全東信の破産手続開始に伴う日本政策金融公庫の支援策を解説

飲食業や小売業など、クレジットカード決済を利用している事業者の中には、株式会社全東信(以下、全東信)の破産手続開始に伴い、経営への影響に不安を感じている人もいますよね。その際、資金繰り悪化のおそれがあることにより、日本政策金融公庫の支援策を知りたい人もいるでしょう。

当記事では、全東信の破産手続開始に伴う日本政策金融公庫の支援策を解説します。相談窓口と対象要件に関する内容も解説するため、クレジット決済代行サービスを展開してきた全東信の破産手続開始により、日本政策金融公庫の支援策に関する情報を調査している人は参考にしてみてください。

日本政策金融公庫は全東信の影響を受けた事業者の支援策を実施している

日本政策金融公庫は全東信の影響を受けた事業者を対象として支援策を実施しています。活用できる支援策が見つかる可能性があるため、全東信の破産により影響を受けている人は日本政策金融公庫の支援策を確認してみましょう。

【全東信の破産手続開始に伴う日本政策金融公庫の支援策】

  • 相談窓口の設置
  • 対象要件の緩和

日本政策金融公庫の支援策として挙げられるのは「相談窓口の設置」と「対象要件の緩和」です。活用できる支援策が見つかる可能性があるため、全東信の破産により影響を受けている人はそれぞれの項目を確認してみましょう。

相談窓口の設置

全東信の破産手続開始に伴う日本政策金融公庫の支援策として挙げられるのは「相談窓口の設置」です。日本政策金融公庫は全東信に関する特別相談窓口を設置しているため、全東信の破産により影響を受けている人は特別相談窓口を確認してみましょう。

【日本政策金融公庫における特別相談窓口の具体例】

支店名 事業名 連絡先
札幌支店 国民生活事業 0570-000-202
仙台支店 国民生活第一事業 0570-005-843
さいたま支店 国民生活事業 0570-017-202
千葉支店 国民生活事業 0570-037-502
東京中央支店 国民生活事業 0570-026-103
横浜支店 国民生活事業 0570-039-574
新潟支店 国民生活事業 0570-018-548
金沢支店 国民生活事業 0570-045-202
名古屋中支店 国民生活事業 0570-053-502
静岡支店 国民生活事業 0570-049-824
京都支店 国民生活事業 0570-058-788
大阪支店 国民生活事業 0570-065-604
神戸支店 国民生活事業 0570-061-468
広島支店 国民生活事業 0570-077-861
松山支店 国民生活事業 0570-085-302
福岡支店 国民生活事業 0570-089-302

※経済産業省の公式サイトにある「全東信の破産手続開始により影響を受ける中小企業・小規模事業者への支援を実施します」をもとに株式会社Solabo作成

日本政策金融公庫は全国の支店に特別相談窓口を設置しています。「札幌支店」「東京中央支店」「大阪支店」など、支店ごとに業務区域が定められているため、特別相談窓口を利用したいときは事業所の最寄りにある支店に連絡することになります。

また、特別相談窓口は全東信に関する相談に対応しています。「利用できる融資制度」や「資金繰りの計画」など、全東信に関する内容を相談できるため、全東信の破産による影響を受けている人は日本政策金融公庫の担当者から助言を得られる可能性があります。

なお、支店の訪問が難しい場合、事業資金相談ダイヤル(0120-154-505)の利用を検討する余地があります。事業資金相談ダイヤルは平日9時から17時の時間帯に電話相談できるため、支店の訪問が難しい人は事業資金相談ダイヤルを利用することを検討してみましょう。

対象要件の緩和

全東信の破産手続開始に伴う日本政策金融公庫の支援策として挙げられるのは「対象要件の緩和」です。「セーフティネット貸付(経営環境変化対応資金)」の対象要件を緩和しているため、全東信の破産により影響を受けている人は対象要件を確認してみましょう。

【セーフティネット貸付における対象要件の概要】

項目 概要
通常の対象要件 ・最近の決算期における売上高が前期または前々期に比べて5%以上減少している人
・最近3ヵ月の売上高が前年同期または前々年同期に比べて5%以上減少かつ今後も売上減少が見込まれる人
・最近の決算期における純利益額または売上高経常利益率が前期または前々期に比べて悪化している人など
支援策による対象要件 ・全東信の破産により資金繰りに著しい支障をきたしている人
・全東信の破産により資金繰りに著しい支障をきたすおそれがある人など

通常のセーフティネット貸付の場合、いくつかの数値要件が定められています。「売上高の減少」や「純利益額の悪化」など、外的要因により一時的に業況悪化をきたしている人が対象となるため、通常は数値要件を満たしている必要があります。

一方、全東信の破産に伴う支援策の場合、対象要件が緩和されます。「資金繰りに著しい支障をきたしている人」や「資金繰りに著しい支障をきたすおそれがある人」など、全東信の影響を受けているならば、数値要件を満たしていない人でも対象となる可能性があります。

ただし、対象要件は緩和されていますが、すべての事業者が対象になるとは限りません。「資金繰りに著しい支障をきたしていること」または「資金繰りに著しい支障をきたすおそれがあること」を示す必要があるため、気になる人は留意しておきましょう。

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全東信の影響を受けそうな場合はセーフティネット貸付の概要を確認する

全東信の破産による影響を受けそうな場合、融資を受けることを検討する余地があります。融資を受けることにより、資金繰りの安定につながる可能性があるため、全東信の破産による影響を受けそうな人はセーフティネット貸付の概要を確認してみましょう。

【セーフティネット貸付の概要】

項目 国民生活事業の場合 中小企業事業の場合
資金使途 「企業維持上緊急に必要な設備資金」および「経営基盤の強化を図るために必要な運転資金」 「企業維持上緊急に必要な設備資金」および「経営基盤の強化を図るために必要な長期運転資金」
融資限度額 7,200万円 7億2,000万円
返済期間 設備資金:20年以内(うち据置期間3年以内)
運転資金:10年以内(うち据置期間3年以内)
設備資金:20年以内(うち据置期間3年以内)
運転資金:10年以内(うち据置期間3年以内)
利率 基準利率 基準利率
(長期運転資金に限り、上限3.0%)

国民生活事業におけるセーフティネット貸付の場合、融資限度額は7,200万円です。融資限度額は設備資金と運転資金の合計額となるため、セーフティネット貸付を利用する人は設備資金と運転資金を合わせた最大7,200万円を借り入れられる可能性があります。

また、国民生活事業におけるセーフティネット貸付の場合、返済期間は10年から20年です。設備資金の返済期間は20年以内ですが、運転資金の返済期間は10年以内とされ、据置期間は設備資金と運転資金のいずれにおいても3年以内と設定されています。

なお、セーフティネット貸付の融資条件は日本政策金融公庫の事業ごとに異なります。国民生活事業は小規模事業者向けや個人事業主向けの事業ですが、中小企業事業は中小企業向けの事業となるため、セーフティネット貸付が気になる人は留意しておきましょう。

返済中の場合は返済条件を変更できる可能性がある

日本政策金融公庫に返済中の場合、返済条件を変更できる可能性があります。日本政策金融公庫における借入金を返済中の人は返済計画を見直せる可能性があるため、全東信の破産による影響を受けている人はその前提を踏まえておきましょう。

日本政府は日本政策金融公庫に対し、全東信の影響を受けた事業者への柔軟な対応を要請しています。「返済の条件変更」「貸出手続の迅速化」「担保の条件緩和」など、いくつかの対応を具体例として挙げつつ、日本政策金融公庫に柔軟な対応を求めています。

また、日本政策金融公庫に返済中の事業者の場合、返済条件を変更できる可能性があります。日本政府による要請の中に「返済猶予等の既往債務の条件変更」が含まれているため、全東信の影響により返済に不安がある人は返済条件の変更を検討する余地があります。

なお、条件変更を希望する場合、日本政策金融公庫の取引支店に相談することになります。取引支店に相談することにより、変更の可否や必要となる手続きを確認できる可能性があるため、全東信の影響により返済条件を変更したい人は取引支店に相談してみましょう。

資金繰り悪化の懸念がある場合は日本政策金融公庫以外の支援策も押さえておく

全東信の破産に伴い、日本政策金融公庫以外の機関でも支援策を実施しています。複数の支援策を把握することにより、選択肢の幅が広がる可能性があるため、資金繰り悪化の懸念がある人は日本政策金融公庫以外の機関による支援策も押さえておきましょう。

【日本政策金融公庫以外の機関による支援策】

機関 支援策
商工組合中央金庫 ・特別相談窓口の設置
・セーフティネット関連資金の取扱
信用保証協会 ・特別相談窓口の設置
・セーフティネット保証1号の事前相談
京都銀行 ・特別相談窓口の設置

支援策を実施している機関として挙げられるのは「商工組合中央金庫」です。商工組合中央金庫は全営業店における特別相談窓口の設置に加え、全東信の影響を受けた人を対象とした融資制度「セーフティネット関連資金」を用意しています。

また、支援策を実施している機関として挙げられるのは「信用保証協会」です。信用保証協会は各協会における特別相談窓口の設置に加え、一般保証と別枠の限度額において融資額の全額を保証する「セーフティネット保証1号」に関する事前相談を受け付けています。

なお、地域によっては、地方自治体が特別相談窓口を設置しています。「横浜市」や「川崎市」など、地方自治体の特別相談窓口を利用できる可能性があるため、地方自治体の支援策が気になる人は事業所を管轄する地方自治体の公式サイトを確認してみましょう。

まとめ

日本政策金融公庫は全東信の影響を受けた事業者を対象として支援策を実施しています。活用できる支援策が見つかる可能性があるため、全東信の破産により影響を受けている人は日本政策金融公庫の支援策を確認してみましょう。

全東信の破産による影響を受けそうな場合、融資を受けることを検討する余地があります。融資を受けることにより、資金繰りの安定につながる可能性があるため、全東信の破産による影響を受けそうな人はセーフティネット貸付の概要を確認してみましょう。

全東信の破産に伴い、日本政策金融公庫以外の機関でも支援策を実施しています。複数の支援策を把握することにより、選択肢の幅が広がる可能性があるため、資金繰り悪化の懸念がある人は日本政策金融公庫以外の機関による支援策も押さえておきましょう。

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