独立開業を考えている人の中には、日本政策金融公庫から創業融資を受けることを検討している人もいますよね。その際、新規開業資金の利用を考えているものの、「名称が変更された」「制度名が異なる」といった情報を見聞きした人もいるのではないでしょうか。
当記事では、日本政策金融公庫の新規開業資金を解説します。新規開業資金の現状を解説するため、独立開業を考えていることにより、日本政策金融公庫から創業融資を受けることを検討している人は参考にしてみてください。
日本政策金融公庫は新規開業資金の名称を変更した
日本政策金融公庫は新規開業資金の名称を変更しています。新規開業資金は日本政策金融公庫を代表する融資制度ですが、2025年3月に名称を変更しているため、借入先の候補として日本政策金融公庫を検討している人は留意しておきましょう。
新規開業資金とは、日本政策金融公庫の創業者向けの融資制度のことです。創業者やスタートアップを支援する目的として展開され、現在はその特徴を継承しつつ、新規開業資金の名称は「新規開業・スタートアップ支援資金」に変更されています。
新規開業資金は日本政策金融公庫を代表する融資制度ですが、2025年3月に名称を変更しています。現在は新規開業・スタートアップ支援資金に名称が変更されているため、借入先の候補として日本政策金融公庫を検討している人は留意しておきましょう。
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新規開業資金の名称が変更した理由はスタートアップ支援の強化
新規開業資金の名称が変更した理由はいろいろ考えられますが、そのうちのひとつは「スタートアップ支援の強化」です。スタートアップ支援の強化を示す目的が考えられるため、日本政策金融公庫から創業融資を受けたい人は予備知識として覚えておきましょう。
【新規開業資金の名称を変更した理由として考えられるもの】
- スタートアップ支援の強化を示すため
- 新規開業資金のイメージを刷新するため
- 日本政府の方針と整合性を持たせるため
近年、日本政府はスタートアップ企業の育成に力を入れています。政府系金融機関に位置する日本政策金融公庫もその流れを受けたことにより、イメージを刷新する目的として新規開業資金の名称を新規開業・スタートアップ支援資金に変更した可能性があります。
また、日本政府は「スタートアップ育成5か年計画」などの政策を進めています。日本経済の持続的な成長と国際競争力の強化を目指す目的として策定され、新規開業資金の名称を変更することにより、日本政府の方針と整合性を持たせた可能性があります。
新規開業資金の名称が新規開業・スタートアップ支援資金に変更した理由はいろいろ考えられますが、そのうちのひとつとしてスタートアップ支援の強化を示す目的が考えられます。日本政策金融公庫から創業融資を受けたい人は予備知識として覚えておきましょう。
創業融資を受けたい人は新規開業・スタートアップ支援資金に申し込む
無担保無保証人による創業融資を希望する場合は原則として「新規開業・スタートアップ支援資金」に申し込むことになります。創業者やスタートアップを支援する融資制度となるため、日本政策金融公庫から創業融資を受けたい人は概要を押さえておきましょう。
【国民生活事業における新規開業・スタートアップ支援資金の概要】
項目 | 概要 |
---|---|
利用対象 | 新たに事業を始める方または事業開始後おおむね7年以内の方 ※適正な事業計画を策定し当該計画の遂行能力が十分あると認められる人に限る |
資金使途 | 新規事業または事業開始後に必要とする設備資金および運転資金 |
融資限度額 | 7,200万円(うち運転資金4,800万円) |
返済期間 | ≪設備資金≫ 20年以内(うち据置期間5年以内) ≪運転資金≫ 10年以内(うち据置期間5年以内) |
利率(年) | 基準利率 ※ただし、所定の要件に該当する場合は特別利率 ※利益率や雇用に関する一定の目標を達成した場合は創業後目標達成型金利が適用 |
担保・保証人 | 要相談 |
※日本政策金融公庫の公式サイトにある「新規開業・スタートアップ支援資金」をもとに株式会社SoLabo(ソラボ)作成
新規開業・スタートアップ支援資金は創業者やスタートアップを支援する融資制度です。利用できるのは「新たに事業を始める人」や「事業開始後おおむね7年以内の人」ですが、「女性」「若者」「シニア」「廃業歴のある人」などの幅広い層を支援している点が特徴です。
具体的には、「通常の新規開業・スタートアップ支援資金」に加え、「女性、若者/シニア起業家支援関連」「再挑戦支援関連」「中小企業経営力強化関連」という特定の人を対象にした融資制度が用意され、通常の新規開業・スタートアップ支援資金よりも金利や返済に関する条件が優遇されます。
ただし、担保や保証人の有無は担当者の判断次第です。新規開業・スタートアップ支援資金は無担保無保証人でも利用できる融資制度ですが、担当者との面談や所定の審査により、担保や保証人が必要になる可能性もあるため、日本政策金融公庫から創業融資を受けたい人は留意しておきましょう。
なお、日本政策金融公庫の新規開業・スタートアップ支援資金に関する情報が知りたい人は「日本政策金融公庫の新規開業・スタートアップ支援資金を解説」を参考にしてみてください。
まとめ
日本政策金融公庫は新規開業資金の名称を変更しています。新規開業資金は日本政策金融公庫を代表する融資制度ですが、2025年に名称を変更しているため、借入先の候補として日本政策金融公庫を検討している人は留意しておきましょう。
また、新規開業資金の名称が変更した理由はいろいろ考えられますが、そのうちのひとつは「スタートアップ支援の強化」です。スタートアップ支援の強化を示す目的が考えられるため、日本政策金融公庫から創業融資を受けたい人は予備知識として覚えておきましょう。
なお、無担保無保証人による創業融資を希望する場合は原則として「新規開業・スタートアップ支援資金」に申し込むことになります。創業者やスタートアップを支援する融資制度となるため、日本政策金融公庫から創業融資を受けたい人は概要を押さえておきましょう。