将来カフェを経営したいと考えている方は多いのではないでしょうか?
今回は、カフェを開業したい方が融資を受けるにあたって必要な準備を解説します。
カフェを開業するために融資を受けるために
(1)自己資金を貯める
カフェを開業する場合、店舗を借りたり、機械を購入する必要があるため、最初に大金を用意する必要があるでしょう。
例えば、開業するために、1,200万円が必要になりそうなのであれば、その1/3の400万円の自己資金は貯めておきたいところです。
カフェを開業するために、いくらのお金が必要になるのかを計算しておくとよいでしょう。 1/3の金額を貯めて欲しい理由は、お金を借りる場合、必要な金額の2/3は貸してくれることが多いためです。 他の説明をすると、自己資金の2倍までであれば、借りやすいため、1/3以上の自己資金があると理想的でしょう。
国が100%出資する日本政策金融公庫を例にとりましょう。日本政策金融公庫でお金を借りる場合、自己資金の2倍から5倍程度を借りられるケースが多い傾向があります。
自己資金は口座に貯蓄し、通帳に記録を残す
日本政策金融公庫の場合、融資面談をする際に、通帳の原本を持参しなければなりません。
自己資金は、通帳に少しずつ貯めておかなければ自己資金として認められないこともあります。
自宅の金庫に少しずつ貯めたとしても、そのお金を本当に貯めたのか、人から一時的に借りたのかの区別がつきません。
(2)カフェを開業するまでに必要な資金を計算する
カフェ開業に必要な設備資金として必要な費用や、いくらかかるかの概算を計算しておきましょう。一般的に必要と考えられるのは次のような費用です。
【店舗取得費】
- 敷金
- 礼金
- 保証金
- 仲介手数料
【設備】
内装工事費、厨房設備、看板代、エアコン、備品(机、椅子など)
【その他の出費】
HP制作費、 DMデザイン・印刷代、人材採用費、開業前人件費等
(3)カフェ実務の経験を積む
融資を受けるためには、過去の実績が大事になります。
全くの未経験でカフェをやりたいからお金を貸してくださいとお願いしても、金融機関が融資してくれる可能性は低いでしょう。カフェを開業したいのであれば、カフェで業務を行い、ノウハウを吸収してから開業することを考えましょう。
※例外として、フランチャイズの場合には、未経験であっても、借りられることもあります。
開業するために必要な知識
開業するためにどんな手続きが必要になるのか?
①食品衛生法に基づく営業許可の取得手続き
カフェを開業する場合には、保健所の許可が必要になります。
『飲食店営業』と『喫茶店営業』の許可がありますが、酒を提供する予定の方や、食事メニューを豊富に揃える予定があれば、『飲食店営業』の申請を行いましょう。
カフェを営業スタートするためには、管轄の保健所の食品衛生課に『営業許可』を申請しなければなりません。お店に1人の食品衛生責任者を置くことが義務付けれれております。2店舗以上出店されるのであれば、それぞれのお店で食品衛生責任者を置くことが必要になりますので、ご注意ください。
食品衛生責任者になるためには、調理師、栄養士などの資格を保有しているか、または、保健所が実施する講習会を受講すれば、誰でも資格を取得することができます。
②深夜酒類提供飲食店営業の届出
午前0時以降に酒の販売を行うのであれば、『深夜酒類提供飲食店営業』として公安委員会への届出が必要になります。
予定地の立地条件をチェック
カフェは、どこに出店するかで、顧客のニーズが異なります。あなたの出店予定地では、どのようなニーズのお客さんが来るのかを想像しておきましょう。
- ①駅前
- ②オフィス街
- ③学生街
- ④繁華街
- ⑤商店街
- ⑥住宅地型
上記のどこで、出店するかによって、カフェのコンセプトを考えていかなければならないでしょう。あなたの出店予定地で、あなたのやりたいカフェがニーズに合っているのかを考える必要があるでしょう。
メニューはどうするのか?
どんな商品を販売するか、また、そのメニューをいくらにするかを検討しなければなりません。近隣に競合があるのであれば、競合調査をしつつ、メニューを作成しましょう。
まとめ
カフェ開業時に融資を受けるには、自己資金の準備や事業計画を立てることが重要になってきます。しっかり準備さえすれば、融資は受けることができますので、カフェ開業の夢があるのであれば時間をかけて準備していきましょう。
また、カフェ開業のための資金を日本政策金融公庫の創業融資で調達するために必要な創業計画書の書き方は、下記の記事で詳しく解説しています。公庫への申し込みを考えている方はぜひ合わせてチェックしてください。