信用保証協会に保証を申し込んだ人のなかには、保証審査にかかる時間や審査結果の連絡方法が気になる人もいますよね。審査にどれくらいの時間がかかるかを把握しておけば、落ち着いて審査結果の連絡を待つことができるでしょう。
当記事では、信用保証協会の審査期間と審査結果を解説していきます。審査に通過した後の流れも説明するので、信用保証協会の利用を検討している人や保証審査の結果連絡を待っている人は参考にしてみてください。
信用保証協会の審査期間は1週間から1か月程度
申込者の状況や窓口の混雑具合にもよりますが、信用保証協会の審査期間は1週間から1か月程度かかる傾向があります。そのため、信用保証協会から審査結果の連絡が来るのは、およそ1週間から1か月後です。
たとえば、埼玉県信用保証協会の公式サイトにあるQ&Aページには、「当協会に保証申込いただいてから審査を経て保証決定するまで、平均1週間程度です」という旨が記載されています。
また、東京信用保証協会の担当者に「保証審査にどれくらい時間がかかりますか?」と質問したところ、「目安として1週間から1か月程度。年末など申し込みが増える時期は繁忙期で審査に時間がかかる可能性もある」という回答でした。
審査期間は申込者の状況や窓口の混雑具合にもよりますが、1か月過ぎても審査結果の連絡がなければ、金融機関の担当者に審査状況を確認してみることを検討してみましょう。
セーフティネット保証4号の審査期間は申込者の状況による
新型コロナに伴うセーフティネット保証4号の場合、審査期間は申込者の状況や窓口の混雑具合によるところがあります。目安となる審査期間も一概には言えないため、新型コロナに伴うセーフティネット保証4号を検討している人はその点を留意しておきましょう。
実際、東京信用保証協会の担当者に「新型コロナに伴うセーフティネット保証4号の審査期間はどれくらいですか?」と質問したところ、「状況によっても異なるため、一概には言えません」との回答でした。
セーフティネット保証4号の指定期間は、当初予定より6か月延長され、令和4年6月1日までになることが中小企業庁から発表されています。今後も指定期間が変わる可能性があるので、気になる人は中小企業庁の公式サイトにある「新着情報」を確認しましょう。
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信用保証付き融資は着金までに1か月から2か月程度かかる
信用保証付き融資の場合、申込手続きから借入金が預金口座に着金されるまでは、およそ1か月から2か月程度かかります。金融機関に申込完了後、信用保証協会と金融機関の2つの機関が申込者の審査を行うからです。
具体的には、銀行や信用金庫などの金融機関から信用保証付き融資を申し込んだ場合、着金までは以下のような流れになります。
1.融資と信用保証の申込 | 金融機関の窓口で融資と信用保証の申込手続を行う。 |
2.金融機関の審査 | 銀行や信用金庫などの金融機関で所定の審査を実施する。 |
3.信用保証協会への保証依頼 | 金融機関から信用保証協会へ保証を依頼する。その際、金融機関は信用保証委託申込書と信用保証依頼書を提出する。 |
4.信用保証協会の審査 | 信用保証協会で保証に関する審査を実施する。初回利用の場合、申込者は信用保証協会の担当者と面談する必要がある。 |
5.保証承諾 | 保証審査に通過すると、信用保証協会から「信用保証書」が金融機関に送付され、保証承諾となる。 |
6.融資実行と着金 | 金融機関から融資実行され、申込者の口座に借入金が着金される。 |
金融機関と信用保証協会が相互に連絡を取り合う時間に加え、必要書類を送付する時間や申込者に事実確認を行う時間も加味すれば、申込手続きから借入金が預金口座に着金されるまでの期間は約1か月~2か月かかる計算です。
あくまでも目安のひとつですが、信用保証付き融資を検討している人はおよそ1か月から2か月程度かかる旨を覚えておきましょう。
信用保証協会の審査結果は金融機関から連絡が来る
信用保証協会の審査結果は、申込先の金融機関の担当者から連絡が来ます。保証審査に通過した場合、金融機関の担当者から審査通過の一報が入り、後日郵送で送られてくる「信用保証書」の到着をもって正式に保証承諾になります。
たとえば、金融機関の担当者との日頃の連絡手段が電話であれば、保証審査の結果も電話での報告になる可能性があります。保証審査に落ちた場合も金融機関の担当者から連絡があるので、その際は保証審査に落ちた理由もあわせて説明される傾向があります。
信用保証協会に申し込んだ人は、金融機関の担当者からの連絡を待ちましょう。もし1か月過ぎても審査結果の連絡がなければ、金融機関の担当者に問い合わせてみるとよいでしょう。
保証の詳細は信用保証書から確認できる
承諾を受けた信用保証の詳細は、後日金融機関から郵送される「信用保証書」から確認できます。金融機関は信用保証書に基づいて融資を実行するので、記載内容に不備や間違いがあれば、信用保証協会に問い合わせる必要があります。
情報の種類 | 項目 |
申込者に関する情報 |
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保証条件に関する内容 |
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貸し付けと返済に関する情報 |
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とくに、保証期間、貸付金額、保証金額、貸付利率は返済に関わる情報なので、信用保証書が届いた人は必ず確認しましょう。
また、信用保証協会に支払う手数料(信用保証料)は、同封されている「保証料のお支払い」の資料に記載されています。内容を確認したのち、手数料の支払い準備を進めましょう。
まとめ
信用保証協会の審査期間は、約1週間から最長1か月程度かかる傾向があります。1か月経過しても審査可否の連絡がない場合、申込先の金融機関の担当者に問い合わせてみることを検討してみましょう。
なお、信用保証協会の審査結果は、審査の可否を問わず金融機関の担当者から連絡が来ます。審査に通過していた場合、信用保証書が郵送で届くので、記載内容に間違いがないかを確認しておきましょう。