「貯蓄のほとんどは自動積立で引き出せない、どうしよう…」と困っていたところ、母から旅行の話を聞いていた祖父母が「孫の喜ぶ顔が見たい」と一次的にお金を貸してくれることに。

こうして無事に申し込み、正月に豪華な家族旅行に行くことができました。

 

これを組織に当てはめたとき、父がCEO、母がCFOで、子はそのほかの経営層です。

関係はフラットで対等。父の「正月に家族でハワイ旅行に行く」というビジョンを母が計画し、周りを巻き込んで叶えたように、CEOのビジョンを、あらゆる財務手段をもって計画し、時には嫌がられるコスト構造改革をし、達成するのがCFOのミッションなのです。

 

この例の母は「お金を集められる能力」を持っています。

周りから信頼され、周りを論理的に説得することができます。

必要であれば、外に助けを求めることも。何より、より良い方向に家族のあり方を変えています。

余剰のお金を生み出せる家計の体質改善によって、その家族の財務上の価値を上げた、と表現してもいいでしょう。

ハワイ旅行後もきっと、またしばらくすれば別の旅行に行くことができるはずです。

もし既存の家計という枠組みに囚われたままであれば、旅行に行くのはもっとずっと後になっていたことでしょう。

母の規模は一つの家族でしたが、CFOの規模は一つの企業組織です。

それでも「絶対にビジョンを達成する」という自身と周囲へのマインドコントロールを含め、周囲からの信頼の厚さは、CFOも同じようにもしくはそれ以上に求められると言えるでしょう。

 

 ⑵ もしCFOを目指すなら/CFOを決めたいなら

 

日本では、財務部長を繰り上がりでCFOにしているケースが多く、まだまだ単なる担当部門のトップのまま、優秀なCFOが少ない状況のようです。

今後は、ヘッドハンティングのような形で、外部からCFOが参画する例は増えてくるでしょう。

その組織の常識に染まった人よりも、新鮮な視点で見られる部外者の方が常識を打ち破るような思い切った改革を提案できるものです。

 

もしあなたがCFOを目指すなら、上で述べたような能力や知識が必要で、何よりも信頼される人物であろうとすることが重要です。

それには言動はもちろん、立ち居振る舞い、時にはファッションや食べ物などの主義・センスも関係するでしょう。

多種多様な人とのつながり、人的ネットワークの構築も欠かせません。

 

もしあなたがCFOを決めたいと思っているなら、上で述べたように何かを思い切って変えてくれそうな期待を抱ける、信頼の置ける人物を選ぶとよいでしょう。

足りない知識やテクニックは後からついてきます。何よりも、周りから信頼が厚いかどうか、その人柄を見極めてください。

 

まとめ

優秀なCFOの条件は、「お金を集められる能力」を持つ人格者であることです。

CFOは資金調達のとき、多くの金融機関にとってその企業の顔です。金融機関がすすんでお金を貸したいと思える信頼の厚い人物、そして、企業価値をあげられるよう、その企業の利益構造さえも変えられる人物。

企業の顔としてCEOがニュースに取り沙汰されることが多いですが、企業経営の利益を左右するキーマンのCFOにもぜひ注目してみてください。

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