多くの方が利用するのが、2社間ファクタリングとなりますが、ファクタリングの制度には、2社間で行われるものと、3社間で行われるものがあります。今回は、2社間ファクタリングと3社間ファクタリングのメリット・デメリットについてご紹介していきます。
1.2社間と3社間ファクタリングの違いは?
ファクタリングを行う場合、登場する会社が3社あります。
1社目 資金調達したい会社A社
2社目 A社の売掛先(取引先)B社
3社目 ファクタリング業者C社
この3社が登場するのですが、例があった方が説明しやすいので、例でご紹介します。
A社はB社に対して、商品を500万円で売却しました。商品代金は30日後に入金予定です。
A社は、大きな案件を受注できそうなため、仕入代金300万円が今すぐ必要になったのですが、A社は、お金がほとんどなかったため、売掛金を売却し、現金化しようと考えました。
A社は、ファクタリング業者のC社に対して、B社に対する売掛金500万円を売却しました。
(1)2社間ファクタリングとは?
2社間ファクタリングの場合には、A社とC社の2社だけですべての契約を終了させるため、2社間ファクタリングを言います。
2社間ファクタリングの場合には、B社には、ファクタリングしたことがばれることはありません。
(2)3社ファクタリングとは?
3社間ファクタリングの場合には、A社B社C社の3社でファクタリングの契約をします。3社で行うため、3社間ファクタリングを呼びます。
3社間ファクタリングの場合には、A社がお金がカツカツなことを、売掛先(取引先)のB社にばれてしまうという欠点があります。
2.2社間と3社間のメリット・デメリット
(1)2社間のメリット・デメリット
①メリット
売掛先(取引先)にファクタリングを利用したことがばれることはない
②デメリット
手数料が高い
(2)3社間のメリット・デメリット
①メリット
2社間ファクタリングよりも手数料が安くなる
②デメリット
売掛先(取引先)にファクタリングを利用したことがばれてしまう
3.利用者が多いのは2社間ファクタリング?
2社間ファクタリングでも3社間ファクタリングでも、どちらを利用してもファクタリング業者としては、丁寧に対応してくれますが、やはり、売掛先にファクタリングをしたことがばれたくないという会社が多いため、2社間ファクタリングを利用する方の方が多いのが現状です。
まとめ
2社間ファクタリングと3社間ファクタリングの違いをご理解いただけましたでしょうか?
急な資金繰りが必要な時にファクタリングは有効なサービスですが、本来得るはずだった利益から高い手数料が引かれるため、繰り返しファクタリングを利用することはやめましょう。
