ファクタリングの手数料いくらかご存知ですか?
ファクタリングには様々な種類があり、初めてファクタリングを利用しようと考えている人にとっては、手数料相場が少々わかりにくいものだと思います。
手数料のことを知らないと、思わぬところで損をしてしまうこともあるでしょう。そこで今回は、ファクタリングの手数料と相場について説明していきたいと思います。
目次
1.ファクタリングの種類
売掛金などの債権の買い取りを行う一般的なファクタリングは一括ファクタリングに該当します。一括ファクタリング以外にも、商品在庫や家賃収入、医療報酬などの買い取りによるファクタリングもあります。
どのファクタリングであっても、ファクタリング契約の方法や債権の金額などによって手数料が異なります。基本的には1.0%~20%の手数料がかかります。ファクタリングは金融機関からの資金調達よりも早く資金が調達できるケースもありますが、手数料は高くなりますので、一時的な利用以外では利用しないことがおすすめです。
ファクタリングの種類 | 特徴 |
一括ファクタリング | 売掛金などの債権の買い取りを行う一般的なファクタリング |
商品在庫ファクタリング | 商品在庫をファクタリング会社が買い取る |
家賃収入ファクタリング | 家賃収入をファクタリング会社が買い取る |
医療報酬ファクタリング | 医療報酬をファクタリング会社が買い取る |
国際ファクタリング | 海外の取引先(輸入企業)からの売掛金等をファクタリング会社が買い取る 3社間、もしくは4社間で契約が行われる。 |
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2.ファクタリングの手数料を決める要因
ファクタリングの手数料を決める要因は主に上記の4つです。それぞれの詳細を確認していきましょう。
(1)売掛先の信用力
ファクタリングは、利用者の持つ売掛債権をファクタリング業者が買い取り、売掛金の入金日にファクタリング会社が売掛金を回収することになります。買い取った売掛債権をきちんと回収するためには、売掛先の信用力がとても重要です。
売掛先の信用力が高ければ、買い取った売掛金が回収できる可能性も高くなるため、手数料を抑えても問題ないと判断されますが、売掛先の信用力が低い場合には、買い取った売掛金が回収できないリスクを考え、手数料が高くなると言えます。
(2)2社間か3社間、どちらを利用するか
ファクタリングには2社間ファクタリングと3社間ファクタリングがあります。
① 2社間ファクタリング
2社間ファクタリングとは、売掛金を所有する会社とファクタリング会社の2社間で契約(債権譲渡契約)が行われる方法です。売掛先に知られることなくファクタリングが行われ、売掛先から売掛金を回収した後、回収した売掛金をファクタリング会社に支払います。

2社間ファクタリングの手数料相場は、平均10.0~20.0%くらいです。
2社間ファクタリングの場合、ファクタリング会社は、取引先が倒産した場合のリスクを負うため、どうしても手数料が高くなってしまいます。それとは別に、手数料の中に債権譲渡登記の登録料(8万円)がかかってしまうため、少額での取引の場合、それだけで大きな割合を占めてします。
以下、2社間ファクタリングができる主な会社の手数料を表にまとめました。
ファクタリング会社 | 手数料 |
OLTA | 2.0%~9.0% |
Best Factor | 2.0%~20.0% |
ビートレーディング | 3.0%~15.0% |
ジャパンマネジメント | 10.0%~25.0% |
2社間ファクタリングは歴史が浅く、銀行などの大手金融機関は参入していません。ただし、中には三菱UFJ銀行と提携するOLTAなど、メガバンクと繋がりのあるファクタリング会社もあります。

② 3社間ファクタリング
3社間ファクタリングは、売掛金を所有する会社と売掛先(取引先)、ファクタリング会社の3社で契約(債権譲渡契約)が行われる方法です。3社間ファクタリングの場合には、売掛金の債権譲渡通知をファクタリング会社が売掛先に行い、売掛先はファクタリング会社に売掛金を入金します。

3社間ファクタリングの手数料相場は、平均1.0%~9.0%くらいです。3社間ファクタリングの場合、売掛先(取引先)が同意の上でファクタリングが行われ、ファクタリング会社が直接、買取債権(売掛金)を回収することが出来ます。そのため、貸し倒れのリスクが2社間よりも低いということから、手数料が2社間ファクタリングよりも低いという特徴があります。
(3)初めてのファクタリングか、2回目以降か
ファクタリングの手数料は、ファクタリング会社がきちんと買取債権(売掛金)を回収できるかどうかがポイントです。従って、初めてファクタリングを利用する方よりも、利用履歴があり、きちんと買取債権(売掛金)の回収が出来るという実績がある方の方が、ファクタリング会社からの信用力は高くなると判断できます。
そのため、初めての利用よりも2回目以降の利用の方が手数料は低くなります。
(4)買取債権(売掛金)の金額が高いか低いか
ファクタリング会社は手数料から利益を得る必要があります。買取債権(売掛金)の金額が高い場合には、こ人件費等の諸費用を差し引いてもファクタリング会社が利益を得られるため、買取債権(売掛金)の金額が高い方が手数料は低くなります。
3.手数料以外にかかる費用
ファクタリングは手数料以外に以下のような費用が発生することがあります。
- 審査手数料・事務手数料/おおよそ0円~5,000円
- 印紙代(契約書貼付)/契約金額に応じて200円~20万円(5万円未満は非課税)
- 債権譲渡登記費用(2社間ファクタリングのみ)/おおよそ50,000円~80,000円 等
上記以外にも、債権譲渡登記を司法書士に依頼する場合には司法書士への報酬も必要です。
4.ファクタリングにかかる手数料の消費税の取り扱いは?
金融取引では、債権の売り買いの手数料は非課税の取引と定められているため、ファクタリングの手数料に消費税はかかりません。その他、金融取引に関しては、利息も消費税はかかりません。
また、手形割引の手数料は、期日がまだ来ていない債権を現金化するので、支払利息類似取引として非課税になっています。
土台としている取引は異なりますが、ファクタリング手数料、手形割引料はともに非課税となります。
5.2社間で手数料が相場未満のファクタリング会社
2社間のファクタリングの手数料相場は10.0%~20.0%ですが、OLTAクラウドファクタリングは2.0%~9.0%と業界の相場未満の手数料で利用できます。また、OLTAは債権譲渡登記の登録料が無料なので、手数料以外に8万円差し引かれることもありません。
さらに、売掛金も30万円からファクタリングでき、金額に関わらず最短で当日に審査、申込日当日中に振り込みも可能です。
なお、当サイトはOLTAと提携しており、ご紹介可能です。資金調達をお急ぎなら、OLTAのご利用を検討してみて下さい。


まとめ
ファクタリングは、売掛金が入金日よりも早く現金化されることから便利なように感じますが、ファクタリングを繰り返すことは良いこととは言えません。そのため、本当に一時的な利用以外はおすすめできません。
しかし、どうしてもファクタリングを利用しなければならないという場合には、手数料が低く、信用のおけるファクタリング会社を選んでください。