信用金庫からの融資は、当たり前ですが、信用金庫からよい評価を受けなければ融資を受けることができません。
では、信用金庫からよい評価を受けるためには何をすれば良いのでしょうか?
今回ご紹介する5つのポイントをしっかりおさえておきましょう。
目次
0.信用金庫の担当が喜ぶことを覚えておこう!
信用金庫の担当は、
・メインバンク(売上が入金される口座、仕入れや従業員の給料などを支払う口座などメインで使用される金融機関)になりたい
・定期預金、定期積金の契約を増やしたい
・預金残高を増やしたい
・お金を貸したい(優良企業に貸したい!)
・企業の情報を知りたい!
上記の5つを主な目的として、信用金庫の担当者は日々営業しています。
この5つを前提にしつつ、以下のご説明をご覧ください。
1.将来のために近くの信用金庫で口座を開設しておきましょう
信用金庫とはその地域の方が会員となり、地域の繁栄のために金融活動をスムーズに行うことを目的とした金融機関です。利益第一主義ではなく、会員すなわち地域社会の利益を優先しています。
取引先は地域の中小企業や個人が多く、地域の繁栄のための金融機関であるため、銀行に比べ融資が受けやすく返済期間の延長にも柔軟に対応してくれると言われています。
そのため、これから融資を受けたい、または融資を受ける可能性がある方は、まずお近くの信用金庫で口座開設を行いましょう。
また、信用金庫から融資を受ける場合には「会員」限定である場合が多いため、口座開設を行い会員になっておくと融資がスムーズに受けられる可能性が高いでしょう。
会員資格としては事業者の場合、従業員が300人以下または資本金9億円以下となっています。
加えて定期積金や定期預金の契約をしておくと尚良いでしょう。
2.信用金庫で定期積金の契約をしよう~定期積立のしくみ~
信用金庫の定期積金の仕組みをご存じですか?
定期積金では、「掛金」と呼ばれる毎月一定の金額を振り込んで積み立てていくものです。
この掛金には利息が付き、定期積金契約当初に設定した契約満期日に、毎月積み立ててきた「掛金」とその利息を受け取ることができる仕組みです。
具体的な例をみていきましょう。
契約期間36か月の定期積金を申し込んだとします。
1か月目の掛金には、36か月分まるまるの給付補てん金(掛金につく利息)が付きます。2か月目の掛金には、1月分減って35か月分の給付補てん金がつきます。3ヶ月目の掛金には、34か月分の給付補てん金がつきます。
満期が来ると、この給付補てん金と掛金の累計額を足した金額が払い戻されますが、これを給付契約金といいます。
定期積金は、信用金庫や信用組合が主に取り扱う商品です。
地域の繁栄のために金融活動を行っている信用金庫の中には、定期積金を行っている企業に毎月出向き交流を行っているところもあります。
つまり、毎月一定額を積み立てていく定期積金を契約すると、信用金庫との間に実績を重ね、関係を深めることができます。信用金庫との間に信頼関係があれば、融資を受けやすくなります。
3.信用金庫で定期預金の契約をしよう
上記2でご紹介した定期積金と同様に、定期預金を契約することで、信用金庫からの評価があがることがあります。
定期預金や定期積金は、融資を受けるのであれば、積極的にした方がよいものだ!とお考え下さい。
定期積金、定期預金が追加融資にプラスになる仕組みを以下の動画で解説しましたので、ぜひご覧ください。
4.信用金庫との関係を大切にしましょう
信用金庫は地域の活性化・地域繁栄を目的としている金融機関です。
そのため地域の人々や中小企業のための協同組織であり、多少経営が苦しい場合でも融資の相談を受けてくれる可能性があります。
ですから信用金庫との関係は大切にしておきましょう。困ったときに助けてくれるかもしれません。
貸しているお金を強制的に返してもらう、いわゆる「貸し剥がし」を信用金庫や信用組合が行うケースはほとんどないと言われております。
5.創業時に融資を受ける場合は、日本政策金融公庫で融資を受け信用金庫に入金してもらいましょう
創業時に融資を受けようとお考えの方には、日本政策金融公庫から融資を受けることがオススメです。
日本政策金融公庫は100%政府が運営している金融機関なので、金利が安く、融資までの時間が短いため早くお金を借りることができます。
日本政策金融公庫から融資を受けた場合、融資を申し込んだ方名義の金融機関の口座に振り込まれます。融資を入金する口座はネットバンキング以外でしたら、どの金融機関でも問題ありません。そこで将来融資を申し込むかもしれない信用金庫を指定するのが良いでしょう。
今すぐではなく、将来経営不振に陥ったときに信用金庫からの追加融資を受けたい!と考えるかもしれません。そのためにも信用金庫からの印象を良くし、良好な関係を築くようにしておきましょう。
信用金庫から初めて融資を受けるときの進め方を下記動画で解説していますので、ご参照ください。
まとめ
信用金庫からの印象を良くするポイントをご紹介しました。
将来信用金庫からの融資を受ける可能性がある方は、口座を開設したり定期積金を行ったり、信用金庫との関係を大切に続けていくことが大事だということを覚えておきましょう。