建設業でファクタリングを利用した事例

ファクタリングの利用率が最も高い業種が建設業であることはご存じでしょうか。今回の記事では、建設業でファクタリングを利用した事例を解説します。

なぜ建設業界のファクタリング利用率が高いのか?

理由1:1回の取引高が高額

建設業界は、資材や人件費を先払いし、後日入金してもらえるケースが多いです。

1回の仕事の売上も高くなりますが、その分、原価も高額になります。そのため、原価を先払いしている会社では資金繰りが非常に悪くなります。

大きなプロジェクトであるほど、原価が上がるため資金調達が必要になるケースが多いです。

着金までの期間が融資よりもファクタリングの方が早い

融資の場合には、お金を借りるまでに1か月以上必要になることが多いですが、ファクタリングの場合には、早ければ翌日入金されます。

理由2:手形の不渡りリスク回避のため

建設業界では、手形で支払いするケースがあります。

手形を取得していたにも関わらず、万が一元請会社が倒産し、手形が不渡り(期日に決済されない)となってしまうと、下請けの会社も倒産してしまう可能性があります。

ファクタリングの場合には、手形とは異なり、売掛金を売却した時点で、万が一元請会社が倒産しても、支払義務は生じませんので、ファクタリングを利用し、資金調達できた段階でリスクヘッジすることができます。

建設業でファクタリングを利用した事例

売上で5,000万円見込める仕事の受注が取れそうでしたが、その仕事は、工事終了後30日後に入金となる仕事でした。

この仕事を行うためには、先払いで2,400万円必要でした。

このお金をすぐに用意できれば、5,000万円の売り上げが計上できるということで、ファクタリングを利用し、2,400万円を調達しました。

ファクタリングを利用するにあたって、手数料20%(600万円)を支払いました。

損益計算

手数料が600万円取られるのは痛いのですが、資金調達に成功したことで、2,000万円の利益を出すことができました。

この事例のように、仕入れの金額さえ資金調達できれば、売上が見込めるという会社には、ファクタリングは適切な資金調達手段になります。

ファクタリングの手数料についてはこちらの記事で解説しています。

まとめ

建設業など、仕入れの金額が高額になるケースでは資金調達の方法をいくつか知っておくことと後々役に立つでしょう。資金が必要になった時に、どの方法で資金調達をするのが適切かを判断できるからです。

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