女性起業家はアメリカで114%増!女性起業家増の背景とは?

日本でもヨガ講師やハンドメイド教室などで起業する女性は増えていますが、アメリカの場合はもっと状況が異なります。

趣味的な要素ではなく必要に迫られての起業がメインのアメリカ女性。意外ですよね。今回の記事では、その社会的背景について解説します。

1.日本女性の起業と異なるアメリカ女性の起業理由

1990年代~現在まで、過去20間アメリカ女性の起業率は10%以上増えています。割合で言うとあまりピンと来ないかもしれませんが、実に毎日849社もの事業が女性によりスタートされていると言います。

起業に関しては、日本でもクラウドファンディングの浸透やスタートアップ起業の台頭といった時代の流れがあります。「起業」という言葉は明るい未来をイメージできる積極的な言葉として捉えられています。

しかしその反面、起業にはもう一つの側面があります。それは起業するしか生きる道がないから、というマイナスイメージの中に包まれた起業です。日本女性の起業はビジネスウーマンという側面ではなく、あくまで「旦那の収入の補てん」としての起業、つまり、副業的で趣味的なイメージを女性の起業家に対して一般の方々は持っています。そのため、「起業するしか生活する術がないから」といった理由での起業はまだピンと来ないかもしれません。

アメリカ女性の起業は日本の事例より豊富にあります。デトロイト出身のピザ屋起業のマリアン・イリッチは資産総額51億円、カリフォルニア出身のジェシカ・アルバは元女優で家庭用品販売での会社経営を成功させています。これらの成功例をみると、とても副業的だとは言えません。

けれども、PayPalというネット決済最大手の一つである企業が調査したアンケートでは、起業理由についてアメリカ人女性はワークライフバランスを改善するために起業したかった、と回答しています。趣味・副業といった志向よりも、会社での長時間労働がイヤで起業した方が多いのです。もう一つの理由は、前述したとおり「起業するしか生活する道がないから」というものになっています。

2.ワークライフバランスは今後の働き方の重要なカギ

ワークライフバランスとはその名の通り、仕事とそれ以外の時間のバランスを取ることを言います。過剰残業がニュースでも問題視される中、安倍政権でも働き方改革として本格的にワークライフバランスを推進しています。

日本は世界と比べても残業が多く、その割に生産性が低い国として知られています。アメリカ人女性が起業する背景には、「1日10時間も働くために会社にいたくない」といった長時間労働に嫌気が差すといった理由があります。

男性と違い、女性は子供を出産し育てることで長いキャリアにピリオドを打たなくてはいけない時期があります。一日は誰の上でも24時間。その中で10時間以上を会社で過ごすのであれば、残りの時間で子育てや家事をする場合、ほとんど自分の時間はないに等しくなってしまいます。自分で起業をすれば、自分の時間を自分自身でコントロールすることが可能です。

3.会社在籍時と同レベルの収入を持つにはまだ時間が必要

アメリカだからと言って、女性の起業が全て順調な訳ではありません。企業において男性と女性の給与格差は企業の中でどうしてもあるように、起業においても男性より女性は不安定な状況にあると言います。

その証拠に、女性起業アワード受賞者で数ある著書でも有名なモラ・アーロンズ・ミリ( WOMEN&WORK を運営)によると、起業の理由は時間が自由になるということだけでなく、「単に生計を立てたかったから」と説明しています。

Morra Aarons-Mele is the founder of award winning social impact agency Women Online and its database of women influencers, The Mission List. She is an Internet marketer who has been working with women online since 1999.
モラ・アーロンズ・ミリは起業家大賞を受賞した、女性インフルエンサー「The Mission List. 」のデータベースを提供する社会的影響のあるサイト「WOMEN&WORK」の代表である。彼女は1999年からインターネット上のマーケッターとして働いている。

4.日本での女性起業家支援も成熟してきた

日本での女性起業家の数は増えたと言っても、やはり男性の数と比較すると大きな差があります。そこで、日本政府は2010年頃から女性起業家対象の起業セミナーの数を増やしてきました。日本政府にとっても、経験ややる気のある女性が家庭に入るよりも事業を起こしてほしいのです。

株式会社コラボラボの代表として12年間、女性起業家を支援してきた横田響子氏はこう言います。

「これまでの女性起業家は飲食業が多かったですが、2000年代に入るとインターネットを活用した起業をする女性が増えています。さらに、最近ではSNSの発達で起業へのハードルが下がりました」

「日本の大企業には優秀だけれど、面白いことを忘れてしまった方がたくさんいます。女性起業家は非合理な意思決定をするかもしれませんが、すごく面白いことをします。両者が輪されば、とても楽しくなると思います」

まとめ

アメリカ女性は51億円という大きな資産を持つ本格的な起業家もいますが、一方でワークライフバランスを重視し、生活のためにやむを得ず起業をする方もいらっしゃいます。

日本の女性起業家市場はまだ成長途中段階です。副業・趣味的な起業が目立つ女性たちですが、日本政府の支援を背景により規模の大きなビジネスや面白い視点のビジネスを起こすことが期待されています。

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