サムライローンとは?インド企業が日本の低金利融資を過去最高に利用中

サムライローンとは?インド企業が日本の低金利融資を過去最高に利用中
株式会社SoLabo 代表取締役 田原広一
この記事の監修
株式会社SoLabo 代表取締役 / 税理士有資格者
資格の学校TACで財務諸表論の講師を5年行う。税理士事務所勤務を経て、平成23年より個人で融資サポート業務をスタート。
平成27年12月、株式会社SoLabo立ち上げ。
融資支援業務に力を注ぎ、現在では400件以上の融資支援を行っている。

サムライローンという言葉をご存知ですか?サムライローンは、海外企業が日本の金融機関から円建てで資金調達をする仕組みのローンです。

サムライローンで借りた円を自国で利用するには両替する必要があり、手数料も手間もかかります。それでも、なおかつ多くの海外企業、とりわけインド企業がこぞってサムライローンを利用するには日本の超低金利が背景にありました。

1.インド企業・RJILが535億円のサムライローン契約を終結!その背景は?

サムライローンとは?インド企業が日本の低金利融資を過去最高に利用中

なぜ、インド企業がこぞって日本の銀行と大型融資契約を結ぶのでしょうか?それは、インド国内の銀行がインド企業に対して貸し渋っている実態があるからです。

なぜインドの銀行がインド企業に対し貸し渋っているのかというと、一つの要因としてインド企業の不良債権比率があります。インドの国営銀行の多くはインド企業へ融資した資金を回収できない(=不良債権)自体が長く続き、それが理由でインド企業への貸し渋りが続いていました。

これとは対照的に、インド企業の高成長は中国やASEAN諸国と共に継続中です。2016年、インドの実質GDPは中国を抜き、日本からインドへ進出する企業も2005年頃から右肩上がりになっています。

インド企業は高成長中なのに不良債権が発生しているのはなぜでしょうか?この問題の根本にはインドのインフラが弱いという側面が関係しているのではないか、と識者は推測しています。急激なインド企業の成長とそれに伴う経済の発展に、インド政府の法や規制が追い付いていない状態、これが不良債権を長期化させてしまったという声が強く出ています。つまり、お金はあるのにきちんと回収できていない状態がこじれにこじれてしまった、という事態のようです。

2.日本の低金利な融資はインド企業にとって魅力的?

サムライローンとは?インド企業が日本の低金利融資を過去最高に利用中

ご存知の通り、日本は現在超低金利時代です。住宅ローンの変動金利は少しだけ上がりましたが、それでも日本の長期金利は続いています。1990年以降のバブル崩壊、そして2008年のリーマンショックの経済への大打撃を和らげるため、日本銀行は国内の金利をひたすら低金利にすることで経済を活性化させようとしています。

ここで素人的な一つ疑問が生まれます。「日本国内の活性化のための低金利な融資なのに、海外企業がそれをなぜ利用できるのか?」という点です。これについて日本の金融機関の外国人向けのページなどで調べたところ、日本企業が日本の金融機関から融資を受ける場合とは異なる金利がインド企業に対しては個別設定されていることが分かりました。しかし、インド国内では急激な成長を背景にインフレの懸念が発生しています。

インドの金融機関では不良債権問題だけでなく、2期連続で政策金利が挙げられたという背景もあり、それがますますインド企業の資金調達をJAPANで行おうという気持ちにさせるのかもしれません。日本から借りたお金をインドルピーに変換し、金利返済する際はまたルピーから日本円に変換する必要もある。それでも、インドの金融機関は「ドルで融資を受けるより安い」と円融資を契約しています。

3.日本の金融機関にとっても大切なインドインフラへの巨大投資

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インド企業が日本の金融機関からお金を借りる際、「融資を受ける」という立場にあります。これを日本の金融機関からみると「インド企業に投資をする」という立場になるのです。

現在の主な投資先は電力系と鉄道系という共にインフラ整備のための巨額投資です。8億4,600万ドルを超える超高額投資のため、1つの金融機関だけでなく日本の複数の金融機関から成るシンジケートローンで契約されています。インドへの投資は日本政府からの投資、日本起業からの投資だけでなく、個人投資家もインド株やインドベンチャー企業への投資などで非常に注目しています。

まとめ

これまで世界的に中国経済が注目されていましたが、現在はその地位が取って代わるほどの勢いをインド企業は持っています。

インド国債へ投資する日本の投資家も多いように、今後もインドと日本の金融連携は強化されていくことでしょう。

 

 

 

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