日本政策金融公庫の融資決定後の手続きを解説

新しく事業を始める経営者にとっては気になる部分でもある融資について。 数ある金融機関でも、今回は日本政策金融公庫からの融資についてご紹介します。 いざ融資をお願いするといっても、融資決定までの進め方とその後の手続きはどのように進めていくのか、気になるところです。当記事では、日本政策金融公庫の融資決定後の手続きを解説します。

日本政策金融公庫の運営の仕組み

経営者は資金を調達するために様々な金融機関へ融資をお願いします。 その中でも経営者が最も利用する金融機関が日本政策金融公庫と言われています。 日本政策金融公庫は沖縄を除く全国各地に店舗があり、その数は152店舗。(沖縄には沖縄振興開発金融公庫が存在している) 運営をする為の資金の全額を政府が出していて、政府系金融機関とも言います。 【日本政策金融公庫の運営の仕組み】政府は運営資金を日本政策金融公庫へ、日本政策金融公庫は融資を中小企業経営者へ、中小企業経営者は融資申込を日本政策金融公庫へ

経営者が多く利用する理由の一つとして、銀行からの融資がなかなか難しい中小企業者や新しく起業する経営者などへの創業資金に、進んで取り組んでいるためです。

日本政策金融公庫は、中小企業者や経営者にとっては利用しやすく、心強いとも言えるでしょう。 次に日本政策金融公庫での融資決定までどのような流れなのかを見ていきましょう。

融資決定までの流れ

まずは日本政策金融公庫への融資の申し込みから決定するまで、どのような流れなのかを見ていきましょう。 融資決定までの流れ A.事前相談→B.申込→C.面接→D.融資実行

※融資の専門家に依頼して融資手続きを進める場合には、流れが異なりますのでご注意ください。 日本政策金融公庫で融資を受けるための流れとは?

A.事前相談

融資の申し込みをする際は、先に日本政策金融公庫へ相談するといいでしょう。 相談については電話やお近くの日本政策金融公庫の窓口、また、商工会議所や商工会にて相談が可能です。 事前相談では、必要な書類・面接日のこと・融資を受けるまでの流れ等を教えてもらうことが出来ます。

B.申し込み

申込書に関しては、各店舗の窓口にて受け取るか日本政策金融公庫のHPからダウンロードすることも可能です。 記入済みの申込書と必要書類を提出、または郵送します。 必要書類については以下の通りです。

個人→・申込書・過去2年分の確定申告と決算書 法人→・申込書・過去2年分の確定申告書と決算書(勘定科目の明細書付き)・法人の登記簿謄本(履歴事項全部証明書)・最近の試算表(決算後6ヶ月を経過している場合)

上記の資料は、最低限必要な書類で、この書類以外に用意しておくべきものの詳細は、下記サイトでまとめております。

C.面接

申込書を提出すると、日本政策金融公庫の担当者から連絡があり、面接の日取り・面接の際に必要な書類等を確認し、その担当者の方と面接をします。 面接時間はだいたい、1時間から1時間半。 面接内容は、申込時に提出した資料を元に営業状況や決算書の中身についての質問を受けます。

申込書を持っていき、すぐに面接のお願いをしても審査を行うことはできません。 担当者の方も、面接に備えての準備として店舗や工場の訪問等の事前調査を行うためです。 申し込みには余裕を持ち、ある程度の準備をしておくといいでしょう。

面談対策については下記サイトでご確認ください。 日本政策金融公庫の面談内容と質問集を解説

D.融資実行

面接の内容を元に審査があり、通常だと1~2週間ほどで融資の可否決が分かります。 融資が受けられなかった場合、別のところでの融資を考えたりしなければならない為、融資が受けられなかった理由をちゃんと確認するようにしましょう。

融資が決定となった場合には、契約の為に必要な書類が郵送されてきます。 その書類を記入し日本政策金融公庫へ送るか持っていくかで提出をしましょう。

融資決定後に行うこと

面接後の審査に通過し融資が決定となった場合は、日本政策金融公庫より下記の契約の為に必要な書類等の一式が送られてきます。 契約に必要な書類→・借用証書・収入印紙・印鑑証明書・預金口座振替利用届・送金先口座の預金通帳もしくはコピー・包括同意書・団体信用生命保険の申込用紙・その他書類

上記の書類を記入、または用意し日本政策金融公庫へ送り返すのですが、これらの書類とはどのようなものか、一つ一つ見ていきましょう。

借用証書

借主(借りる人)と連帯保証人の署名を行います。借主と連帯保証人共に実印の捺印が必要です。

借用証書の書き方について知りたい人は「日本政策金融公庫の借用証書の記入例と書き方を解説」も参考にしてみましょう。

収入印紙

融資額に対して、この印紙額も変わります。 借用証書の収入印紙貼付欄に金額の記載があるため、その金額の収入印紙を購入し、借用証書へ貼り付けます。 ※収入印紙へは実印での割り印を忘れずに

印鑑証明書

借りる人・連帯保証人共に各一通(3カ月以内のもの)が必要。 また、借りる人・連帯保証人共に法人の場合は、法人での印鑑証明書も必要。

預金口座振替利用届

2枚が複写になっている預金口座振込利用届は、口座振替をする金融機関の確認印を押してもらう。 この2枚のうち、1枚目は公庫へ、2枚目は確認印を押してもらった口座振替する金融機関へ渡す。

送金先口座の通帳もしくはコピー

通帳を開いた際に、支店・口座番号・預金種類が載っている1ページをコピーする。 この口座は、本人名義のもの。

包括同意書

利用情報に関する同意書。

団体信用生命保険の申込用紙

途中からの加入が不可。 生命保険の一種で、借りた本人が死亡や障害を負うことになった際に、保険金が支払われ、債務の弁済が可能になる保険。 その為、家族や連帯保証人が返済を引き継ぐことはない制度。

その他書類

これらの書類のほかに日本政策金融公庫からの指示で必要となる書類が書かれることもあります。   主に必要となる書類は上記のもの。 不備があった場合には、融資までの時間が遅くなりますので、漏れのないように確認しながら準備していくようにしましょう。

全てが揃ったら、日本政策金融公庫へ郵送、または持参をします。 これらは重要書類になるため、郵送には配達記録での郵送をした方がいいでしょう。 書類が日本政策金融公庫へ届き、担当者が書類の確認をでき次第、2~3日後に指定口座へ融資額が振り込まれます。

返済について

返済については、月々の分割にて返済していく形になります。 返済日の指定はなく、自由に日にちを選び返済していきます。 一括払いも不可能ではありませんが、大半の方は多額の融資を受けているため、分割で返済していく方がほとんどを占めています。

まとめ

日本政策金融公庫での融資の流れ、融資の申し込みから決定、決定してから返済までご説明しました。 融資をご希望の方は、知っておいてほしい融資方法のひとつです。 また、融資を受けるための審査を通過する為に専門家への相談するのも選択肢のひとつです。

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