融資は、使い道が明確な方が評価されます。この記事では、なぜ使い道が明確な方が評価されるのかをご説明していきます。
1.使い道が明確な方が、お金を貸しやすい?
日本政策金融公庫(公庫)や銀行、信用金庫などの金融機関からお金を借りる場合には、何に使うために借りるのかを聞かれます。
飲食店を例にご説明致します。 まず質問です。 飲食店を開業する際に何が必要になると思いますか?
- お店の内装工事代
- 冷蔵庫やガスコンロなど
- 人件費
- 広告宣伝費
- テナントの契約金
など、誰が開業しても共通で必要なものがあります。
上記のものを合計すると500万円から1,000万円程度かかります。
このように、お金を何に使うか具体的に考えられると、根拠を持って「この金額を貸してください。」と伝えることができます。
公庫や銀行の立場からすれば、貸したお金の使いみちが明確になっているため、根拠がない計画よりも貸しやすいです。
2.お金の使い道がわかりにくいものは、高額の融資を受けにくい
広告代理店を例に考えましょう。
広告代理店を開業しようと考えた場合、広告代理店によって、必要なものが異なりますが、一般的には
- 人件費
- 広告宣伝費
- テナントの契約金
などがあれば開業できるでしょう。 飲食店や整骨院などとの違いは、必ずしも内装にお金をかけなくても開業できるということです。
一般的には、広告代理店を開業する場合、内装費などの大きな出費がかかりません。多くのお金がなくても開業できてしまうのです。
お金の具体的な使いみちが提示できないため、 飲食店や整骨院を開業するときよりも借りられる額が少なくなることが一般的です。
3.使い道が明確でなくても500万円以上の融資を受けるためには?
お金の使いみちで、事業計画当初は考えていなかったとしても、これから必要になりそうなものを絞り出して考えましょう。
たとえば、次のような場合で考えてみると350万円が必要です。
項目 | 費用 |
---|---|
ホームページ作成費 | 100万円 |
人件費(4ヶ月分) | 30万円×4カ月分=120万円 |
パソコン、机等の設備費 | 80万円 |
業務内容を世の中に広めるための宣伝費 | 50万円 |
合計 | 350万円 |
業務で必要になりそうなものをとにかくたくさん思い出し、使い道を考えるとある程度まとまった金額になることでしょう。
まとめ
具体的に何に使うか説明できる事業者は、創業時でもまとまった額のお金を借りられる可能性があります。逆に、資金使途が明確でなければ借りることはできません。
借りたい場合には、より具体的に事業を想像して必要な資金を明確にしましょう。