コロナ禍で、スタートアップが銀行からの融資を受けるまでに必要な準備は?

新型コロナウイルス感染症による世界的なパンデミックによって、経営が危うい企業も少なくありません。本当はスタートアップとして起業する計画を立てていたけれど、経済が不安定な状況となってしまったため、起業を一旦保留した方もいるのではないでしょうか。

しかし、コロナ禍と呼ばれるこの状態はいつまで続くのか、いつ経済がよくなるのか誰にもわかりません。落ち着くまで待っていたら、いつまで経っても起業できないのも事実です。

起業に際しては、銀行などの金融機関からの融資が必要となる場合があります。そこで今回記事では、起業するスタートアップ企業が、銀行を含めた金融機関から融資を受けるためはどうすればいいかについてご紹介します。

1.スタートアップが銀行などの金融機関からの融資を受けるには?

スタートアップが銀行などの金融機関から融資を受けるには、注意点があります。

銀行などの金融機関から融資を受けるには「審査基準」を満たすこと

融資を受けられなかったスタートアップ企業の多くは「審査基準」を満たせていません。審査基準を満たしましょう。

満たすべき審査基準は、次の4つです。

1つ目は、ある程度の「自己資金」があること。起業支援の融資において、自己資金は当人のそれまでの計画性、起業意欲を知る要素として問われます。基本的には、これまでコツコツ貯めてきた資金があって、起業の元手に足りないから融資してほしい、という状態が一般的です。

2つ目に、「経営者自身の経歴や信用情報」がきちんとしていることです。経歴については、業界未経験だとまず融資は難しいでしょう。未経験からのチャレンジは融資審査では「計画性がない」と判断されます。

未経験の業界分野での起業は、通常の状態でも融資を受けるのは難しいと言われているので、コロナ禍ではまず通らないでしょう。創業融資ではおよそ6年の業界経験が欲しいところですが、起業の前に少しでも業界経験を積んだ方がよいでしょう。

3つ目は「明確な事業計画」があることです。実現可能性の高い事業計画になっているか、銀行などの金融機関が納得できる根拠を提示できるかを確認してみましょう。

売上を達成するまでの計画やビジネスモデルは、十分な業界経験があっても、どこか楽観的になってしまいがちです。自分でも念を入れすぎだと思うくらいに念を入れたうえで、コロナ禍での感染症対策などを含めて現実的な内容かを確認してください。協力会社や顧客リストがすでにあれば、提出できるようにするといいでしょう。

4つ目に「調達したい資金額と用途」が明確であることです。これは創業融資に限った話ではありませんが、ある使いみちのために受けた融資を、異なる用途に回すことはできません。たとえば、運転資金として必要な材料を買うと言いつつ、融資のお金で店舗用の土地の購入することはできません。

また、融資を受けるのであれば、返済計画も明確にしたうえで借りる金額を決め、その妥当性を証明することも重要です。例えば物品を購入するのであれば、その見積をとったうえで融資審査に臨むなどの姿勢が求められます。どちらも不明確なままでは融資審査は通らないので注意しましょう。

2.スタートアップ起業で検討したい融資

スタートアップの起業時にまず検討したい融資制度をご紹介します。

(1)日本政策金融公庫に融資を申し込む

日本政策金融公庫は、政府が100%出資する政府系金融機関で、民間金融機関ではサポートが難しい取り組みの中でも「創業支援」を重点的におこなっています。
無担保・無保証で融資を受けることができ、申し込みから実行までが比較的スピーディーなのもポイントです。

日本政策金融公庫は創業時期だけでなく、状況に応じて融資の相談に乗ってくれるので、ぜひ利用したいところです。事業を行っていく上で有益な情報もメルマガやセミナーを通して定期的に発信されています。

ただし前述したとおり、コロナ禍の現在は創業融資に関して、審査に遅れが生じている支店もあるようです。新規の創業支援受け入れも厳しくなっているので、申請する前に一度電話で確認してみるといいでしょう。

当サイトを運営する株式会社SoLabo(ソラボ)も、国の認定支援機関として、日本政策金融公庫の融資をサポートしております。相談は無料ですので、お気軽にお問い合わせください。

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(2)地方自治体の制度融資を利用する

制度融資は主に地方自治体、民間金融機関、信用保証協会の三者が連携して融資を実行する制度です。

通常は、起業前で信用力の低いスタートアップ企業が民間金融機関から十分な融資を得られることは厳しいでしょう。しかし制度融資を利用する場合は、自治体の支援と信用保証協会が「保証人」として企業の責務を保証することで信用力が補完さます。その結果、スタートアップ企業でも融資を受けやすくなる傾向があります。

自治体に金利を補填してもらえるため、低金利で借り入れできる場合があります。
一方で、手続きが煩雑で、申し込みから融資実行まで時間がかかる場合があります。
また、金利以外に「信用保証料」が発生することも注意しておきたい点です。制度要件や内容が自治体ごとに異なりますので、それぞれの自治体に確認してみましょう。

(3)信用金庫の制度融資を利用する

信用金庫は地域密着の金融機関であり、起業する時、融資制度に申し込みしやすい金融機関です。初めて融資を受ける際には基本的に信用保証協会の保証をつける保証協会付き融資を提案されます。前述した制度融資も保証協会付きの融資の一種ですが、信用保証協会にも創業を支援する制度があります。

信用金庫は地域の人々や中小企業のための金融機関であるため、最初に融資を受けてきちんと返済すれば、長期にわたって良好な関係性を築くきっかけとなり、将来的に継続して融資を受けられる可能性も生まれます。

ただし、信用保証協会での審査があるため、申し込みから融資実行までの期間が長く、2~3か月程度はかかってしまう点に注意しましょう。

3.まとめ

コロナ禍でもスタートアップ企業が融資を受けるために必要な準備をまとめました。きちんと準備を整えさえすれば、融資を受けられる可能性はあります。

ただし、当然ながらコロナ対策としてどのような対応を考えているか、コロナによる事業への悪影響がないかなども審査で見られるポイントになるため、きちんとした事業計画をもって審査に臨みましょう。

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これまでの融資支援実績は6,000件以上となりました。

   

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