小規模事業者持続化補助金の取得確率を上げるため6つのポイント【成功事例・失敗事例付】

小規模事業者持続化補助金の取得確率を上げるため6つのポイント【成功事例・失敗事例付】
株式会社SoLabo 代表取締役 田原広一
この記事の監修
株式会社SoLabo 代表取締役 / 税理士有資格者
資格の学校TACで財務諸表論の講師を5年行う。税理士事務所勤務を経て、平成23年より個人で融資サポート業務をスタート。
平成27年12月、株式会社SoLabo立ち上げ。
融資支援業務に力を注ぎ、現在では400件以上の融資支援を行っている。

資金調達の方法はさまざまあります。補助金もその一つです。

商工会議所の募集する「小規模事業者持続化補助金」は常時雇用する従業員の数が5~20名以下であれば申請できる補助金です。

今回の記事では、弊社(株式会社SoLabo)が補助金を申請した際の「失敗談」と「成功談」を交えながら、申請書類の書き方についてご説明します。

1.小規模事業者持続化補助金で販促費50万円をゲットしよう!

小規模事業者持続化補助金は商工会議所が募集する補助金で、開始から既に4年が経過しています。この補助金の対象事業者は、以下の条件を満たす事業者です。

事業の種類 事業所規模
【卸売業・小売業・サービス業(宿泊業・娯楽業は除く)】

例えば、住友商事(卸売業)やイオン(小売業)や

エステ、美容室、マッサージ店、添乗員(サービス業)

常時使用する従業員数:5人以下
【製造業その他・サービス業(宿泊・娯楽業)】

例えば、自動車(製造業)やホテル(宿泊業)や映画館(娯楽業)

常時使用する従業員数:20人以下

2.弊社は小規模事業者持続化補助金に合格しました!

さて、この補助金は申請すればどの事業者でも必ずもらえるものではありません。書類審査を経て通過した事業主は、商工会議所のホームページに採択者一覧として名前が公表されます。

小規模事業者持続化補助金の取得確率を上げるため6つのポイント【成功事例・失敗事例付】

日本商工会議所 平成29年度補正予算 小規模事業者持続化補助金|採択者一覧

※上記URLをクリックすると、日本商工会議所のホームページにリンクします

弊社も、めでたく東京の小規模事業者として採択されました。(画像の一番下、株式会社SoLabo)弊社は創業融資のお手伝いのための書類作成を行っている会社なので書類作成は慣れています。が、自身の補助金申請のための書類作成はいつになく緊張し、試行錯誤しました。

3.申請書類で大切なのは「経営計画書」と「補助事業計画書」の2つ

小規模事業者持続化補助金は小規模事業者が継続して事業を行うために、経営計画を事業者自らが立てることを目的としています。そのため、補助金を申請する際には「経営計画書」そして「補助事業計画書」の提出が必須です。

ちなみに、2017年度の中小企業庁白書によると「中小企業法」で定義されている大企業の数は1.1万、中小企業は380.9万でした。中小企業数における小規模事業者はなんとそのうち325.2万です。

小規模事業者持続化補助金の取得確率を上げるため6つのポイント【成功事例・失敗事例付】

およそ8割は小規模事業者に該当する計算です。ということは、日本国内の多くの事業者はこの補助金を狙えるということになりますね。

4.【成功談】小規模事業者持続化補助金の申請書類の書き方

補助金を申請するためには①経営計画書と②補助事業書の2つを記入します、と前項でお伝えしましたが、申請書類はこちらのURLよりダウンロードできます。(平成29年度版)

日本商工会議所 平成29年度補正予算 小規模事業者持続化補助金

これ以外にも書類はありますが、単に事業者名や住所などを記載するだけのフォーマットです。そのため、ちからを入れる書類はこの2点と覚えておきましょう。

①企業概要に画像やグラフを入れて分かりやすくした

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1つ目の書類「経営計画書」は以下のような構成で成り立っています。

1.企業概要

2.顧客ニーズと市場の動向

3.自社や自社の提供する商品・サービスの強み

4.経営方針・目標と今後のプラン

まず、企業概要はA4サイズ・4ページ弱でまとめました。この中の内容は、以下の通りです。

  • 設立年
  • 経営理念
  • 従業員数
  • 事業内容
  • 代表の概要(資格保持や経験)
  • 顧客満足のための工夫
  • 事業をする上での効率化のための工夫(人数が少ない点をどうカバー)
  • 事業分析及び課題
  • 今後の顧客獲得について
  • 主要取引先

これらを丁寧に文章にすると、簡潔に書いても5~6ページにはなるはずです。それを、いらない文章や語句を削り、別の言葉に言い換えていき推敲します。また、文体ですが「〇〇です」(敬体)ではなく終始「〇〇である」「〇〇と考えている」という常態で記入しました。

また、事業分析の部分では問合せ件数などをグラフ化して本文中に挿入しました。本文中にグラフがあると、より分かりやすく見やすい書類になります。グラフはWordの機能に入っているもので十分作成できます。

②顧客ニーズと市場の動向では現在の日本の課題を必ず入れる

この部分では、少々壮大なイメージで日本全体の背景から文章を作成すると流れが綺麗な申請書が出来上がります。例えば、弊社ではこんな文章から申請書をスタートしました。

「安倍政権における成長戦略の柱として政府が中小企業・小規模事業者に力を入れているが、一方では「創業者の3割は破産する」という現実がある。また、日本では100万人を超える創業希望者がいるのも関わらず、実際に創業を始めた方はその半数以下であるという現状がある」

 文章の基本である「起承転結」の「起」の部分に日本経済や事業における課題点をうまく入れ込むと、その後の「承転結」が綺麗にまとまりやすくなります。

また、一度書いた文章を日を置いて見返しました。文章はなぜか、その日のコンディションで微妙に仕上がりが変わることがあるからです。独りよがりになっていないか、回りくどい説明はないか、などチェックして修正していきます。

③「自社や自社の提供する商品・サービスの強み」は多少オーバーに

就職の面接で例えるなら、ここはあなたの長所を思いっきりアピールする部分です。事実ではないことは書けませんが、実際にある売上高や問合せ件数などの数値を入れて具体的に記入しましょう。

その際、文章のみで1ページ書くと読み側にも内容が頭に入りづらくなります。

当社が自負する強みは以下の〇点です。

 のように、まず冒頭で箇条書きにしてから1点1点を詳しく説明する、というスタンスで弊社は記入しました。これが良かったのかもしれません。

④2つ目の書類「補助事業計画書」で補助金の使用用途を

補助事業計画書は補助金をもらったら、どのように有効活用するのか、をプレゼンする書類です。親からおこづかいをもらう際も、「このお金、何に使うの!」「マンガとおかし買いたいの」と申告しますよね。アレと同じ論理です。

弊社ではこの書類の中で、「2.販路開拓等の取り組み内容」という部分でおよそ2ページを割きました。補助金額は50万円ですので、その中でできることは限られています。ホームページ作成、チラシ作成、商品棚の購入など、あなたが販路拡大に必要だと思う内容(=補助事業)を以下のように構成して記入しましょう。

〇〇を購入する

⇒動画撮影に必要な機材(〇〇)を購入したい。

〇〇が必要な理由

⇒現在主にインターネットで集客しているが、その多くは文章と画像のみで構成されるWebサイトからだ。動画を使うことでより多くの顧客を生み出せると考えている。

〇〇の画像挿入(サンプル写真)

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⇒実際に補助金を使いたいもの(機材やホームページやチラシなど)の写真を貼付します。

スケジュールイメージ(〇月に作成開始し、〇月に納品、など)   

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⇒スケジュールイメージも入れると、「しっかりした事業者だな」という印象を強め好印象な書類となります。

5.【失敗談】同じように記入したが不採択になった

小規模事業持続化補助金に不採択となった経験もあります。書類作成は同じように行ったので、正直「なぜ?」と納得できませんでした。

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これが不採択通知です。ショックですが、何か理由があるに違いありません。この不採択通知は弊社の関連企業のものですが、今振り返って、不採択の原因として考えられるのは以下の点です。

顧客ニーズと市場の動向では現在の日本の課題を入れなかった

・事業内容が複雑でわかりづらかった

書類の完成度は決して低くはなかったと思いますが、「〇〇だから〇〇」というストーリー作りが弱かったのかもしれない、と思います。ストーリー作りは、プレゼン資料において非常に重要です。資料を見る人が納得するための骨となる部分ですので、やはりもっと時間をかければよかったと思います。

6.経営力向上計画を取得し、加点を狙う!

補助金の審査では、【経営力向上計画】を取得していると加点され、補助金が受かりやすくなっております。

弊社でも、経営力向上計画を取得していたため、加点されているはずです。

補助金の合格率を高くしたい!とお考えであれば、経営力向上計画を取得した方がよい!ということを覚えておきましょう。

経営力向上計画については、下記サイトでまとめておきます。

経営力向上計画とは? そのメリットを解説!

まとめ

小規模事業者持続化補助金でホームページやチラシ作成の経費を取得するための書類作成のコツをご紹介しました。是非、これをお読みの事業主の方のお役に立てば幸いです。

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