「創業計画書」の中では小さな項目になりますが、非常に重要な点でもあります。
融資担当者もこの項目を見て、事業を行っていくうえで適切な人員か、借入の経験や金額はどのくらいか、など、融資決定を見極めるための判断材料としています。
間違えた記載がないよう、書き方についてしっかりと学んでおきましょう。
1.「従業員」「お借入の状況」とは

従業員
従業員の項目は、事業を始める際の常勤役員・従業員の人数について書く項目になります
お借入の状況
お借入の状況は、事業主個人が抱えているローンなどについて問われる項目になります。
この欄には何も書かれていないことが、融資を受ける際有利となります。
2.どんなことを書いたらいいのか
従業員
もしも、夫婦・家族で事業を始める場合には、
主な事業主→常勤役員
配偶者・家族→従業員
として、書きます。
お借入の状況
目次「1」の中でもお話ししましたが、この項目に関しては、空欄で提出することが最も望ましい点になります。
しかし、何かローンを抱えている場合には、以下の項目を偽りなく書くようにしましょう。
▪お借入先名
▪お使いみち(住宅・車・教育・カード・その他のうち一つをチェック入れる)
▪お借入残高
▪年間返済額
3.作成のコツ
従業員
(1)常勤役員は従業員ではない
取締役や監査役といった役職については、従業員に入りませんので注意しましょう。
「従業員」とは、雇用期間に関係なく業務を行う人であるため、配偶者や家族が手伝う場合には、「従業員数」の欄と(うち家族)の欄に記載するようにしましょう。
(2)必要な人員が揃っているのかどうか
この従業員の欄を見て融資担当者が考えることは、今後行っていく事業に見合った人数なのかどうかです。
人手が足らず、事業の進みが悪化してしまう状況ですと、返済にまで影響を及ぼすのでないか、と考えるのが一般的です。
その状況を防ぐ為にも、融資を申し込む前までに、人員確保はしっかりとしておきましょう。

お借入の状況
(1)カードローンの場合は、返済を済ませておく
ここで注意することは、カードローンについてです。
カードローンはできる限り返済しておきましょう。
カードローンは、他のローンと比べ金利が高く、返済が長期化する可能性もあります。
そのためカードローンが多く残っていると、融資担当者にもマイナスな印象を与えます。

まとめ
簡単に見える項目でも、融資担当者は、注意して見ていることも多くあります。
見られて質問されたときに、「従業員の人数」に関しては、納得のいく回答ができるように、「お借入の状況」に関しては、偽りなく答えられるようにしておきましょう。