クラウドファンディングのやり方とは?流れと注意点を解説

これから独立や開業を検討している人のなかには、開業資金の調達方法を調べている人もいますよね。なかでも、返済不要の資金調達方法である「クラウドファンディング」が気になる人もいるでしょう。

クラウドファンディングはプラットフォームを通じてやりたいことをプロジェクトとして発信し、不特定多数の支援者から出資を受ける資金調達方法です。

当記事では独立時や開業時の資金調達方法のひとつであるクラウドファンディングのやり方を解説します。クラウドファンディングの種類や注意点も解説するので、クラウドファンディングの利用を検討している人は参考にしてみてください。

クラウドファンディングは支援内容によって種類が分かれる

クラウドファンディングには、寄付型や購入型、融資型、投資型などの種類があります。種類によって支援者へのリターンの形式も異なるため、クラウドファンディングを検討している人は特徴と注意点をおさえておきましょう。

【クラウドファンディングの種類別の特徴と注意点】

種類 特徴 注意点
寄付型 寄付にあてるための資金を集める形式で、支援者へのリターンはない。被災地や発展途上国支援、町おこしなどの社会貢献に関するプロジェクトで利用する傾向がある リターンがないため、他の種類のクラウドファンディングと比較して支援者が集まりにくい場合がある
購入型 プロジェクトに共感した支援者から集めた資金で商品の製造や新事業を実施する。起案者は支援者に対して、商品や開発したサービスをリターンとして提供する 人気のプロジェクトの場合には、数千万円~数億円を調達する場合もあるが、多くの場合は数万円~数百万円程に留まる
融資型 ファンドを通じて個人投資家から集めた少額の資金を融資してもらう仕組み。「貸付型」と呼ばれる場合もある。支援者はリターンとして元本と利息を受け取る。 融資を受けたお金の返済と利息の支払いが発生するため、資金計画を圧迫する可能性がある
投資型 プロジェクトに対するリターン(配当)として支援者に現金や株式を提供する形式。起案者は個人投資家から資金調達できる 金融商品取引法により資金調達できる上限金額が1年間で1億円未満という制限がある

クラウドファンディングを選定する際は、検討している種類のクラウドファンディングがプロジェクトの内容と合っているかを照らし合わせる必要があります。クラウドファンディングの種類によって、調達できる金額の範囲や支援者の集まりやすさが異なるためです。

商品やサービスの開発を目的としたプロジェクトで、調達したい金額が数万円~数百万円程度の範囲内に収まる場合には、購入型のクラウドファンディングを検討します。

調達したい金額が数千万円単位の場合には、融資型や投資型のクラウドファンディングから、自分のプロジェクトの内容に近い支援実績のあるクラウドファンディングサービスを選ぶのがよいでしょう。

クラウドファンディングサービスを展開する業者によっては、ものづくりや地域活性化、被災地復興などプロジェクトのジャンルを絞っている場合もあるため、クラウドファンディングを検討している人は利用するサービスが自分のやりたいプロジェクトの内容に合っているかを確認するようにしましょう。

起案者としてクラウドファンディングを利用する流れ

クラウドファンディングを利用する流れはクラウドファンディングのサービスによっても異なる場合がありますが、基本的な流れは5つの段階に分かれています。

【クラウドファンディングを利用する流れ】

1.プロジェクトの目標を設定する
2.クラウドファンディングのサービスを検討する
3.プロジェクトを投稿する
4.プロジェクトを宣伝する
5.プロジェクト終了後に支援者へお礼の連絡をする

はじめてクラウドファンディングを利用する人は、プロジェクトを立ち上げる起案者としてクラウドファンディングを利用する際の流れを確認しておきましょう。

1.プロジェクトの目標を設定する

プロジェクトを通じて達成したい目標とそのために必要な金額を設定します。プロジェクトとは事業や計画を意味する言葉で、クラウドファンディングにおいては自身が支援を募る計画内容のことを指しています。

たとえば「地元に人が気軽に集まれるカフェがつくりたい」「便利なキッチン用品を商品化したい」のようなアイデアをプロジェクトとして企画し、その達成のためにどの程度の金額を支援してもらう必要があるのか確認します。

目標を具体的にしておくことで、プロジェクトを見た人もその魅力をイメージしやすくなり、結果的に支援者になってくれる可能性があります。そのため、クラウドファンディングをおこないたい人はプロジェクトの目標を明確に設定しておきましょう。

2.クラウドファンディングのサービスを検討する

クラウドファンディングを実施しているサービス(プラットフォーム)を検討しましょう。日本国内には複数のクラウドファンディングサービスがあり、サービスによって特徴も異なります。

自身のプロジェクトの場合にはどのプラットフォームを利用するのが適しているか確認しておきましょう。

【クラウドファンディングのサービスの特徴と例】

特徴 プラットフォームの例
金融型・購入型・寄付型などのさまざまなクラウドファンディングを募集することができる総合的なプラットフォーム Readyfor(レディーフォー)

CAMPFIRE(キャンプファイヤー)

 

購入型のクラウドファンディングに特化 ENjiNE(エンジン)
投資型のクラウドファンディングに特化 FUNDINNO(ファンディーノ)
エンタメ領域に関連するプロジェクトに特化 Bridge(ブリッジ)

クラウドファンディングサービスには、さまざまな形式に対応しているサービスもあれば、「寄付型」や「投資型」などのひとつの形式に特化したサービスもあります。

どのような形式でクラウドファンディングをするか迷っている人は、どの形式にも対応できる総合的なサービスを検討してみましょう。

3.プロジェクトを投稿する

利用するプラットフォームを選択したら、代表者の氏名や事業内容などのプロジェクトに関する情報を登録し、投稿しましょう。プロジェクトを投稿する際には、プロジェクトの目的やプロジェクトを実施したいと思った経緯、集めた資金の使用使途も記載してください。

プロジェクトの内容を支援者に分かりやすく伝えるために、取り組みに関する写真や動画を投稿する方法もあります。アイデア段階の場合でも、CGやイラストを用いて完成予想図のようなイメージが掴める画像を用意することで、プロジェクトへの熱意を表現できます。

プロジェクトの魅力を伝えるためにどのような内容を投稿すればいいかわからない人は、利用するクラウドファンディングサービスの担当者にアドバイスをもらうのも選択肢のひとつです。

サービスによっては手数料ごとにサポート内容が異なる場合もあるため、はじめてクラウドファンディングをおこなう人はサポートの詳細を確認しておきましょう。

4.プロジェクトを宣伝する

プロジェクトを投稿した後はクラウドファンディングサービス側の審査を受け、審査に通過した場合には、プロジェクトの宣伝をはじめます。プロジェクトの魅力を伝えるための情報発信を定期的におこない、支援者を増やすことで目標達成を目指します。

たとえば、プロジェクトを主宰する団体のWEBサイトやTwitter、InstagramなどのSNSを通じて、プロジェクトの目的や魅力を発信します。プロジェクトを成功させるためには、多くの人からプロジェクトの目的や意義に共感してもらうことが重要なため、ブログなどでプロジェクトを起案するに至った経緯や思いを発信するのも有効です。

プロジェクト開始後は宣伝のほかにも事務作業や実作業などのタスクが複数発生するため、開始前にあらかじめ宣伝のスケジュールや計画を固めておきましょう。

5.プロジェクト終了後に支援者へお礼の連絡をする

プロジェクトの目標を無事達成し、期日内に資金を集められたら、支援者にお礼の連絡をしましょう。リターンとして送るものが決まっている場合には、お礼の連絡とあわせて支援者にリターンが届くまでの流れも連絡します。

設定していた目標金額に支援額が到達せずに、期間中に達成できなかった場合には、プロジェクト終了までに集まっていた支援金は支援者に払い戻されます。プロジェクトを達成できなかった場合でも、プロジェクトページに支援者へのお礼の旨を記載するようにしましょう。

クラウドファンディングで実現できるプロジェクトの種類

クラウドファンディングで実現できるプロジェクトは、店舗の開業や施設の設置、新商品の開発など多岐にわたります。プロジェクトを起案する際の参考になるため、クラウドファンディングを検討している人は実際にどのような内容のプロジェクトがあるのかを把握しておきましょう。

【実現できるプロジェクトの種類と一例】

種類
店舗や施設の開業 ・飲食店をオープンしたい

・映画館をつくりたい

商品やサービスの開発 ・アイデアを商品化したい

・起業したい

イベントの開催 ・ライブを開催したい

・自分の展示を開きたい

社会課題の解決 ・被災地への復興支援をしたい

・環境保護活動をしたい

たとえば「独立して自分のレストランをオープンしたい」という人は、飲食店の開業資金を集めるためのプロジェクトを募集できます。

クラウドファンディングの事例を知りたい人は、クラウドファンディングサービスのWebサイトからプロジェクト一覧を確認し、過去の事例も参考にしてみましょう。

クラウドファンディングのサービスによっては、プロジェクトの相談に応じる専任のスタッフがいる場合もあります。自分のアイデアをプロジェクトにできるか知りたい人はクラウドファンディングのサービスを運営する会社に問い合わせてみるのもよいでしょう。

目標達成までの時間が読めない点に注意する

クラウドファンディングの実施を検討している人は、目標達成金額までにどのくらいの時間がかかるのか読めない点に注意しましょう。

支援者の集まるスピードにもよりますが、プロジェクトを開始してから資金を得るまでに2か月以上かかる場合もあります。入金されるまでの時間を短縮したい場合には、他の資金調達手段も選択肢のひとつになります。

クラウドファンディング以外の資金調達手段としては、金融機関からの融資や投資家からの出資、助成金や補助金の活用などが挙げられます。金融機関から融資を受ける場合には、申し込みから入金までの時間は1か月程度みておけばよいでしょう。

クラウドファンディング以外の資金調達方法を検討したい人は「資金調達方法とは?種類と選び方を解説」も参考にしてみてください。

まとめ

クラウドファンディングによる資金調達を検討している人は、プロジェクトの内容や必要金額からクラウドファンディングの種類を検討しましょう。クラウドファンディングの種類によって特徴や注意点も異なります。

クラウドファンディングをおこなう場合には、多くの人にプロジェクトを知ってもらうための広報やPR活動も重要です。

プロジェクトの準備にくわえて、SNSでの情報発信やWeb広告などへの露出も必要になるため、クラウドファンディングを検討している人は広報やPR活動に時間をさけるかどうかも確認しておきましょう。

当サイトを運営する株式会社SoLabo(ソラボ)では、日本政策金融公庫の融資をはじめとする資金調達をサポートしています。相談は無料で対応しているため、クラウドファンディング以外の資金調達方法を検討したい人はお気軽にお問い合わせください。

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