少しでも多くのお金を創業時に調達したい!と考えている経営者の方も多いのではないでしょうか?
今回は、日本政策金融公庫と信用金庫から創業時に資金調達するための方法をご紹介していきます。
目次
1.まずは、日本政策金融公庫でお金を借りる
創業してすぐにお金を借りる場合、もっとも融資を受けやすいのが、政府が100%出資している日本政策金融公庫です。
日本政策金融公庫は、個人事業主や中小企業を支える役割がある政府系金融機関であるため、融資が受けやすいといえます。
創業してからしばらく経過してからよりも、創業前か直後が、融資を受けやすいタイミングです。理由としては創業後一定期間を経過すると、創業後からの売上状況も審査対象になり、売上が順調でなければ、融資を受けるのは難しくなるからです。
2.日本政策金融公庫からお金を借りることに成功したら、信用金庫の口座に入金してもらおう!
日本政策金融公庫は、お金を預かる業務がありません。つまり、日本政策金融公庫には、預金通帳がないのです。そのため、融資に成功した場合には、入金するために民間金融機関の口座を指定しなければなりません。
そこで入金させる銀行口座は、信用金庫や地方銀行など、その地域に根付いた金融機関にするのが良いです。支店やATMが多いゆうちょ銀行やメガバンクを指定したほうが利便性が良いと考える方もいらっしゃると思います。しかし、メガバンクと言われる三井住友銀行や三菱UFJ銀行、みずほ銀行は大企業を中心に融資を行っており、創業して3年程度の企業には基本的に融資をしないことが多いです。そのため、創業時でも融資を受けやすい信用金庫に入金することを検討しましょう。そうすることで、今後の資金調達の幅が広がる可能性があります。
3.日本政策金融公庫から借りたお金を信用金庫に入金してもらった後に、その信用金庫から融資を受ける!
日本政策金融公庫から信用金庫にお金が振り込まれると、信用金庫は日本政策金融公庫から借入に成功したことがわかります。
日本政策金融公庫にお墨付きをもらった企業という評価になり信用力が高まるため、信用金庫でも融資を受けやすくなります。
4.信用金庫で定期積金も開始しよう!
信用金庫で融資をお願いするタイミングで、定期積金をスタートさせましょう。
もちろん日本政策金融公庫から融資を受けることに成功した方で、すぐに信用金庫から融資を受ける必要がない方もいらっしゃると思いますが、信用金庫で融資を受けなかったとしても、信用金庫で定期積金を行っておきましょう。
定期積金を行っている企業は、堅実という評価になり、将来的に、日本政策金融公庫からも信用金庫からも追加融資を受けやすくなる可能性があります。
5.信用金庫の口座に預金があると、審査が有利になることも?
定期積金をすることで、信用金庫からの評価が上がりますが、信用金庫の通帳にも残高が多ければ多いだけ、融資を受けやすくなる場合があります。預金が増えていえるということはキャッシュフローが改善していることを意味し、健全な経営ができているという評価になります。
お金に余裕があるときには、信用金庫の口座にお金を入れておき、お金がある状態で、追加融資を相談することがもっともよいタイミングと言えます。
まとめ
日本政策金融公庫や信用金庫とうまく付き合い、資金調達に上手な経営者になってください。
創業時に付き合っておくのが良い金融機関について下記動画で解説しておりますので、ご確認ください。
少しでも多くのお金を調達したいという方は、一度専門家に相談し、進め方を検討するのが良いでしょう。