過去に日本政策金融公庫から融資を受けて、返済が終了した後にもう一度融資を受けたいと考えている場合、どのタイミングで融資を受けるのがベストなのかご存知でしょうか。
今回の記事では、日本政策金融公庫で2回目の融資を受けるベストなタイミングをご紹介いたします。
目次
1.日本政策金融公庫での2回目の融資は実績次第
創業融資の場合には、自己資金や経験、個人信用情報などに加え、事業計画で総合的に判断され、融資を受けられるかが決まります。
一方すでに融資を受けている場合、融資の返済状況と確定申告(または決算書)次第で次の融資が受けられるかが決まります。つまり、2回目以降の融資は実績次第ということです。
2.2回目の融資で借りやすいのは、『完済後3年間 』のみ
日本政策金融公庫では、初めて融資を受ける場合には、様々な情報をもとに融資担当者が融資の可否を判断するため、提出書類も多く、手間がかかります。一方、すでに融資を受けている方は毎月しっかり返済し、決算状況も良好であれば追加融資は比較的簡単で、かつ、早く融資を受けることができます。
当社株式会社SoLaboの過去事例では、午前中に2回目の融資の相談をしたお客様ですが、夕方には無事融資が確定したことがあります。

初回の融資では融資確定まで概ね1ヶ月程度かかるため、2回目の融資はかなり早く借りられることがわかっていただけるでしょう。
このように早くかつ比較的スムーズに融資を受けられるのは、融資完済後3年以内です。
なぜ3年以内かと言いますと、日本政策金融公庫では、融資完済後3年経過したデータを破棄しています。
そのため完済してから4年目からは、初めて日本政策金融公庫からお金を借りる場合と同じ手間がかかってしまいます。
そのため、継続的に融資を受けたいと考えている方は、完済してから3年以内に融資を受けるようにしましょう。

3.追加融資を受けやすいのは、3割程度返済が終了したタイミング!

日本政策金融公庫から、融資を受け、その後、すぐに追加融資を受けることは非常に難しいです。
もちろん業績が非常によければ例外として、すぐに融資を受けられる可能性もありますが、基本的にはすぐ融資を受けるのは難しいです。理由としては債務が大きくなり経営を圧迫する可能性があることと、毎月きちんと返済することで問題なく返済できるということを証明する(返済実績を作る)必要があるためです。
そこで日本政策金融公庫から追加融資を受けやすくなるのは、3割程度返済が終了したタイミングと言われています。例えば1,000万円の融資を受けた場合には、元本を300万円ほど返済したくらいが目安といえます。
4.追加融資のベストなタイミングは、決算終了後すぐ!?

追加融資を希望している方で、3月決算の会社があったとします。
3月決算であれば、税務署に提出してハンコを押された書類が手元に届くのが、5月中だと思いますので、この例では、5月中が融資を受けるには理想的なタイミングとなります。
やはり、期中の数字では、その数字が正しいものなのかが日本政策金融公庫でも判断しにくいため、1年分の数字が確定した後の方が、追加融資にはベストなタイミングです。
日本政策金融公庫の融資の追加融資について下記動画で解説しておりますので、ぜひご覧ください。
まとめ
日本政策金融公庫との取引を継続しておくことで、万が一の際にすぐにお金を借りることができますので、継続的に取引するためにも、完済してから3年以内に再度融資を受けることをオススメします。
また、追加融資を受けるのであれば、3割程度返済が終了してからが借りやすいと覚えておきましょう。
追加融資を受けやすくするためにしておくべきことについて下記動画で解説しておりますので、ぜひご覧ください。