前回、宮城県内の3つの信用組合と日本政策金融公庫(石巻支店・仙台支店・一関支店)による事業承継の協調融資商品「つなぐチカラ」の取り扱いについてご紹介しました。
宮城県で事業承継する方は必見!協調融資での資金調達が注目されています!
実は、秋田県でも秋田銀行と日本政策金融公庫(秋田支店・大館支店)による創業・事業承継の協調融資商品「みらいへの道しるべ」が開始されました!!
今回は、「みらいへの道しるべ」についてご紹介します。
1.協調融資とは?
協調融資とは2つ以上の金融機関から融資を受けることを言います。
金融機関は独自の審査基準と金利設定基準を持っているため、1つの金融機関が単独で融資を行うことが一般的です。しかし、協調融資の場合には、1つの融資契約書を基に、同じ条件で2つ以上の金融機関が融資を行います。
協調融資は金融機関側からも貸し倒れのリスクを分散することが出来るというメリットがあり、融資希望者にとっても、1つの金融機関で融資を受けるよりも融資金額が上げられる可能性が高くなります。メリットが多いという印象の協調融資ですが、複数の金融機関から融資を受ける形となるため、1つの金融機関から融資を受けるよりも、融資決定までの時間がかかるというデメリットもあります。
2.創業・事業承継の協調融資「みらいへの道しるべ」
秋田銀行と日本政策金融公庫の協調融資「みらいへの道しるべ」の特徴は、創業や事業承継に関する資金調達をワンストップで相談することが可能となり、秋田銀行が事業計画の策定サポートもしてくれるという点です。
創業と事業承継のそれぞれで、使用用途や対象者が異なります。融資審査は秋田銀行、日本政策金融公庫のそれぞれで行う形となるため、金利や担保・保証人などの条件等に関しては、金融機関にお問い合わせいただく形となるようです。
まとめ
協調融資は時間がかかる一方、有利な条件で融資を受けられる可能性の高い融資です。秋田銀行が協調融資スキームで、事業を始める「創業」と、事業を引き継ぐ「事業創業」の2つの使いみちに絞っているのも、じっくり取り組む性質の協調融資にそれらが合っているということなのでしょう。
また、金融機関の視点で言えば、事業を始める経営者という新規顧客を獲得する狙いもあるでしょう。
経営者の視点でも、いざというときに資金調達について相談できる金融機関が複数あり、信頼関係が築けているというのは、きっと心強い場面があるはずです。悩みのタネの経営を、資金調達を、一人で抱え込むのではなく、みんなで解決する。そんな胸襟を開いたオープンマインドな経営者を目指しませんか。