大手メガバンクは石炭・原発企業へ融資が多い?最大融資はみずほFG

大手メガバンクは石炭・原発企業へ融資が多い?最大融資はみずほFG
株式会社SoLabo 代表取締役 田原広一
この記事の監修
株式会社SoLabo 代表取締役 / 税理士有資格者
資格の学校TACで財務諸表論の講師を5年行う。税理士事務所勤務を経て、平成23年より個人で融資サポート業務をスタート。
平成27年12月、株式会社SoLabo立ち上げ。
融資支援業務に力を注ぎ、現在では400件以上の融資支援を行っている。

普段生活している時、大手メガバンクのイメージについて特に考える方は少ないのではないでしょうか?筆者の場合は、三井住友銀行の吉高さんがカワイイなあ、とか、三菱UFJの阿部さんは妥当だよね、とかそんなレベルです。

しかし、自分が投資をする立場になると少し見方は変わります。社会の中で企業がどのような動きをしているのか?という視点です。今回の記事では、なぜ大手メガバンクが石炭・原発企業へ多額の融資をしているのか、というテーマでお送りします。

1. 金融機関はお金を預かり、企業などへ投資をして利益を得る

当たり前のことですが、銀行は慈善事業ではなく株式会社のため、利益を求めるのが第一です。しかし、同時に社会の中で一定の責任もあります。それはCSRと言われています。

①CSRってよく聞くけど何?

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 企業は社会の中で消費者(モノやサービスを購入する人)だけでなく、多くの取引先や仕入れ先などと密接な関係の中で成立しています。消費者や取引先や従業員など、企業に関わる人々のことを学術的に言うとステークホルダーと呼びます。

これは、個人の場合も全く同じで、あなたがあなた一人で育ったのではなく、親御さんや友人や先輩や学校・会社の中で揉まれて育っているのと同じことです。

自分ひとり、会社ひとりで生きているのではなく社会と関わりながら生きているので、同時に責任も発生するのです。それがCSRです。

②企業のCSRはホームページを見ると出ている

CSR情報は、ざっくり言うと「わが社は社会の中でこういう事をして社会貢献しますよ」という趣旨の宣言になります。CSRは実は義務ではありません。現時点では、企業のエチケットやマナー的なものとして捉えられています。

さらに言えば、CSRは社会的責任を明確にすると同時に、投資家の方々の視線を意識しているものとも言えます。投資家は企業のCSRに賛同するかどうかで、投資するかどうかを決める人が多いからです。

「〇〇の株買ってたけど、最近□□の件でイヤになったから、もう〇〇の株は買わない!」というようになり、大量に株が売却されればそれは企業にとって大打撃だからです。

2.楽天・じぶん銀行は「クール・バンク・ランキング」でシルバーランク!

①クール・バンク・ランキングって?

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クール・バンク・ランキングとは、石炭や原発事業に投資や融資をしない金融機関を選ぶというランキングです。企画しているのは350.orgという団体で、地球温暖化について本を士執筆した男性とアメリカの大学生グループが設立しました。

地球のために 今できること|350.org

※上記URLをクリックすると、350.orgの公式ページにリンクします

日本には350.japanという日本支部があります。350という数字は、気候の安全性という意味があるそうです。私たちが安全にこの地球で暮らすには、大気中の二酸化炭素濃度を現在の400ppmから350ppmにする必要があると科学者は提言しています。

ppmとは%のさらにもっと細かい単位で100万分の一を指します。私たちの住む地球では、近年、毎年2ppmずつCO2の排気量が増えています。ということは、これを読んでいる翌年は402ppm、その翌年は404ppmということになるのですね。考えるだけで恐ろしいですね。

②ワースト5はみずほFC、三井住友、三菱UFJなどの大手金融機関

350.japanがクール・バンク・ランキングでシルバーランク企業と表彰するのは意外な銀行です。一つ目は楽天銀行、2つ目はじぶん銀行。二つともいわゆるネット銀行です。

その反対に、市民の認知度の高いみずほファイナンシャルホールディングス、三井住友ファイナンシャルホールディングス、三菱UFJファイナンシャルホールディングス、野村ホールディングス、大和証券グループ、の5つが最も石炭・原発事業企業に投資・融資を行っている企業としてランキングされました。

3. CO2削減と石炭・原発事業の関係

①発電時ではCO2は排出しないが、それ以外でCO2排出はある

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CO2削減と石炭・原発事業にはどのような関係があるのでしょうか。世界的にみて再生可能エネルギーへの注目が集まる中、意外にも原子力発電に関わる記事を読むと「CO2は排出しない」と主張するものが目立ちます。

関西電力のホームページでも、「火力発電に関してはCO2を排出するが、原子力発電では発電時にCO2が発生しません」と記載があります。けれども、発電時では原料の採掘や発電所建設ではCO2を排出するのです。

②エネルギーミクスを目指す資源エネルギー庁

日本の経済産業省の中の資源エネルギーは、安定した電力の供給のために石炭火力電力の活用も必要という見解を示しています。

なぜ、日本は石炭火力発電の活用をつづけているのか?~2030年度のエネルギーミックスとCO2削減を達成するための取り組み

※上記URLをクリックすると、経済産業省の公式ページにリンクします

このことから、大手メガバンクの石炭・原発事業への投資・融資については、日本政府との連携も背景にあるのではないか、と推測できます。しかし、上記記事では石炭・火力電力については触れていますが原発には触れていないので、その部分では疑問も残るのが正直な感想です。

まとめ

銀行も一つも企業と捉え、CSRという視点で銀行の行っていることをどう考えるのか?という内容でお届けしました。CMイメージは子どもなどの含む一般人向けのものですが、CSRは投資家向け・社会人向けの内容になっています。

同じ企業であってもCMから受けるイメージとCSRが全く異なるケースもあり(ex.環境に優しいを主張して通帳なしを推奨してるのに、実際は原発に投資している)、非常に興味深いものです。

 

 

 

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