日本政策金融公庫に融資の申し込みをして、借入を失敗したくないですよね。
一度失敗してしまうと、審査に落ちた履歴が残ってしまいます。
一度履歴が残ってしまうと、その後に融資を申し込む際に、その履歴を確認され、融資が受けにくくなる可能性もあります。
融資が受けにくくなる状況を作らないためにも、失敗する方の特徴を確認しておきましょう。
1.日本政策金融公庫の融資に失敗しやすい方の特徴
(1)過去に経験がない方
例えば、飲食店を開業したい方が、融資を受ける場合、過去に飲食店での勤務経験がある方が多いと思います。
この経験を活かして独立したいので融資を受けたい!という流れで融資を申し込むとお金を借りられる可能性が高いです。反対に勤務経験がない場合には、知識やノウハウが不足し、結果として事業が立ち行かない可能性が高いと考えられます。
このように、経験があれば、融資は受けやすく、未経験の場合には、融資は受けにくくなります。
《例外》フランチャイズに加盟して事業を行う場合には、未経験者でもできるように、仕組み化しているため、経験がない方でも融資を受けられるケースもあります。 ただし、フランチャイズだからどんなケースでも融資が受かる!ということではありませんのでご注意ください。 |
(2)自己資金がない方
自己資金が全くない、又は、自己資金がほぼないという方は、準備不足とみなされるため、融資を受けられる可能性はかなり低いです。
《例外》ご両親や親族にお金を出資してもらえる場合には、融資を受けられるケースもあります。 もちろん、家族に出資してもらったとしても、自己資金がほとんどない場合には、かなり評価が低くなりますので、自己資金は少しでもよいので貯めましょう。可能であれば、100万円程度は最低でも貯めておくのが良いでしょう。 |
(3)計画性がない方
なんとなく開業してみたいからお金を貸してください!という形であれば、お金を借りられる可能性は非常に低いです。しっかりとした事業計画を立てた上で、融資を申し込みましょう。
融資を受けられる可能性が高い方は、計画を立て、その計画通りに準備してきた方です。準備不足な方は、融資を受けにくいことを覚えておきましょう。
(4)信用情報がブラックの方
携帯代を毎月遅延して支払っている方や、過去に金融事故を起こしている場合には、信用情報に傷が付いていると考えられますので、融資を受けられる可能性は低いでしょう。
《例外》過去に金融事故などを起こしていても、一定の時間が経過しており、直近でクレジットカードが作成することができている状況であれば、お金を借りられる可能性もあります。 信用情報に不安がある方は、まずご自身の信用情報を確認するようにしましょう。 |
(5)税金の未納がある方や、水道光熱費や家賃の月々の支払いに遅延が多い方
日本政策金融公庫は政府から100%の出資を受けて運営している公的金融機関であり、税金の未納がある方へ融資は基本的に行いません。そして、貸したお金をキッチリ返済してくれる方にお金を貸したいと考えております。
水道光熱費や家賃の支払いに遅延が度々ある方は、融資を受けにくくなります。融資した返済も遅れるのではないかと考えるからです。
※年金や、健康保険料を支払っていないと、融資を受けられないという記事を書いている方もまれにいらっしゃるようですが、現状、年金や健康保険料の支払いをチェックすることはありません。もちろん払っていたほうがよいとは思いますが、現状は、借りるための要件には入っておりません。
※個人事業主の年金や保険料は、現状ではチェックされておりませんが、法人が、従業員の年金や健康保険料を滞納している場合には、融資がかなり厳しいのでご注意ください。
(6)自己資金が見せ金の方
見せ金は99%バレます。
日本政策金融公庫の担当者に見せ金と判断された時点で、今後借りられなくなる可能性もありますので、姑息な手段を使うのはやめましょう。
日本政策金融公庫で融資を受けられなかった場合、日本政策金融公庫に申込情報や否決理由などの履歴が残り、しばらく融資を受けられない可能性もありますのでご注意ください。
融資を受ける際は、通帳の入出金を過去半年ほどチェックされます。
半年以内の間に、急にお金が増えている場合には、出所が証明できない限り見せ金として疑われる可能性が高いので注意しましょう。
※自己資金についても詳細は、下記サイトをご参照ください。
融資を受けるための、自己資金とは? |
(7)利息が高い金融機関からお金を借りている方
消費者金融やカードローン、キャッシングを利用しており、現在も返済中の場合には融資を受けるのが難しい場合があります。
例えば、
通帳残高が20万円
カードローンが100万円
という状況の場合、通帳残高と借入が相殺して見なされ、自己資金はゼロと判定されてしまいます。
このように債務超過(借入のほうが多い)の場合には、融資を受けることが難しいとお考えください。
※ただしカードローンなどの借入額が少額で返済に滞りがない場合には、融資を受けられる可能性もあります。
(8)面談でキレてしまった方
日本政策金融公庫の面接官はしっかりと審査をする必要がありますので、時には厳しいことを言うかもしれませんが、キレてしまった方には絶対にお金は貸してくれませんので、絶対にキレないでください。
日本政策金融公庫の面接官は、基本的に融資を申し込みする方の味方ですが、面談の態度が悪ければ、面接官も態度が悪くなることもあるでしょう。
どんな理由があっても、面談ではキレてはいけませんのでご注意ください。
(9)準備不足で日本政策金融公庫の窓口に行く
日本政策金融公庫は、個人事業主や中小企業に優しい金融機関です。
ただ、準備不足の方に融資をしてくれるほど、優しいわけではありません。ご自身で融資手続きを進めたい!とお考えの方は、ちゃんと準備をしてから窓口に行ってください。
(10)日本政策金融公庫について詳しくない方に相談する
税理士や会計士であれば、日本政策金融公庫の融資に詳しいでしょ!と思っている方もいらっしゃるのですが、日本政策金融公庫の融資の仕組みをちゃんと理解している方はそこまで多くありません。
詳しくない方のアドバイスで進めてしまうと結果的に失敗してしまう可能性が高いのでご注意ください。
日本政策金融公庫に詳しいかどうかは、サポート実績を確認すれば見極められるでしょう。
2.借入を失敗しないためには?
上記1に当てはまっている方でも、半年から1年間しっかり準備をすることで、不利な条件を少なくすることができます。
そのため、早めにお金を借りるための準備をすることをオススメします。
日本政策金融公庫からの借入は、準備次第で借りられる可能性が高くなることを覚えておきましょう!
まとめ
日本政策金融公庫で融資に失敗してしまう方の特徴を理解することができたでしょうか? 1つでもあてはまるものがあれば要注意ですので、融資に失敗しないためにも確認しておきましょう。
もちろん上記に当てはまっていても、絶対に借りられないわけではありませんので、不安な方は一度ご相談ください。融資の専門家を経由することで、融資を受けられる可能性はあります。
《豆知識》
日本政策金融公庫で、融資を申し込み、審査に落ちてしまった場合には、しばらく日本政策金融公庫からは借りられない可能性が高いです。。
借入に失敗してしまうと、将来の計画が崩れてしまうと思いますので、融資失敗の可能性を限りなくゼロに近づけて融資を申し込むことをオススメします。
日本政策金融公庫の審査に落ちる理由を動画でも説明していますので、ご確認ください。
日本政策金融公庫の創業融資を成功させるための準備リストも併せてご参照ください。