ファクタリングを利用することで、企業価値があがる?貸借対照表を良く見せる方法とは?

ファクタリングを利用することで、企業価値があがる?貸借対照表を良く見せる方法とは?

ファクタリングってなに?と感じる方もいらっしゃるでしょう。ファクタリングは資金調達方法の1つです。

ファクタリングとは、企業が保有する「売掛金」をファクタリング会社が買い取り、企業に「資金」を提供するシステムです。

ファクタリングの詳細については、下記サイトをご参照ください。

ファクタリングって何?3分でわかる基礎知識

ファクタリング2

すなわち企業は、必要に応じて「売掛金」を売ることで現金を手に入れ、その資金を事業に投下したり、借入金等の返済に充てることができるのです。

今回は、ファクタリングを利用した資金調達を行い、会社の貸借対照表の見栄えをよくする方法を紹介します。 

1.ファクタリングの活用

企業が得意先に商品やサービスを提供したのち、その対価が支払われるまでには通常タイムラグが発生します。この回収期間(入金されるまでの期間)が長ければ長いほど資金の流動性は低くなり、場合によっては企業のキャッシュ・フローに悪影響を及ぼすこともあります。

また、現金が手元にないと、必要な投資が出来ず業務拡大のチャンスを逃したり、借入金等の債務に資金が回らず、投資家が参考にする財務指標にもマイナスに作用する可能性があります。

以下、ファクタリングを活用した財務指標改善の一例を示します。

2.バランスシート(貸借対照表)のスリム化

A社には現在1,000万円の売掛金と900万円の借入金があるとします。ここでファクタリングを利用した資金調達を行い、借入金の返済を行うことで、資産と負債を圧縮します。

仕訳で見てみましょう。

(1)商品売買取引時(売掛金発生)

【借方】売掛金 1,000万円 【貸方】売上1,000万円

 (2)売掛金譲渡時(ファクタリング利用)

【借方】現金  900万円 【貸方】売掛金1,000万円

【借方】手数料 100万円

 (3)有利子負債の返済時(負債の減少)

【借方】借入金 900万円 【貸方】現金 900万円

バランスシートを圧縮すると、投資家が参考にする財務分析の結果に良い影響を与えます。影響がもたらされる財務指標の一つが、負債株主資本比率です。

負債株主資本比率は、負債と自己資本の比率で決まります。自己資本は株式での資金調達や出資者からの出資金が該当します。

売掛金(資産)を現金化して負債を返済することで、バランスシートがスリム化され、さらに負債株主資本比率が良い数字と変化しています。

3.ファクタリングを利用すると負債株主資本比率はどうなる?

一般的に、負債株主資本比率は1.0(負債÷自己資本)を下回るのが良いとされています。

負債株主資本比率は負債と自己資本の比率なので、負債(返済義務のある資金)より自己資本(返済義務のない資金)の割合のほうが多いほうが良いですよね。

例えば、ファクタリングを実施する前の資産を3,000万円、負債2,000万円、自己資本1,000万円と仮定します。このとき負債株主資本比率は2.0(=2,000÷1,000)となります。

ここでファクタリングを利用して、現金化した売掛金で即座に有利子負債900万円を返済するとします。負債1,100万円、自己資本1,000万円となり、負債株主資本比率は1.1(=1,100÷1,000)に改善されます。

あくまで仮定なので、数値や諸条件を単純化していますが、資産負債が圧縮されたことにより財務指標が改善されたことがわかりました。

負債株主資本比率1.0を下回る企業は、財務的に健全な起業とされることが多く、金融機関や投資家からの信頼度も高くなります。その結果、新規投資や、融資再開を受けやすくなり、財務指標の改善が企業価値を上げる材料となっていくでしょう。

〈ファクタリング取引の流れ(三者取引の場合)〉

ファクタリング1

4.ファクタリングのメリットデメリット

このファクタリング取引のメリットとデメリットを挙げていきます。

メリット

〇必要に応じて売掛金を現金化することができる。

〇資金調達に新たな借入や株式の新規発行を必要としない。

〇回収リスクも譲渡するため、もし支払人が倒産しても当社が何ら義務を負うことはない。

先にも述べたとおり、ファクタリングによるバランスシートのスリム化を図ることは財務指標の改善につながり、債権を現金化すれば新たな事業に資金を投じることも可能となります。

また、株主や債権者などの対外利害関係者からの信用度が高くなれば、金融機関からの融資など資金調達を行いやすくなる、投資家による投資の判断に良い影響を与える等々多くのメリットが考えられます。

一方ファクタリングにはこのようなデメリットもあります。

デメリット

〇割高な手数料が発生する。

〇ファクタリング取引のために手間や時間を要する場合がある。

〇債権譲渡特例法に基づく登記が必要な場合がある。

ファクタリング取引は、ファクタリング会社と自社の二者間取引と、支払義務を負う会社を含む三者間取引の2パターンがありますが、二者間取引にかかる手数料の相場は売掛債権額の10%~30%ほどにもなってしまいます。

また、三者間取引となる場合、支払義務を負う会社の合意も必要となります。そのため、手続きに時間を要したり取引の手間が増える事もあります。さらに売掛債権を譲渡するにあたり、債権譲渡登記が必要なケースもあるので注意してください。

5.まとめ

ファクタリングを利用すると、負債や自己資本の増加なしに資金調達ができる。

〇ファクタリングで得た資金で負債を減少させれば、様々な財務指標が改善される。

財務指標の改善が対外利害関係者へのアピールになり、事業拡大や安定的な資金調達につながる。

ファクタリングを上手く活用して、自社の財務管理に役立ててみてはどうでしょうか。

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