飲食店や美容室など、独立開業を目指している人の中には、日本政策金融公庫から創業融資を受けることを検討している人もいますよね。その際、書面による申し込みではなく、インターネット申し込みを予定している人もいるのではないでしょうか。
当記事では、日本政策金融公庫のインターネット申し込みの流れを解説します。インターネット申し込みの流れを解説するため、書面による申し込みではなく、インターネット申し込みを予定している人は参考にしてみてください。
まずはインターネット申し込みの流れを押さえる
日本政策金融公庫のインターネット申し込みには、いくつかの工程があります。インターネット申し込みはいくつかの工程に分けられ、それぞれの工程を進めていくことになるため、まずはインターネット申し込みの流れを押さえておきましょう。
【インターネット申し込みの流れ】
- ブラウザの確認
- アドレスの登録
- 申込情報の入力
- 必要書類の添付
- 申込内容の確認
インターネット申し込みを行う場合、それぞれの工程を順番に進めていくことになります。準備が必要となる工程や時間がかかる工程があるため、日本政策金融公庫のインターネット申し込みを予定している人は各工程の内容を確認しておきましょう。
①ブラウザの確認
インターネット申し込みにおける最初の工程は「ブラウザの確認」です。推奨ブラウザ以外のブラウザを使用した場合は正しく動作しないおそれがあるため、インターネット申し込みを予定している人は日本政策金融公庫の推奨ブラウザを確認してみましょう。
【インターネット申し込みにおける推奨ブラウザ】
端末 | 推奨ブラウザ |
---|---|
パソコン | ・Mozilla Firefox最新 ・Microsoft Edge最新 ・Google Chrome最新 ・macOS版 Safari最新 |
スマートフォンとタブレット | ・iOS版 Safari最新 ・Android版 Google Chrome最新 |
※日本政策金融公庫の公式サイトにある資料「事業資金インターネット申込操作ガイド」をもとに株式会社SoLabo作成
パソコンの推奨ブラウザは「Mozilla Firefox」「Microsoft Edge」「Google Chrome」「macOS版 Safari」です。推奨ブラウザ以外のブラウザを使用した場合は正しく動作しないおそれがあるため、パソコンから申込予定の人はパソコンのブラウザを確認する必要があります。
また、スマートフォンの推奨ブラウザは「iOS版 Safari」「Android版 Google Chrome」です。推奨ブラウザ以外のブラウザを使用した場合は正しく動作しないおそれがあるため、スマートフォンから申込予定の人はスマートフォンのブラウザを確認する必要があります。
なお、ブラウザの環境設定により、正しく動作しないことも考えられます。インターネット申し込みを予定している人は「Cookieの設定」や「ブラウザのバージョン」など、所有端末におけるブラウザの環境設定を見直すことを検討してみましょう。
②アドレスの登録
インターネット申し込みにおける次の工程は「アドレスの登録」です。メールアドレスを登録することにより、手続きを開始することができるようになるため、インターネット申し込みを予定している人はメールアドレスの登録手順を確認してみましょう。
【メールアドレスの登録手順】
- 公式サイトの申込受付にアクセスする
- 申込者本人のメールアドレスを登録する
- メールに記載されたURLにアクセスする
まずは日本政策金融公庫の公式サイトにある「事業資金 お申込受付」にアクセスし、メールアドレス入力の欄に申込者本人のメールアドレスを入力します。そして、注意事項と同意事項を確認した後は「同意してメール登録」と記載されたボタンをクリックします。
次は入力したメールアドレスの受信ボックスを確認し、日本政策金融公庫からメールが届いているかどうかを確認します。そして、24時間以内にメールに記載されたURLにアクセスすることにより、メールアドレスの登録は完了します。
なお、ドメイン指定受信を設定している場合は日本政策金融公庫からメールが届かない可能性があります。迷惑メール対策としてドメイン指定受信を設定している人は「@jfc.go.jp」を許可してからメールアドレスの登録手続きを行うようにしましょう。
③申込情報の入力
インターネット申し込みにおける次の工程は「申込情報の入力」です。インターネット申し込みの場合は申し込みフォームから申込者の情報を申告することになるため、インターネット申し込みを予定している人は申込情報の入力項目を確認してみましょう。
【入力項目の具体例】
項目 | 具体例 |
---|---|
申込者に関する項目 | ・申込者の氏名 ・申込者の住所 ・本店の所在地 |
融資に関する項目 | ・希望の融資額 ・資金の使い道 ・希望の返済日 |
申込情報の入力項目として挙げられるのは「申込者に関する項目」です。「申込者の氏名」や「申込者の住所」など、申込者に関する項目を入力することになるため、インターネット申し込みを予定している人はその前提を踏まえることになります。
また、申込情報の入力項目として挙げられるのは「融資に関する項目」です。「希望の融資額」や「資金の使い道」など、融資に関する項目を入力することになるため、インターネット申し込みを予定している人はその前提を踏まえることになります。
なお、日本政策金融公庫から創業融資を受ける場合、「申込情報の入力内容」と「創業計画書の記入内容」を一致させる必要があります。申込情報を入力するときは創業計画書の記入内容と照らし合わせながら進めることを検討してみましょう。
④必要書類の添付
インターネット申し込みにおける次の工程は「必要書類の添付」です。インターネット申し込みの場合は電子データ化した書類を添付することになるため、インターネット申し込みを予定している人は必要書類の添付方法を確認してみましょう。
【必要書類の添付方法】
項目 | 確定申告書・決算書・勘定科目明細書 | 左記以外 |
---|---|---|
ファイル形式 | PDFのファイル形式(推奨) | Excel、Word、PDFのファイル形式(推奨) |
ファイル圧縮 | 決算期ごとに圧縮 | 同一項目ごとの圧縮は可能 |
※日本政策金融公庫の公式サイトにある資料「事業資金インターネット申込操作ガイド」をもとに株式会社SoLabo作成
必要書類を添付するときはファイル形式を確認することになります。「PDF」「Excel」「Word」など、推奨されているファイル形式は書類ごとに異なるため、必要書類を添付するときは推奨されているファイル形式に変換してから添付することになります。
また、必要書類を添付するときはファイルを圧縮することになります。「確定申告書」「決算書」「勘定科目明細書」など、一部の書類はファイルを圧縮する必要があるため、必要書類を添付するときはファイルを圧縮してから添付することになります。
なお、電子データ化した書類は「資料アップロード画面」から添付することになります。ファイルの選択後、「アップロードボタン」をクリックすることにより、必要書類を添付することができるため、インターネット申し込みを予定している人は留意しておきましょう。
⑤申込内容の確認
インターネット申し込みにおける最後の工程は「申込内容の確認」です。入力内容や必要書類に不備がある場合は該当箇所を修正する必要があるため、インターネット申し込みを予定している人は申込内容の確認手順を確認してみましょう。
【申込内容の確認手順】
- 申し込みフォームを見直す
- 添付した必要書類を見直す
- 申込内容の控えを印刷する
まずは申し込みフォームを見直すことになります。「申込者の氏名」や「申込者の住所」など、入力項目の一覧表が画面上に表示されるため、修正したい項目がある場合は申し込みフォームの入力画面に戻りつつ、正しい内容に修正することになります。
次は添付した必要書類を見直すことになります。「本人確認書類」や「確定申告書」など、添付書類の一覧表が画面上に表示されるため、修正したい書類がある場合は必要書類の添付画面に戻りつつ、正しい書類をアップロードすることになります。
なお、申込完了直前では、申込内容の控えを印刷することができます。申込完了後は申込内容を確認することができず、申込内容の確認が必要となる可能性もあるため、インターネット申し込みを予定している人は申込内容の控えを印刷することを覚えておきましょう。
インターネット申し込みの流れを押さえた人は必要書類を準備する
日本政策金融公庫に申し込む場合、用意する必要書類は多岐にわたります。インターネット申し込みを始める前に用意することになるため、インターネット申し込みの流れを押さえた人は必要書類の準備に取り掛かることを検討してみましょう。
【必要書類の具体例】
書類名 | 必要となる条件 |
---|---|
決算書 | 法人の場合 |
確定申告書 | 確定申告している場合 |
見積書 | 設備資金を申し込む場合 |
許認可証 | 許認可が必要となる事業の場合 |
創業計画書 | 創業前や創業開始後の間もない場合 |
※日本政策金融公庫の公式サイトにある資料「ご提出書類 【インターネット申込用】」をもとに株式会社SoLabo作成
必要書類の具体例として挙げられるのは「確定申告書」です。「屋号・雅号」「収入金額」「所得金額」「所得税額」など、確定申告書は事業の実績を示す書類となるため、確定申告している場合は最近2期分の確定申告書を提出することになります。
また、必要書類の具体例として挙げられるのは「創業計画書」です。「創業の動機」「取扱商品とサービス」「事業の見通し」など、創業計画書は事業の実現性を示す書類となるため、創業前や創業開始後の間もない場合は創業計画書を提出することになります。
なお、必要書類は申込者の状況により異なります。「法人」や「個人事業主」など、必要書類は申込者の状況によっても異なるため、日本政策金融公庫に申込予定の人はその前提を踏まえつつ、不安な人は日本政策金融公庫の担当者に確認することを検討してみましょう。
日本政策金融公庫の必要書類に関する情報が知りたい人は「日本政策金融公庫の創業融資における必要書類を解説」を参考にしてみてください。
書類作成に不安がある人は資金調達の専門家に相談する
書類作成に不安がある人は資金調達の専門家に相談することも方法のひとつです。資金調達の専門家に相談することにより、書類作成のアドバイスを受けられる可能性があるため、書類作成に不安がある人は資金調達の専門家に相談することを検討してみましょう。
資金調達の専門家として挙げられるのは「経営コンサルタント」です。経営コンサルタントの中には、資金調達の支援を実施しているところもあるため、経営コンサルタントに相談することにより、書類作成のアドバイスを受けられる可能性があります。
また、資金調達の専門家として挙げられるのは「認定支援機関」です。認定支援機関の中には、資金調達の支援を実施しているところもあるため、認定支援機関に相談することにより、書類作成のアドバイスを受けられる可能性があります。
なお、当サイトを運営する株式会社SoLabo(ソラボ)は中小企業庁から認定を受けた認定支援機関です。8,000件以上の融資サポートの実績から書類作成に関するアドバイスを実施できるため、書類作成に不安がある人は相談先の候補として検討してみてください。
まとめ
日本政策金融公庫のインターネット申し込みには、いくつかの工程があります。インターネット申し込みはいくつかの工程に分けられ、それぞれの工程を進めていくことになるため、まずはインターネット申し込みの流れを押さえておきましょう。
また、日本政策金融公庫に申し込む場合、用意する必要書類は多岐にわたります。インターネット申し込みを始める前に用意することになるため、インターネット申し込みの流れを押さえた人は必要書類の準備に取り掛かることを検討してみましょう。
なお、書類作成に不安がある人は資金調達の専門家に相談することも方法のひとつです。資金調達の専門家に相談することにより、書類作成のアドバイスを受けられる可能性があるため、書類作成に不安がある人は資金調達の専門家に相談することを検討してみましょう。