初心者向けクラウドファンディングの基本的なやり方をご紹介

初心者向けクラウドファンディングの基本的なやり方をご紹介
株式会社SoLabo 代表取締役 田原広一
この記事の監修
株式会社SoLabo 代表取締役 / 税理士有資格者
資格の学校TACで財務諸表論の講師を5年行う。税理士事務所勤務を経て、平成23年より個人で融資サポート業務をスタート。
平成27年12月、株式会社SoLabo立ち上げ。
融資支援業務に力を注ぎ、現在では400件以上の融資支援を行っている。

クラウドファンディングは、インターネット上で自分の夢ややりたいことを発信して、共感を得ることで不特定多数の支援者から少しずつ出資を受ける資金調達方法です。

クラウドファンディングを成功させるためには、事業内容や夢の内容をより多くの人に共感してもらうことが重要です。

クライドファンディングサイトに登録して、ご自身のプロジェクトをアピールすることで資金を募る方法が一般的ですが、SNSなどで日常的にプロジェクトについてのアピールをしてクラウドファンディングをする方もいます。

今回は、実際にクラウドファンディングを利用して資金調達をするために必要な手順などを詳しくご紹介します。

クラウドファンディングとは?

クラウドファンディングはインターネットを使って自分の行いたい活動や夢を伝え、想いに共感した人や活動をさせたい人から資金を募る仕組みです。

例を挙げると、公演を行いたいアーティストがいるとします。

ですが、そのためには公演を開くための資金が必要です。

その資金を集めるためにアーティストは企画の起案者としてインターネットを使用して全国・全世界へ支援を呼びかけます。

その呼びかけに対し「応援したい、共感した」と思った方々が支援者としてアーティストへ寄付をします。

知り合いでも知り合いでなくても、多くの人に自分のことを呼び抱え、支援をしてもらうことがクラウドファンディングです。

クラウドファンディングの種類

クラウドファンディングは、資金や支援者へのリターンの種類によって金融型・購入型・寄付型の3つに分類されます。

(1)金融型~投資型・融資型~

①金融型のクラウドファンディングとは

クラウドファンディングの種類の一つである金融型のクラウドファンディングは、投資型、金融型とも呼ばれ、プロジェクトに出資した出資者が分配金や株式などの金銭的リターンを受け取ることができる仕組みのクラウドファンディングです。

投資家は1~10万円ほどの少額投資から開始することができ、3~10%程の利回りが設定されているため、比較的高利回りの投資の一つと言えるでしょう。

金融型のクラウドファンディングを実施している業者と投資家が契約をし、投資家から集めた資金をクラウドファンディング業者が資金の必要な事業者に対して貸付ける仕組みになっています。

投資家とクラウドファンディング業者は匿名組合契約を締結しているため、貸付先の事業者は匿名かつ複数に分散されています。

クラウドファンディング業者は、投資先を複数に分散することで、貸倒れのリスクを軽減することが可能です。

また、投資家から少額ずつ幅広く資金を集めることで、個人、法人に関わらず事業資金を必要としている事業者に対して素早く投資をすることも可能になっています。

②金融型クラウドファンディングの対象となりやすいプロジェクト

金融型クラウドファンディングの対象となるプロジェクトは、個人や不動産投資、ベンチャー企業の新規事業、音楽関連事業など様々な分野に渡り、幅広く利用されています。

③金融型クラウドファンディングを選択するべき人とは

  • 投資家として金融型クラウドファンディングを選択する

金融型クラウドファンディングは投資商品の一つであり、投資家は金銭的なリターンを受け取ることが可能になります。

また、少額から投資を開始することができ、投資先は複数に分散されるため貸倒れとなるリスクを軽減することもできます。

何か投資を開始してみたい、という方にお勧めのクラウドファンディングです。

  • 起案者として金融型クラウドファンディングを選択する

プロジェクト起案者として金融型のクラウドファンディングを利用する場合は、インターネット上で金融型クラウドファンディングを行っている業者のサイトに登録する必要があります。

金融型クラウドファンディングで調達可能な資金は数百万~数千万円と言われています。

他のクラウドファンディングと比較してより高額な資金調達を目指しているプロジェクト起案者にお勧めの種類です。

しかし、金融型のクラウドファンディングは投資商品であるため、法律の規制が他のクラウドファンディングよりも厳しくなっているため、取り扱うクラウドファンディング業者が少ない、というデメリットもあります。

(2)購入型

①購入型のクラウドファンディングとは

購入型のクラウドファンディングは、プロジェクト起案者がクラウドファンディングサイトでプロジェクトのアピールをし、プロジェクトの内容に共感した支援者から集めた資金で商品の製造や新事業を実施する資金調達方法です。

起案者は、プロジェクトの支援者に対して、支援してもらったプロジェクトによって製作した商品や開発したサービスをリターンとして提供します。

金融型クラウドファンディングと違い金銭的なリターンはありません。

また、購入型のクラウドファンディングはプロジェクトをアピールすることによって支援者からの資金調達を実施しますが、寄付や投資という形ではなく、売買契約により取引です。

支援者は、事前に商品を購入している、という仕組みなのです。

②購入型クラウドファンディングの対象となりやすいプロジェクト

記入型のクラウドファンディングと同様、個人の他にも音楽やゲーム制作事業を行っている事業者などが購入型クラウドファンディングでの資金調達に成功しています。

その他に、購入型クラウドファンディングの特徴として、被災地支援事業や障碍者支援事業なども支援者が多く、資金調達に成功している事業が多い、というものがあります。

③購入型クラウドファンディングを選択するべき人

購入型のクラウドファンディング業者は多く、様々なサイトがあります。

掲載されているプロジェクトの業種やジャンルも豊富なので、起案者としても支援者としても利用しやすいクラウドファンディングと言えるでしょう。

  • 起案者として購入型クラウドファンディングを選択

クラウドファンディングの目標額に達成しなかった場合、支援者に対して資金を全額返金する必要があったり、地域活性化や被災地復興に特化したクラウドファンディングのサイトであったり、それぞれのクラウドファンディング業者によって特徴があるので、ご自身の事業内容にあうクラウドファンディング業者を選択することが重要です。

また、1口1,000円~などの少額で支援を募るため、資金調達額の規模は数万円~数百万円程にとどまり、金融型のクラウドファンディングと比較して高額の資金調達が難しいとも言えます。少額でも良いので、事業成功のための資金をまずはクラウドファンディングで調達してみたい、という起案者の方におすすめの方法です。

  • 支援者として購入型クラウドファンディングを選択

購入型クラウドファンディングを支援者として利用する場合、支援したプロジェクトが必ずしも成功せずにリターンが発生しない、というリスクがあることを念頭においておきましょう。

プロジェクトの内容に本当に共感できる場合や、起案者が提案する事業内容が現実的であると判断できる場合のみ支援をすることをオススメします。

また、購入型のクラウドファンディグは事前に商品を購入する、という仕組みなので、リターンは商品やサービスです。金銭的なリターンが欲しい場合はオススメできません。

(3)寄付型

①寄付型のクラウドファンディングとは

寄付型のクラウドファンディングは募金と同じ仕組みです。

起案者はクラウドファンディング業者が運営するサイト上でプロジェクトをアピールすることで寄付を募り、多くの場合の資金調達額の規模は数万円程度です。

支援者は支援の対価として金銭や商品、サービスを受け取ることはありません。

プロジェクトによっては、支援者に対して手紙や写真を送付するケースもあります。

また、寄付型のクラウドファンディングの特徴として、寄付先の企業や個人の情報や資金の使途などが明記されている、というものがあります。

また、寄付した後にプロジェクトがどのように進んでいるのかも確認することが可能です。

プロジェクトの内容にご自身で納得した後に寄付をして、その後経過を知ることができるので安心して寄付することができるでしょう。

②寄付型クラウドファンディングの対象となりやすいプロジェクト

寄付型のクラウドファンディングで資金調達を成功させているプロジェクトの多くは、被災地の支援や動物保護、発展途上国への支援活動を行う個人や事業者、などの社会貢献度が高いものが多くを占めています。

③寄付型クラウドファンディングを選択するべき人とは

  • 支援者として寄付型のクラウドファンディングを選択

支援者として、寄付型のクラウドファンディングを選択する場合、プロジェクトの内容に共感し、金銭的なリターンや商品やサービスなどのリターンが受け取れなくても支援をしたい、というプロジェクトがある場合はぜひ支援してみましょう。

1円から任意の金額で支援することが可能です。また、寄付をした際の領収書などの必要書類をそろえておくことで、寄付金控除の対象となります。

寄付金控除の申請をすることで所得税や住民税の控除を受けることも可能です。

  • 起案者として寄付型のクラウドファンディングを選択

起案者として寄付型クラウドファンディングを利用したいという方は、社会貢献度の高い被災地支援や発展途上国支援、地方の町おこし支援などのプロジェクトを実施する方にお勧めの資金調達方法です。

寄付型クラウドファンディングを利用することで、プロジェクト実施のための資金調達をすることが可能になるだけでなく、インターネット上で寄付を募ることでより多くの人にプロジェクトの内容を知ってもらうことも可能になります。

起案者としてクラウドファンディングを開始する

(1)プロジェクトの目標を設定する

まずは実施するプロジェクトの明確な目的、クラウドファンディングで達成したい資金調達額の目標を細かく設定しましょう。

クラウドファンディングだけでなく、金融機関からの融資による資金調達でも同様ですが、明確な目標、目的がある事業でなければ事業が成功する見通しが少ないと判断され、融資審査を通過することは非常に難しくなります。

クラウドファンディングでも同様に、プロジェクトの明確な内容や目標、調達した資金の使途などを細かく設定しておくことが、プロジェクトの成功はもちろん支援者からの支援を受けるために必要なことです。

これまでクラウドファンディングを利用した資金調達に成功した事例のほとんどがプロジェクトも目標、目的が明確なものです。

(例)

寄付型のクラウドファンディングで達成率250%以上もの資金調達に成功した事例で、がん研有明病院が起案者となった「年間2万人のがん患者さんと家族のために。病棟庭園の改修実現へ」というプロジェクトがあります。

プロジェクトを通して院内の庭園を改修したい、という明確な目標が掲げられ、調達した資金の使途についても、屋上庭園のお花の整備に年間1,500万円、屋上庭園のテーブルセット40万円などのように明確に記載されています。

年間2万人のがん患者さんと家族のために。病棟庭園の改修実現へ

 

目標を明確に設定し、誰のためにどのようなプロジェクトを実施したいのか、プロジェクトを実施し成功させるためにはどれくらいの資金が必要で、内訳はどのようになっているのか、を事前に設定しておくことは、クラウドファンディングを成功させるための第一歩です。

(2)利用するクラウドファンディングサービスを選択

クラウドファンディングを実施しているプラットフォームを選択しましょう。

日本国内では複数のクラウドファンディングのためのプラットフォームがあり、金融型・購入型・寄付型の様々なクラウドファンディングを募集することができるReadyfor(レディーフォー)CAMPFIRE(キャンプファイヤー)などが代表的です。

その他にも、飲食店に特化したKitchenstarter(キッチンスターター)、地域活性化に特化したFAAVO(ファーボ)などクラウドファンディングを実施したいプロジェクトの内容によってプラットフォームを選択することも可能です。

寄付型のクラウドファンディングに特化したJAPAN GIVING、投資型のクラウドファンディングに特化したFUNDINNOなど、クラウドファンディングの種類によって利用するプラットフォームを選択する方法もあります。

ご自身のプロジェクトがクラウドファンディングを達成するための条件がそろっているプラットフォームを選択しましょう。

(3)プロジェクトを登録・投稿

利用するプラットフォームを選択したら、氏名や事業内容などの必要情報を登録して自分が考えたプロジェクトについて投稿しましょう。

プロジェクトを投稿する際には、ご自身のプロジェクトに対する思いをしっかりと書き込むことが需要です。

  • プロジェクトを実施したいと思った経緯
  • プロジェクトの内容や目的
  • 支援してもらった資金の使用用途

上記の内容は必ず記載するようにしてください。

また、プロジェクトの内容について支援者により分かりやすく伝えるために、ご自身のプロジェクトについて紹介するページに写真や動画を投稿する方法もあります。

プラットフォームに登録する際の主な入力項目

  • プロジェクトのタイトル
  • プロジェクトのカテゴリ
  • 目標の資金調達金額
  • プロジェクトの概要
  • トップ画面に表示されるサムネイル画像の設定
  • 支援者へのリターンの内容
  • プロジェクト起案者の連絡先

など

(4)プロジェクトの審査、発信・開始

プロジェクトの内容や起案者の情報を登録した後に、登録したクラウドファンディング業者の審査を受け、審査に通った後に実際にプロジェクトを発信して資金調達を開始することが可能になります。

登録したクラウドファンディング業者では、起案者が登録したプロジェクトの内容に虚偽がないか、実現可能なプロジェクトの内容か、などクラウドファンディング業者が設定した基準に沿った審査が実施されます。

審査に落ちてしまうと、プロジェクトの内容が一般公開されることはなく、支援を募ることもできません。

審査に無事通過しクラウドファンディング業者の許可をもらった後に、登録したプロジェクトが全体に公開されプラットフォーム上で情報が発信されるようになります。

審査に通過しプロジェクトの内容が公開されたら、ご自身企業のwebサイトやSNSなどで積極的にアピールをして支援を呼びかけましょう。

プロジェクトが公開された後にSNS等で定期的にアピールをすることは、クラウドファンディングによる資金調達を成功させるための重要な要素の一つです。

一人でも多くの人にご自身のプロジェクトを知ってもらいましょう。

(5)プロジェクト内容の閲覧者や支援者に定期的な活動報告

プロジェクトの途中経過ついて定期的にプロジェクトの内容が記載されているwebページ上で報告するようにしましょう。

また、すでに支援してくれている支援者に対しての現状報告や達成率の報告なども忘れずにご自身のプロジェクトのページを定期的に更新するようにしてください。

(6)プロジェクト終了後・支援者へのお礼

プロジェクトが終了し、目標の金額を達成していた場合は、運営会社の手数料を引いた分の金額が登録している口座に入金されます。

設定していた目標金額に支援額が到達せずに、期間中に達成できなかった場合、プロジェクト終了までに集まっていた支援金は支援者に払い戻されます。

プロジェクトの支援を募る機関が終了したら、目標の資金調達額に達成した場合はもちろん、達成していない場合も支援者への感謝をわすれずにご自身のプロジェクト掲載ページに記載するようにしてください。

支援者としてプロジェクトを支援する

クラウドファンディングは、支援するための資金がある方であれば誰でも支援者になることが可能です。

支援者としてクラウドファンディングに参加する方法をご紹介します。

(1)クラウドファンディングのwebサイトに登録

利用するクラウドファンディングのサイトに登録をしてアカウントを作成しましょう。

(2)支援するプロジェクト、リターンを選択

アカウントを作成した後にログインをした状態で支援したいプロジェクトまたはリターンを選択します。

(3)決済

支援するプロジェクト、リターンを選択したら決済方法を選択して決済を実行してください。

多くのクラウドファンディングのwebサイトでは、クレジットカード決済、コンビニ払い、銀行振込などの方法から決済方法を選択することができます。

(4)リターンの送付先を入力

選択したリターンの送付先住所や宛名を入力してください。

支援の内容を確認し、支援の確定を選択します。

(5)プロジェクトの進捗を確認

クラウドファンディングではプロジェクトの目標が達成されなかった場合、支援額が返金されます。プロジェクト終了期間まで定期的に進捗状況を確認しましょう。

支援しているプロジェクトの紹介ページで進捗状況を確認することができます。

リターンが成立した場合、クラウドファンディング業者からの連絡がメール等で届きます。

まとめ

起案者としてクラウドファンディングを利用することで、オンライン上で不特定多数の人から支援を受けることが可能です。

しかし、クラウドファンディングは簡単に成功する資金調達方法ではありません。

クラウドファンディングを成功させて資金調達をするためには、プロジェクトの内容、目標が現実的なものなのか、リターンの内容が支援額に見合ったものなのか、プロジェクト紹介ページで十分に内容を説明することができているか、などの点に注意しましょう。

まずはクラウドファンディングで成功した事例を見て参考にしてみることをオススメします。

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