
美容室を独立開業するための資金調達!
銀行や信用金庫等の金融機関から融資を受けて開業しようとお考えの方もいらっしゃるでしょうが、これまでの業績や信用度が少ない創業時に銀行等の金融機関の融資審査に通ることは難しいかもしれません。
日本政策金融公庫では創業時の融資を積極的に実施しています。
さらに、比較的低金利かつ無担保・無保証の融資制度を利用することができるので、美容室開業時に公庫の融資制度を利用することはとてもオススメです。
今回は、美容室開業の資金調達として公庫の融資を受けるためのポイントについてご紹介します。
目次
1.美容室開業には日本政策金融公庫からの融資がオススメ!
美容師として美容室を独立開業する場合、資金調達方法としてどのような方法をお考えですか?
日本政策金融公庫では融資審査に通りにくい創業時に、無担保無保証で融資を行ってくれます。
また、公庫の融資制度の一つである【生活衛生新企業育成資金】を利用すると、創業時に最大7,200万円の資金調達が実現可能です。
美容室を開業する場合には、内容や設備、材料の仕入れなど、最低でも1,000万円は必要でしょう。また創業してから事業が軌道にのるまでの間、返済や支払いのために手元にできるだけ多くの現金を持っておくことは、会社経営においてと非常に大切です。
創業時でも融資を受けやすく無担保無保証かつ低金利で融資を受けることが出来る、日本政策金融公庫の融資制度を利用してより多くの開業資金を調達しましょう。
2.公庫の審査通過のために!おさえておきたいポイント4つ!
(1)美容室での経験はどれくらい?

美容室を開業する場合のほとんどが、ご自身がスタイリストとして勤務することがほとんどでしょう。
日本政策金融公庫の審査では、今回開業するまでにどれくらいの経験があるかを必ず確認します。特に美容室の開業において、技術や経験はとても重要と言えます。
また、独立するまでの勤務先で店長などの管理職として、経営についてのノウハウを身に付けていることもとても重要です。
公庫に提出する書類の一つに事業計画書がありますが、作成した事業計画を実現できるほどの経験があり、経営ノウハウもある人材であることをしっかりアピールしましょう。
経験や技術に基づく実現可能な事業計画は、貸したお金を返してくれるかどうかの大切な判断材料です。
(2)自己資金はどれくらい貯めた?

日本政策金融公庫の審査では、経験や経営ノウハウと同じくらい自己資金をどれくらい貯めたか見られます。
美容室の開業に向けてどれくらい計画的にコツコツお金を貯めたかを確認することで、美容室開業への想いが真剣であることや本気度を見ることができるでしょう。
また、自己資金が少なく借入額を増やして開業した場合、月々の返済額も大きくなり結果として創業時の資金繰りを苦しめる可能性もあります。
公庫だけでなく、銀行等の金融機関から融資を受ける場合であっても、自己資金がどれくらいあるかは必ず確認されます。
銀行等の金融機関から融資を受ける場合、自己資金は借入金額の約3分の1以上
公庫の新創業融資制度を利用する場合は借入金額の約10分の1以上の自己資金が必要と言われています。これから美容室開業を目指している方は、自己資金額の目標を設定しコツコツと貯めておきましょう。
【ポイント】
自己資金はあればあるだけ融資を受けやすくなりますが、自己資金が少ない方でも借りられるケースはあります。
少ない場合には、融資の専門家に相談して借りられる可能性がどれだけあるかを聞いてみましょう!
(3)信用情報を確認!

金融機関から融資を受ける場合、個人の信用情報は必ず確認されます。
具体的には、これまでの借入返済履歴、債務整理などの履歴、水道光熱費の滞納など、さまざまな情報を確認した上で公庫での融資が可能かどうか判断されます。
日本政策金融公庫は政府が100%出資している金融機関なので、国民の義務である納税をしていない方や滞納している方が公庫から融資を受けることは難しいです。
信用情報はCICを利用しWeb上で確認できます。公庫の融資を申し込む前に一度ご自身で信用情報を確認することをおすすめします。
(4)借りたお金は何に使う?

公庫から融資を受けて、今あるローンを全額返済する「借換え」を目的にしていませんか?公庫はあくまで創業し事業を応援するための融資を実施していて、借換え目的の融資は実施していません。
そのため、融資を受けた金額で何を買って、店舗の改装にはどれくらいの金額が必要なのか、家賃はどれくらいになるのかなどの見積書などが必要です。
また、実際の開業地を日本政策金融公庫の担当者が確認しに行くため、架空の住所を提出した場合もすぐにバレてしまうので注意しましょう。
美容室を開業するためには、
・内外装工事代
・保証金
・シャンプー台
・機械
などの設備投資をおこなうことが多いでしょう。
何にいくら使うかが明確になっている方が、高額を借りやすいです。
まとめ
今回は美容室開業の資金を公庫から調達する場合のポイントについてご紹介しました。
美容室開業の融資審査では
・美容室の経験年数
・自己資金額
・個人の信用情報
・資金用途
が確認されます。特に美容師としての経験年数、自己資金額は融資においてとても重要なポイントと言えるでしょう。
公庫から事業資金を調達して、創業時に安定した資金繰りを行うことは潰れないお店経営の第一歩です。
創業融資を受けて、開業された美容室を取材してきました。 |