日本政策金融公庫で借入を申込み、創業融資を受ける上で、「創業計画書」を提出することが求められます。今回の記事では、創業計画書の「経営者の略歴等」という項目にどのような内容を書くのが適切かを解説します。
経営者の略歴等とは
「経営者の略歴等」とは、事業主がこれまでどんな仕事をしてきたか・どんな経験・実績を積んできたかを書く項目です。
「経営者の略歴等」も、日本政策金融公庫が『この人は、しっかり事業を行うことができるか』と、融資をどうするかを決める重要な判断材料になります。
融資を受けるためには、説得力のある経歴・実績を全て・細かく書いていくことが大切です。
創業計画書の「経営者の略歴等」に書く内容
「創業計画書」の「経営者の略歴等」の欄には下表の内容を記載します。
記載欄名 | 内容 |
---|---|
略歴(年月・内容) | 入社した年月/勤務した会社名/担当業務 等 |
過去の事業経験 | 今まで事業経営したことがあるかどうか等、事業に関する経験 |
取得資格 | 資格名と取得年月 |
知的財産権等 | 特許権、意匠権、商標権、著作権等の知的財産権 |
事業に関する経歴・実績は、日本政策金融公庫に対して、予定している事業内容で問題なく経営を進められることのアピールになります。記載内容はうそ偽りなく、細かく書いていきましょう。
「経営者の略歴等」に記載する文章の具体例
例えば、次のように具体的な経歴を記載しましょう。当然ですが、経歴は嘘偽りなく、証明できることのみ記載してください。
学歴・職歴
〔例〕
・平成〇年〇月 調理師専門学校卒業 ・平成〇年〇月 株式会社○○入社 ○○部所属 平成△年△月から レストラン△△ □□店舗の店長となる |
資格
〔例〕
調理師免許取得(平成〇年〇月取得) |
受賞歴(過去の勤務先の社内表彰も書いても良い)
〔例〕
・第11回○○料理コンテスト受賞 ・平成△年度レストラン△△最優秀店長賞受賞 |
なかには『自分は経歴・実績について書くことが少ない』と感じる方もいるでしょう。
その場合は、経歴・実績についてどんなことをしたのか、なにを学んだのかを書きましょう。
〔例〕
平成〇年〇月 株式会社○○ 営業部所属 営業の仕事を通じて、顧客とのコミュニケーションの取り方や 提案・情報収集の方法を学んだ。 |
まとめ
創業計画書の「経営者の略歴等」の項目では、これまでの経歴を具体的に記載し、あなたの経歴・実績を積極的にアピールしましょう。
自分の過去を振り返り、これから創業する事業に生かせる経験がないかどうか、見直してみるのが良いでしょう。
経歴や実績に加えて自己資金や信用情報といった総合的な情報から、融資に通る可能性が無料でわかります。これから融資を検討している人は無料診断をお試しください。