日本政策金融公庫の申し込みから融資を受けるまでの流れを解説

飲食店や美容室など、独立開業を目指している人の中には、日本政策金融公庫から融資を受けることを検討している人もいますよね。その際、必要となる手続きが分からず、申し込みから融資を受けるまでの流れを知りたい人もいるのではないでしょうか。

当記事では、日本政策金融公庫の申し込みから融資を受けるまでの流れを解説します。それぞれの工程を解説するため、必要となる手続きが分からず、申し込みから融資を受けるまでの流れを知りたい人は参考にしてみてください。

まずは申し込みから融資を受けるまでの流れを確認する

日本政策金融公庫から融資を受ける場合、いくつかの工程があります。日本政策金融公庫から融資を受けたい人はそれぞれの工程を進めることになるため、まずは申し込みから融資を受けるまでの流れを確認してみましょう。

【申し込みから融資を受けるまでの流れ】

  1. 申し込み
  2. 面談対応
  3. 結果通知
  4. 融資実行

申し込みから融資を受けるまでの流れはいくつかの工程に分けられます。それぞれの工程は対応方法が異なるため、日本政策金融公庫から融資を受けたい人はその前提を踏まえつつ、まずは申し込みから融資を受けるまでの流れを確認してみましょう。

融資無料診断CTA
check

日本政策金融公庫から融資を受けられるか診断してみませんか?

日本政策金融公庫の融資では、次のような審査基準によって融資の可否が判断されます。

  • 開業業種に関する経験
  • 融資希望額に対する自己資金
  • 返済や支払いに関する信用情報

これらの審査基準に不安がある人は、株式会社SoLaboの無料診断をお試しください。8,000件以上の融資サポート実績を持ち、元公庫の審査担当者の在籍するSoLaboが、あなたの状況で融資が受けられる可能性を診断します。

①申し込み

日本政策金融公庫から融資を受けるときの最初の工程は「申し込み」です。複数の申込方法がある関係上、自身の希望条件から申込方法を選択することになるため、日本政策金融公庫から融資を受けたい人は申込方法を確認しておきましょう。

【申込方法の具体例】

申込方法 概要
郵送申し込み 郵送による申込方法。郵送にかかるコストが発生する半面、書類の電子データ化が不要となる。
インターネット申し込み インターネットによる申込方法。書類の電子データ化が必要となる半面、郵送にかかるコストを削減できる。

日本政策金融公庫の申込方法として挙げられるのは「郵送申し込み」です。郵送にかかるコストが発生する半面、書類の電子データ化が不要となるため、書類の電子データ化に抵抗がある人は郵送による申込方法を検討する余地があります。

また、日本政策金融公庫の申込方法として挙げられるのは「インターネット申し込み」です。書類の電子データ化が必要となる半面、郵送にかかるコストを削減できるため、郵送にかかるコストを抑えたい人はインターネットによる申込方法を検討する余地があります。

なお、日本政策金融公庫のインターネット申し込みはスマートフォンに対応しています。パソコンに加え、スマートフォンから申し込むこともできるため、インターネット申し込みを検討している人は予備知識として覚えておきましょう。

日本政策金融公庫のインターネット申し込みに関する情報が知りたい人は「日本政策金融公庫のインターネット申し込みの流れを解説」を参考にしてみてください。

申込時は必要書類を揃えておく

日本政策金融公庫に申し込む場合、あらゆる書類を揃えることになります。必要書類の提出を求められる関係上、申込手続きの前に揃えることになるため、日本政策金融公庫から融資を受けたい人は申込時における必要書類を確認しておきましょう。

【申込時における必要書類の具体例】

書類名 必要となる条件
借入申込書 郵送により申し込む場合
見積書 設備資金を申し込む場合
決算書 法人の場合
確定申告書 確定申告している場合
企業概要書 創業計画書を提出しない場合
創業計画書 創業前や創業開始後の間もない場合

※日本政策金融公庫の公式サイトにある「個人企業・小規模企業の方」をもとに株式会社SoLabo作成

申込時における必要書類として挙げられるのは「確定申告書」です。「屋号・雅号」「収入金額」「所得金額」「所得税額」など、確定申告書は事業の実績を示す書類となるため、確定申告している場合は最近2期分の確定申告書を用意することになります。

また、申込時における必要書類として挙げられるのは「創業計画書」です。「創業の動機」「取扱商品とサービス」「事業の見通し」など、創業計画書は事業の実現性を示す書類となるため、創業前や創業開始後の間もない場合は創業計画書を用意することになります。

なお、必要書類は申込者の状況により異なります。「法人」や「個人事業主」など、必要書類は申込者の状況によっても異なるため、まずはその前提を踏まえつつ、不安な人は日本政策金融公庫の担当者に必要書類を確認することを検討してみましょう。

日本政策金融公庫の必要書類に関する情報が知りたい人は「日本政策金融公庫の創業融資における必要書類を解説」を参考にしてみてください。

②面談対応

日本政策金融公庫から融資を受けるときの次の工程は「面談対応」です。申込手続きの完了後は担当者との面談を実施することになるため、日本政策金融公庫から融資を受けたい人は面談当日までの流れを確認しておきましょう。

【面談当日までの流れ】

  1. 面談日時を調整する
  2. 持参書類を用意する
  3. 面談場所に集合する

申込手続きの完了後は日本政策金融公庫の担当者から面談日時に関する連絡が来ます。担当者との面談は原則として日本政策金融公庫の営業時間内に実施されるため、面談日時は「平日午前9時から午後5時の間」に設定することになります。

また、担当者との面談当日は書類の持参を求められる可能性があります。「預金通帳」「源泉徴収票」「本人確認書類」など、指示された書類を持参することになるため、書類に関する指示がある場合は担当者との面談当日に持参することになります。

なお、面談当日は申込者本人が出席する必要があります。共同経営者の同席が認められる場合もありますが、代理人の面談対応は認められず、申込者本人の出席が必要となるため、日本政策金融公庫から融資を受けたい人は留意しておきましょう。

日本政策金融公庫の面談に関する情報が知りたい人は「日本政策金融公庫の面談内容と質問内容を解説」を参考にしてみてください。

面談に不安がある人は想定問答を用意しておく

日本政策金融公庫の担当者との面談時はあらゆる質問を受けることになります。想定問答を用意することにより、担当者との面談をシミュレーションすることができるため、担当者との面談に不安がある人は想定問答を用意することを検討してみましょう。

【想定問答の具体例】

想定される質問 回答の具体例
「創業の動機は?」 ・「小さい頃からの夢だったからです」
・「固定客を獲得することができたからです」
「ビジネスモデルは?」 ・「店舗型の飲食店です」
・「サブスクリプション型のクラウドサービスです」
「顧客のターゲットは?」 ・「20代から30代の会社員です」
・「幼い子どもを育てる家族連れです」

想定される質問として挙げられるのは「創業の動機」です。想定される質問のひとつになるため、「小さい頃からの夢だったから」「固定客を獲得することができたから」など、自身のエピソードから回答できるようにする必要があります。

また、想定される質問として挙げられるのは「ビジネスモデル」です。想定される質問のひとつになるため、「店舗型の飲食店」や「サブスクリプション型のクラウドサービス」など、自身の事業内容から回答できるようにする必要があります。

なお、日本政策金融公庫から創業融資を受ける場合は創業計画書の記入内容から質問される傾向があります。創業融資を希望する人はその前提を踏まえつつ、想定問答を用意するときは作成した創業計画書と見比べることを検討してみましょう。

日本政策金融公庫の創業計画書に関する情報が知りたい人は「日本政策金融公庫の創業計画書の書き方と記入例を解説」を参考にしてみてください。

③結果通知

日本政策金融公庫から融資を受けるときの次の工程は「結果通知」です。面談の完了後は担当者から審査結果の通知を受け取ることになるため、日本政策金融公庫から融資を受けたい人は審査結果の通知方法を確認しておきましょう。

【審査結果の通知方法】

項目 審査結果の通知方法
審査に通過した場合 審査結果の通知方法は担当者次第。審査に通過した場合は電話と郵送の両方が考えられる。
審査に落ちた場合 審査結果の通知方法は電話。審査に落ちた場合は郵送による通知は行われず、原則として電話となる。

日本政策金融公庫の審査に通過した場合、審査結果の通知方法は担当者次第です。日本政策金融公庫の審査に通過したときは電話と郵送の両方が考えられ、電話連絡は実施されず、借用証書が同封された郵送による通知となる可能性もあります。

一方、日本政策金融公庫の審査に落ちた場合、審査結果の通知方法は電話です。以前は郵送となることもありましたが、現在は郵送による通知は行われず、日本政策金融公庫の審査に落ちたときは原則として担当者から電話が来ることになります。

なお、審査結果の通知が来るのは面談から約2週間後です。GWや年末年始など、大型連休を挟む場合は2週間以上かかる可能性もありますが、審査結果の通知が来るのは面談から約2週間後となるため、日本政策金融公庫から融資を受けたい人は留意しておきましょう。

日本政策金融公庫の審査期間に関する情報が知りたい人は「日本政策金融公庫の審査の長さはどれくらい?審査期間の目安と審査結果の連絡方法を解説」を参考にしてみてください。

融資が可決された場合は契約手続きを行うことになる

所定の審査に通過したことにより、融資が可決された場合は契約手続きを行うことになります。契約手続きに関する書類を提出することになるため、日本政策金融公庫から融資を受けたい人は契約時における必要書類を確認しておきましょう。

【契約時における必要書類の具体例】

書類名 概要
借用証書 金銭の借用を証明する書類。日本政策金融公庫から郵送される。
印鑑証明書 本人の実印を証明する書類。市区町村役場や法務局から入手する。
送金先口座の預金通帳 送金先の口座情報を示す書類。表紙と見開き1ページ目をコピーする。
株式会社日本政策金融公庫(国民生活事業)償還金等の預金口座振替利用届 返済用口座から口座振替を行うための書類。日本政策金融公庫から郵送される。

※日本政策金融公庫の公式サイトにある「契約書類の記入ガイド」をもとに株式会社SoLabo作成

契約時における必要書類として挙げられるのは「借用証書」です。「借主の署名」「収入印紙の貼付」「送金先口座の指定」など、対応が必要となる項目があるため、それぞれの項目を対応次第、日本政策金融公庫に提出することになります。

また、契約時における必要書類として挙げられるのは「印鑑証明書」です。個人事業主の場合は市区町村役場から取得できますが、法人の場合は法務局から取得することになるため、市区町村役場または法務局から取得次第、日本政策金融公庫に提出することになります。

なお、電子契約サービスを利用する場合は電子署名を行うことになります。借用証書は郵送されず、日本政策金融公庫のメールに記載されたURLから借用証書の電子署名を行うことになるため、電子契約を予定している人は留意しておきましょう。

日本政策金融公庫の借用証書に関する情報が知りたい人は「日本政策金融公庫における借用証書を解説」を参考にしてみてください。

④融資実行

日本政策金融公庫から融資を受けるときの最後の工程は「融資実行」です。契約手続きの完了後は融資金が入金されることになるため、日本政策金融公庫から融資を受けたい人は融資実行に関する留意点を確認しておきましょう。

【融資実行に関する留意点】

留意点 概要
入金日 書類の到着後、おおむね4営業日以内に振り込まれる。
入金額 借用証書に記載された借用金額とは異なる場合がある。

融資実行に関する留意点として挙げられるのは「入金日」です。契約手続きに関する書類が日本政策金融公庫に到着次第、おおむね4営業日以内に振り込まれることになるため、契約手続きが完了した後は送金先口座の入金履歴を確認することになります。

また、融資実行に関する留意点として挙げられるのは「入金額」です。送金手数料や団体信用生命保険の掛金が差し引かれる関係上、借用証書に記載された借用金額とは異なる場合があるため、融資金が振り込まれた後は入金額を確認することになります。

なお、融資金が入金されない場合は日本政策金融公庫に問い合わせることを検討する余地があります。「書類の未着」や「連絡の漏れ」など、いくつかの要因が考えられるため、不安な人は日本政策金融公庫の担当者に確認することを検討してみましょう。

日本政策金融公庫の融資決定後の情報が知りたい人は「日本政策金融公庫における融資決定後の流れを解説」を参考にしてみてください。

入金された後は返済予定表を確認する

融資金が入金された後は「返済予定表(お支払額明細書)」が郵送されます。返済予定表は融資実行日の1週間~2週間後に郵送され、返済の進捗状況を確認することができるため、日本政策金融公庫から融資を受けたい人は返済予定表の概要を確認しておきましょう。

【返済予定表にある項目の具体例】

項目 概要
お支払回数 支払回数が記載されている。
お支払金額 支払金額が記載されている。
お支払年月日 支払年月日が記載されている。
お支払後の残高 支払後残高が記載されている。

返済予定表にある項目として挙げられるのは「お支払回数」です。日本政策金融公庫から郵送される返済予定表には、支払回数の記載があるため、返済の進捗状況を確認する目的として支払回数が知りたい人は返済予定表から確認することができます。

また、返済予定表にある項目として挙げられるのは「お支払金額」です。日本政策金融公庫から郵送される返済予定表には、支払金額の記載があるため、返済の進捗状況を確認する目的として支払金額が知りたい人は返済予定表から確認することができます。

なお、返済予定表を紛失した場合は再発行を依頼することができます。「取引支店」や「会員専用サービス」など、いくつかの方法により、返済予定表の再発行を依頼することができるため、返済の進捗状況を確認したい人は予備知識として覚えておきましょう。

日本政策金融公庫の返済に関する情報が知りたい人は「日本政策金融公庫の返済方法と返済期間を解説」を参考にしてみてください。

申し込みから融資を受けるまでの期間は約1か月

日本政策金融公庫の場合、申し込みから融資を受けるまでの期間は約1か月です。期間の目安を知ることにより、スケジュールを立てやすくなる可能性があるため、日本政策金融公庫から融資を受けたい人は各工程における期間の目安を確認しておきましょう。

【各工程における期間の目安】

工程 期間の目安
申し込みから面談まで 約1週間
面談から結果通知まで 約2週間
結果通知から融資まで 約1週間

日本政策金融公庫の場合、申し込みから面談までの期間は約1週間です。日程調整の状況次第ですが、申し込みから約1週間後に面談を受けることになるため、日本政策金融公庫に申し込むときは面談の時期を念頭に置く必要があります。

また、日本政策金融公庫の場合、面談から結果通知までの期間は約2週間です。審査の状況次第ですが、面談から約2週間後に結果通知を受けることになるため、日本政策金融公庫に申し込むときは結果通知の時期を念頭に置く必要があります。

ただし、各工程における期間はあくまでも目安です。「担保の有無」や「保証人の有無」など、期間の目安は申込者の状況によっても異なるため、日本政策金融公庫から融資を受けたい人はその前提を踏まえつつ、各工程の準備を進めることを検討してみましょう。

まとめ

日本政策金融公庫から融資を受ける場合、いくつかの工程があります。日本政策金融公庫から融資を受けたい人はそれぞれの工程を進めることになるため、まずは申し込みから融資を受けるまでの流れを確認してみましょう。

また、日本政策金融公庫の場合、申し込みから融資を受けるまでの期間は約1か月です。期間の目安を知ることにより、スケジュールを立てやすくなる可能性があるため、日本政策金融公庫から融資を受けたい人は各工程における期間の目安を確認しておきましょう。

なお、融資に関する不安がある人は資金調達の専門家に相談することも方法のひとつです。資金調達の専門家に相談することにより、アドバイスを受けられる可能性があるため、融資に関する不安がある人は資金調達の専門家に相談することを検討してみましょう。

どのくらい借りられる?初めてでも大丈夫?返済が不安・・・

創業融資の不安プロに相談しませんか?

融資支援実績8,000件超SoLaboが融資をサポートします。

「とりあえず、話しながら相談したい」方

融資支援の専門家に電話で相談

電話ロゴ 0120-188-117

【平日】10:00~19:00

「融資が受けられるか手軽に知りたい」方

フォーム入力でカンタン
融資無料診断